179★アルディーンお兄様に言い負かされそうです
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
「君にあげたアクセサリーは、殺意のこもった攻撃を弾き返し、物理的な攻撃も魔法攻撃も受け流すという魔法をかけておいたんだ。それと君の位置を把握する魔法もね。君が誘拐されたら、直ぐに転移して救出できるようにね。本音を言えば、私が君を攫って安全な場所において、護り一緒に生活したかったよ。いまわしい呪具のセイで、助け出すこともできなかったけどね」
そう言いながら、アルディーンお兄様は、シルビアーナの頬を優しく撫でて続ける。
「ルビアの笑った顔、楽しそうな顔、怒った顔、泣いた顔、色々な表情を見たかったよ。あんな寂しそうな顔で、いつも今にも泣きそうなのに、無理に笑顔を作っている。そんな王宮暮らしを、何時までもさせておきたく無かった……」
アルディーンお兄様の既にちょっとどころじゃない、かなりヤンデレが入っているけれど、何処までも私を愛して護りたいという言葉に、ジーンとしてしまいました。
でも、私は、コウちゃんやガッちゃんや、これから蘇生する予定の子達と一緒に冒険者になりたいんですの。
だから、私は、アルディーンお兄様の渾身の告白?を全力で邪魔します。
だって、アラフィフの平凡なオバサンの私には、アルディーンお兄様は超絶美形過ぎるのよ。
こう言っては贅沢かもしれませんが、こんなにまじかで見詰められると、目がツライんですよ。
アルディーンお兄様のような人は、遠くから眺めるのが良いんです。
だから、こんな真正面からのアルディーンお兄様の愛の告白は、はっきり言って、いたたまれないんですぅぅぅ~………。
前世のアラフィフ喪女がメインとなっている今の私には、これもある種の拷問ですわよ。
「それって、この小指に付けている指輪でも発動しますの? そんな魔法の気配なんて、感じませんでしたのに………」
私の発言に、アルディーンお兄様は、苦笑して言い返してくれます。
「ルビア、私は君よりもかなり年上なんだよ。君に探知されないように、魔法をかけているに決まっているでしょう」
と、断定的にのたまってくださいました。
「でも……私の魔力だって……」
言いよどんで、必死に言い返そうと言葉を考えますが、良い答えが全然みつかりません。
そして、気付けば言葉遣いや思考が、お嬢様どころか、未来の皇太子妃としての口調が変化していました。
が、そんなコトお構いなしで、アルディーンお兄様は畳み込んできます。
「それはね、ルビア、私が君を愛しているって、君が知っているセイでもあるんだよ」
アルディーンお兄様、言っている意味が理解りません?
「………?」
いや、アルディーンお兄様がシルビアーナを愛しんでくれていることはヒシヒシと感じていますけど………。
困惑する私に、アルディーンお兄様が問いかけて来ます。
「君が魔力を自覚して使い始めたのは、何時かな?」
これなら、即答できますわ。
「あの呪具3点セットを外されてからですわ」
私の答えに、アルディーンお兄様が大きく頷いて言う。
「そうだよね。だから、君には圧倒的に魔力に対しての経験が足りないんだよ」
そう言われて、私は言葉に詰まる。
「うっ」
たしかに、魔力を使う濃密な時間を過ごしましたが、まだ半日程度しか経って無いんですよねぇ………圧倒的な経験値不足ですね。
それを言われてしまえば、シルビアーナには反論の余地もありませんね。
「それに、私は、君にアクセサリーをあげる時に、何時も言ってたいたよね? 覚えている?」
そうアルディーンお兄様に問いかけられて、私は懐かしさを覚えながら頷く。
「ええ、覚えていますわ」
私はその時のことを、鮮明に思い起こす。
『可愛い私の姫、私の愛を受け取って………忘れないでね。これは、ルビアのお守りだから、何か有ったらコレに向かって私の名前を呼んでね。私は、必ず助けに行くからね』
「………って、何度も言っていましたわ。私は、何時でも、どこに居ても助けに来てくれるという。アルディーンお兄様の言葉が嬉しくて、何時も身に着けていましたわ。そして、今でも身に付けていますわ」
そう答えれば、アルディーンお兄様が苦笑いのままに言葉を重ねる。
「何時でも何処へでも、助けに行くっていうコトは、私が君の位置を把握できるモノだって言っているのと一緒だって気が付かなかったよね。ねっ、ルビア」
確認するように言われて、シルビアーナは思わず唸ってしまう。
「うぅぅぅ~」
アルディーンお兄様がの言葉に、言い返す言葉を探しつつも、私はついつい別のことを考えてしまう。
あらあら………アルディーンお兄様の愛情と執着とヤンデレ具合に驚きますわね。
あんなに何度も言われていたのに、私は守護の魔法がかかっているという認識しかしていませんでしたわ。
そうですわね、私が誘拐されて何処に囚われて居ても必ず助けに行くというコトは、私の位置を把握する魔法がかかっているという意味ですわね。
これも、ある種の監視のようなモノですわね。
それを、私は気が付きませんでしたわ。
だって、アルディーンお兄様の愛情は信じられましたもの。




