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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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192/279

192★前世のゲームの中で色々と揃えていたようです


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 アイテムで補強して冒険者として、依頼を受けていたなら、それで良いとも思えるわ。


「本当に? 辛(つら)くなかった? 嘘付いていない? 全員がちゃんと生きているの? 騙(だま)されたり、攫(さら)われたりして奴隷になってない?」


 保護者のいない子供達は、攫(さら)われて奴隷にされる危険があったから、私は真剣に聞いた。

 すると、エドガーとハンスが苦笑しながら言う。


「「母さん、俺達は母さんのクランメンバーとして、アイテムや食料を届けに色々(いろいろ)なダンジョンにも行っていたよ。忘れたの?」」


 ああそうだったわ。

 アイテムとかを届けてもらうために作ったのが、クランだったわね。

 エミリをはじめとする子供達が、ゲームのキャラだと思っていたときは、どんな危険な場所に呼びだしても、何とも思わなかったけど………。


 今(いま)は、生身の人間として目の前に居ると、つい母親として本当に心配してしまう。

 でも、それは仕方が無いわね。


 だって、私の好みの容姿に、ほったらかしにしたのに、こんなに可愛い性格に育った、私の愛する子供達なんだもの。


 さて、アバターに入って逃げる前に、食事を作って一緒に食べよう。

 せめて、母親らしいマネぐらいしなきゃね。

 そう思って、私はベットから降りた。


 ベッドから降りた私に、心配そうな目を向けるエミリ達………。


「そんな顔しないの。お母さんは、お腹が空いてるのよ。だから、着替えてご飯を作りたいのよ。さて、それじゃ一緒に作ってくれるかな?」


「「「はい」」」


 エミリ達は、声を揃(そろ)えてくれる。

 嗚呼(ああ)、可愛いわぁ~………うふふふふ…本当に、懐(なつ)かしいわね。

 エミリ達を奴隷商人から手に入れたときにあった、イベントを思い出すわ。


 クランを作る時に、構成(こうせい)する者達とどんな関係を持つかって選択肢があったのよねぇ~………。

 私は、我(わ)がままにも、どんな場所にも来てくれる関係を選んだわ。

 それは、養子縁組による親子関係なのよね。


 その関係………親子関係をスムーズにするために、一緒に行動するってイベントがあったわね。

 お料理を一緒に作って、お風呂に一緒に入って、大きなベッドで一緒に眠るだったわね。

 ゲームでは、料理をするを選択すれば良かったけど………。


 ここでは、私は生きている、PC画面を見ているだけの存在じゃない。

 この子達と同じ存在なんだもの。

 台所は、どんなモノかしら………どきどきするわ。


 はい、結果として、台所の設備は、現代と変わらないものでした。

 水の魔石を触れば水が出るし、コンロは火の魔石に触って点火して、火力は、つまみを回して調節するものだった。

 お鍋もフライパンも土鍋も、ガスオーブンもどきもありました。


 調理器具も、かなり充実(じゅうじつ)していましたよぉぉ~………。

 それらを揃(そろ)えたのは、なんと前世の私でした。

 えらいぞ、前世のアラフィフ喪女だった私。


 勿論(もちろん)、調味料もちゃんと揃(そろ)っていました。

 味噌も醤油もありましたよ。

 お出汁用(だしよう)に、干しシイタケ、昆布、鰹節(かつおぶし)もどき、鯖節(さばぶし)もどき、煮干なども色々(いろいろ)とありました。


 ハーブも、かなりの種類が………。

 それなのに、エミリ達はとんでもなく不器用で………。

 こんなに食材も調味料も揃(そろ)っているのに、料理はしないって………。


「エミリ、もしかしなくても、ジャガイモの皮も剥(む)けないの?」


 私の質問に、エミリはしょんぼり顔で答える。


「うわぁぁぁ~ん………ごめんなさい、お母さん。でも、ケリーさん達がね。

『私達の仕事ですから、お嬢様もお坊ちゃまも、火や刃物を扱(あつか)う台所には、危険ですから入らないで下さいね』って、言われたの」



 ああ、ケリーさん達ねぇ………そう言えば、いたわね、そう言う専門職の人達。

 エミリの言葉に、私は前世(=当然(とうぜん)、RPG【黄昏(たそがれ)の開放(かいほう)】のゲーム内)で子供達のお世話係に雇った家政婦さん達の存在を思い出す。


 奴隷商から購入した当時は、まだまだ子供達のみんなはかなり幼かったので、安全そうな寡婦(かふ)の奴隷も数人(すうにん)買っていたのだ。

 旦那が冒険者で、予定期間を過ぎても冒険者パーティーが帰って来ないなんてことがザラなので、一定数の寡婦(かふ)の奴隷が存在していた。


 冒険者の伴侶である寡婦達(かふたち)は、食うに困ったり、旦那の借金のかたで奴隷堕ちすることが多かった………というか、そう言う設定の奴隷が一定数存在していた。


 冒険者なので、依頼が達成できなかったりして、依頼未達成などで返金や違約金を支払うことができなくて奴隷になることなど、この今世の世界では珍(めずら)しくないのだ。


 私が奴隷商から買った子供達も、そういうことで奴隷堕ちした子供達がほとんどだった。

 あとから、奴隷になった経緯を聞き取りしたら、そういう設定(=RPG【黄昏(たそがれ)の開放(かいほう)】やレイパレ(R18)というゲームの中では)になっていた。


「ハンス、そうなの?」


 私の問いかけに、ハンスは肩を竦(すく)めて頷(うなず)く。


「うん、洗濯も掃除もダメだって言われたんだ『私達の仕事ですからって………』奥様…えっと…お母さんに、そう命じられているし…って」


 それを聞いた私はがっくりしました。

 エミリ達が料理をできない原因は、どうやら私のセイだったようですね。

 ただ、当時のことがおぼろげな私は、ちょっと戸惑(とまど)う。





ぶっ倒れました。

熱中症なのか?低気圧のセイか?夏風邪か?

どれかはわからないけど、激しい頭痛に目眩にちょっとの咳で、せっかくのお休みなのに寝込んでいました。

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