188★シルビアーナの身体は想定以上にひ弱でした
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
「うふふ………理解れば良いのよ。どれ、良く顔を見せてちょうだい。………ああ、本当に立派になったわねぇ~………。ところで、結婚はしたの?」
気を良くした私は、つい母親として定番の質問をしてしまう。
それに、ハンス達は目じりの涙を指で拭きながら次々と言う。
「お母さん、その姿で言う台詞じゃないよ」
そう言えば、子供達よりもシルビアーナの方が年下だったわ。
つい、前世の時の感覚でいたけど、そうなのよねぇ~………。
あれから(ラストのログアウトしてから)だいぶ時間が経過しているみたい(=子供達の成長ぐあいを考えると軽く十年は経過していそうね)から、子供達は成長しているから、シルビアーナの方が年下になっちゃうのなのよねぇ………はぁ~………。
「なんか初々しい美少女だね」
ちょっと、現実をリアルに認識したことで、思わず黄昏てしまうが、子供達はそんなことおかまいなしである。
「お母さんってば、今度は、その姿で冒険してたの?」
それらの言葉に、私は苦笑する。
課金して創造った別のアバターに入って、冒険者として活動したことがあるので、子供達はそう判断したのね。
う~ん、どう答えたら良いのかしらねぇ?
流石に、本当のコトを言って良いものかなぁ?
生まれ変わったって言うのはありかしらねぇ?
今は、何も言わなくても………秘密よって言うのもありかな?
とりあえず、3人を抱き締めて、ただいまって言えば良いわね。
考えのまとまった私は、にっこり笑って3人に抱きつくことにしたので、そぉ~っと近寄る。
勿論、ハイスピードで………突然、私に抱きつかれた3人は目を白黒させて驚いたが、ふっと笑って抱き締め返してくれた。
それが嬉しくて私は笑って言う。
「ただいま」
「「「おかえりなさい、お母さん」」」
3人は、声を揃えて答えてくれた。
そして、各々が泣きながら力いっぱいでギューッとしてれた。
そう、ギュゥーっと抱きついて来たんだけど………残念。
成長した子供達を抱きとめるということができませんでした。
ハーフエルフの子供達は、ひ弱な人間達より元々の基礎体力が高いことをすっかりと忘れていました。
そんなステータス差のある成長した子供達に、王宮育ちで脆弱なシルビアーナは、あっさりとまけてしまいました。
ちゃんと、天使シリーズを着ていたにもかかわらず、子供達の抱きつきに負けちゃいました。
はい、そしてそのまま気絶してまった、残念過ぎる私でした。
その直後に、子供達が阿鼻叫喚になったのは確かな事実です。
コウちゃんとガッちゃんは、溜め息を吐きながら、子供達のパニックが自然とおさまるのを待っていたそうです。
????
スゥーっと意識が浮上して来た私は、自分が横になっていることに気付いた。
同時に、身体のあちこちに鈍い痛みと、なんとも言えない重さを感じてしまう。
そして、なんで意識が途絶えていたかを思い出し、思わずひとり赤面してしまう私だった。
私が気が付いた場所のは、地下室では無く館内にあった私の私室の見慣れたベットでした。
そして、目を開けて最初に見たのは、コウちゃんとガッちゃんの姿でした。
私が起きたと判明ったコウちゃんとガッちゃんは、にこにこ笑って小さな声で話しかけてくれます。
『ママぁ~…良かったぁ~…目が覚めてぇ………大丈夫ぅ? ママを此処(=私室)に運んだのはハンスだよ』
その声にあわせて、私も囁くように話します。
「そうハンスが運んでくれたのね。天使シリーズのブーツやマントを脱がせたのは誰? それと…コウちゃん達は…見付かったの? それも…隠れていたのかしら……」
私の問いかけに、コウちゃんはクスクスと笑いながら答えてくれる。
『あのね、俺の力で姿は隠したままにしてる』
姿を隠したままってことは………まだ、3人を信用していないってコトかしら?
はぁ~せっかく地下室に入ったのに、アバターの確認ができなかったわ。
なんかがっくりだわねぇ~………今のシルビアーナって本当に、いやになるほど脆弱だわ。
でも、ガッちゃんやコウちゃんが、私のアバターをちゃんと見付けているかもしれないから、試しに聞いてみようかな?
それにしても、いたたまれないわぁ~………。
成長したとはいえ、天使シリーズを身に付けていたにもかかわらず、子供達3人に抱き締められて気絶するなんて………。
嗚呼、恥ずかしいったらありゃしないわ。
ここは、そのコト(=子供達に抱き付き返されて、あっさりと気絶したという事実)はスルーしてアバターのコトを聞いてみましょう。
「コウちゃん、あそこにアバターはあったかしら?」
質問にコウちゃんは、得意げに胸を張って答える。
うふふふふ………やっぱり、コウちゃんのちょっとドヤっている姿って可愛いわぁ~………。
って、ガッちゃんてば、我関せずポーズで、また長いお耳を手入れしているのねぇ~………その仕草、堪らないわぁ~………じゃないっ。
ふたりの可愛らしい姿に、私は思わずふたりを抱き締めて撫で撫でしたいと思いつつ、その衝動を必死に我慢する。
だって、子供達に抱き締められて気絶したばかりの脆弱なシルビアーナの身体に無用な負荷はかけられないもの。
だって、冗談抜きであちこち痛いし、めっちゃ身体が重いんだもの。
大丈夫だとは思いたいが、骨折やヒビもありそうだから………急に動くのは、我慢するしかないのよねぇ……はぁ~………。




