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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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183/279

183★とりあえす、私のコウちゃんとガッちゃんの紹介です


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 お父様は、かなりの譲歩(じょうほ)をしても良いって言ってくれましたけど………。

 それって、本当なのかしら?って思ってしまいますわ。

 でも、月に1度ぐらいは、家族に会うために私の宮に戻るのも良い思います。


 それに、ここは、素直にコウちゃんとガッちゃんを紹介しましょうか。

 と、いうか本音で言えば、見せびらかしたいです。

 だって、ふたりとも可愛いんですもの。

 

 だから、私は隠れている、コウちゃんとガッちゃんに小さな声で囁(ささや)く。


「コウちゃん、ガッちゃん。お父様達の前に出て挨拶して欲しいの。きっと2人の愛らしさと賢さ驚くと思うの」


 私の囁(ささや)きに、2人は声を揃(そろ)えて答えました。


『はい、ますたー』


 本当は、ペット自慢?

 じゃなくて、守護獣自慢をしたくてたまらなかった私です。


 マントの影から、コウちゃんとガッちゃんは、声をかけた同時に現(あら)われます。

 可愛らしい翼虎(ウイングタイガー)のコウちゃんと、紅輝獣(カーバンクル)のガッちゃんの姿に、お父様達は瞳を見開きます。

 後で教えてもらいましたが、どちらも非常に珍(めず)しい種族でした。

 そして、コウちゃんが愛想良くお父様に話しかけます。

 

「はじめまして、コウです」


「はじめまして、ガッです」


 コウちゃんに続いてガッちゃんも、お父様に挨拶します。

 人間の言葉を喋(しゃべ)るふたりに、お父様達は呆然(ぼうぜん)としてしまいました。

 守護獣は、主(あるじ)と心話(テレパシー)、又は、念話(ねんわ)で会話をするとされている。


 だが、主(あるじ)以外の人族と会話すコトは無いのだが、その時の私はそう言う一般常識すら知らなかったので、普通にお父様に挨拶してもらいました。

 だから、念話(ねんわ)での挨拶ではなく、空気を振動(しんどう)させての挨拶に、お父様はびっくりしたのだと、あとから教えられました。


 ようするに、私は前世知識(=主(おも)にネット小説やファンタジーラノベなど)のセイで、知能がある生き物とは【契約】などをすれば、意思疎通できて、普通に会話できるモノだという認識だったのだ。

 だが、実際は、守護獣や従魔というモノは、人族の言葉を理解(りかい)し、喋(しゃべ)るコトができないというコトを、私は知らなかったのです。

 だから、お父様は瞳を見開いて言います。


「シルビアーナ、お前の守護獣は本当に力があるのだな。有り余る魔力で空気を振動(しんどう)させて、人族の言葉を操(あやつ)るほどの知能も器用さもある。何よりもお前の望みを叶えたいと思っての、忠誠心が素晴らしいな。ただし、これらはとても珍(めずら)しい種族だから、ふだんは今(いま)までのように、その姿を隠(かく)しておきなさい」


 お父様は、コウちゃんとガッちゃんを自分の目で確認して、驚いたみたいたけど、ホッとしてもいたらしい。

 どうやらシルビアーナ(私)には、強力な守護獣が付いているって納得したみたいです。


「はい、お父様、コウちゃん、ガッちゃん、また姿を隠してくれる?」


 言葉にしてそう言えば、ふたりは楽しそうに答える。


「「はい、ますたー」」


 そう言った後に、スゥーと姿を透明化させて、ひょいっと私の両肩へと移動する。

 そんな私に、お父様はにっこり笑って話しかけてきます。


「シルビアーナ、お前の望みを叶えたんだから、ピアスを着けるよな」


 お父様そんなにきらきらしい笑顔を向けないで下さい、どきどきし過ぎてくらくらしてしまいます。

 それに、お父様はにっこり笑っているけれど、黒いオーラがめちゃくちゃ漂(ただよ)ってますよ。


 ここで逆らったら、絶対に強引に連れて帰るって言われそうなんですけどぉ~………。

 でも、今(いま)は意識阻害(いしきそがい)のピアスを着けているからと、言ったらどうなるかな?


「お父様……そのぉ…私は…今(いま)…意識阻害(いしきそがい)のピアスを着けていますの………その上に、別の魔法のかかったピアスを着けるのは………」


 私の言葉を途中で遮(さえぎ)ってお父様が言います。


「シルビアーナ、このピアスは意識阻害(いしきそがい)の方のピアスにかけられている魔法の邪魔にはならないモノだよ。だから安心して着けなさい」


 新しくピアスの穴を開けることに抵抗感のある私は、思わず口にする。


「でも、穴をひとつしか開けていませんし………」


 私は儚(はかな)い抵抗を続けてしまいます。

 そんな私の抵抗をお父様は、それはそれは黒い笑顔で潰(つぶ)してくれました。


「シルビアーナ、ではアルディーンにピアスの穴を開けてもらいなさい」


「……えっ…?」


 お父様の予想外の言葉に、私は驚き過ぎて何も言い返えせませんでしたわ。


 なんで、アルディーンお兄様ですの?

 そこ、自分がではありませんの?

 いや、それより何が何でもピアスを身(み)に付けさせたいんですね?


「なに、アルディーンなら、お前に痛みなど感じさせずに開けてくれるよ」


 まぁ……立場が皇太子となってしまった以上、シルビアーナ(私)の身の安全は最優先事項なのは理解(わか)りますけどね。

 それでも、ピアスの穴を開けられた時の痛みが思い起こされて、ちょっと身(み)が竦(すく)んじゃうんです。


 幼少期、両親の元から攫(さら)われた直後に与えられた、痛みと気持ち悪いおぞましさが思い出されて、ひどい嫌悪感が湧き上がります。


 あっ………コレ……この気持ち悪い感覚って、トラウマだわ。

 今更だけど、あの俺様のブランデル廃皇帝(はいこうてい)ってば、幼(おさな)い幼女(ようじょ)のシルビアーナ(私)に、何してくれてんのよっ。

 なんか、思いっきり仕返ししたいわね。

 私が、仕返しできたと思えればなんでも良いんだけど………。





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