184★お父様のごり押しに負けました
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
トラウマによる条件反射でわたわたしている私を無視して、お父様はにっこり笑ってアルディーンお兄様に命令します。
「アルディーン、シルビアーナの耳にピアス用の穴を開けなさい」
「はい」
どぉーしてでしょう?
ふたりとも、なんか楽しそうなんですが?
そんなに、瞳を無駄にキラキラさせてるんですか?
ふたりとも、イケメンですが、なんかとても不気味ですよ。
「シルビアーナにできるだけ、痛みを感じさせないように………」
「おまかせください」
白々しいお父様と、アルディーンお兄様の会話が終わると………。
私の目の前には、目に優しくないほどの輝きを放つ超絶美形のアルディーンお兄様が立ってます。
それだけで、私はくらくらしてしまいます。
嗚呼、メンクイの病が………。
どうせなら、ちょっと離れたところから眺めたかったわ。
こうも間近だと、心臓に悪いのよねぇ……はぁ~………。
そんな私をアルディーンお兄様は、どんどん追い詰めてくれます。
長身を屈めて私の耳に甘く囁き、アルディーンお兄様は、指先に魔力を集めてます。
「ルビア、痛みを無くすために、普通の針は使わないよ。代わりに魔力の針を使うから、そんな泣きそうな顔をないで、大丈夫だから」
アルディーンお兄様、私は痛みなんて気にしませんわって言いたいですわ。
実際の話し、冒険者になるために、指先を刺して血をたらした時はそんなに痛みも感じませんでしたし、嫌悪感とかもありませんでしたもの。
でも、幼少期に味わった痛みと気持ち悪いおぞましさを思い出してしまった、今の私にはそんな言葉を口にはできませんわ。
あらためて、トラウマというモノはそう言うものだと実感しますわ。
耳朶に穴を開けるという行為が、その時の痛みと気持ち悪さをともなった嫌悪感を湧き上がらせているようです。
それに、お父様の余分な紐付きピアス(=通信魔法など)は、いらないっていう本音は言えませんよねぇ………。
ここは、黙って我慢するしか無いですわねぇ………はぁ~………。
そして、思い付きましたわ。
あのブランデル廃皇帝に対する私からの罰を。
たしかに、婚約者とされた皇太子のルドルフは、魔力が微弱なお花畑のボケナスでしたが、第2皇子のレオンハルト様はとても優秀でしたわ。
たぶんに、元クリスタリア皇国第1皇女だったアデリーヌ様と、ブランデル廃皇帝では、そういう意味で血が合わなかったのでしょうね。
セレナーデお祖母様とアレクサンデルお祖父様の間に誕生したブランデル廃皇帝だって、そういう意味ではお父様にはやや劣るものの、優秀な部類という評価を聞いたコトがありますもの。
それに、国内のクレイン侯爵家のグレイス妃との間にお産まれになったレオンハルト様は、アルディーンお兄様もその実力を認めておりましたわ。
たしか、クレイン侯爵家にも、過去に姫が降嫁なさっていたから、血の相性は良いのでしょう。
セレナーデお祖母様に子種を失くす薬が使われたと言うならば、ソレを復活させて差し上げますわ。
ブランデル廃皇帝には、ハイオシス家の血筋をたぁ~んと残してもらいましょう。
お父様の血を残さなければという重圧を少しは軽減させて上げられますしね。
何と言っても、ブランデル廃皇帝とグレイス妃との間の子供は優秀なのですから………。
どんどん、おふたりには御子を残してもらいましょう。
一度子種を失くしたブランデル廃皇帝にとっては、子種の復活は、もしかしたらご褒美になるかもしれませんけど、お父様の重圧がそれで少しでも軽減されるなら、私はそれでもかまいませんわ。
ただ、他国の王家のハイオシス家とは相性の悪い血筋が混じったルドルフは問題外ですわね。
そう言う意味では、子供を残す意味がありませんわ。
自分の子供が欲しければ、自分で冒険者にでもなって、自助努力で復活の薬でも手にすれば良いのですわ。
と、言うことで、私は念話でそういう薬って、あの強欲の回廊の財宝の中に無かったかを問いかける。
『コウちゃん、薬で子種を失くされた人のを復活させられるような薬ってある?』
私からの念話に、コウちゃんはちょっと考える仕草をする。
そして、コウちゃんは強欲の回廊の狭間り部屋に設置されていた水壷のことを言う。
『えっとね…まま……最初に手に入れた無限に湧き出る水壷のが、前世でのラノベで言うところの【ソーマ】に該当するヤツでね。後から手に入れた水壷が【エリクサー】に該当するから、どちらか、もしくわ両方を何かの空の容器に入れて、状態保存の魔法をかけて渡せばいいんじゃない?』
そう言われて、私は愕然とする。
疑いもせずに、コウちゃんの助言で水壷のお水をひょいひょいと呑んでたんですけど、私。
じゃない、今はソレはちょっと横において置いて、あの水壷のお水を手渡して、ブランデル廃皇帝にはしっかりと子供を数多く残してもらわないとね。
「………」
なんてコトを考えて、私がちょっと俯いている間に、ピアスの穴は開けられていました。
たしかに痛みはありませんでしたが………アルディーンお兄様は、私の意識と羞恥心をガツッと削ってれました。
どぉぉ~して、私の両耳に口付けたりするのぉぉぉ~………。
アラフィフおばさんを殺す気ですか?
私は顔を真っ赤に染めながら、アルディーンお兄様にピアスを着けてもらいました。
一部始終を見たお父様は、満足したようでした。




