178★秘密はアクセサリーにありました
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
あやうく、コロッと騙されるところでしたわ。
前世を思い出していなかったら、本当に、コロッと簡単に騙されていましたわね。
でも、今の私は、ただの15才の小娘ではありませんのよ、お父様。
人生経験を積んだ、オタクなおばさんがメインなんですのよ。
他にも、女暗殺者や自衛隊の予備役男性の知識と経験もありますからね。
だから、ここは、きっちりと言い返しますわ。
「お父様、お父様の思いは理解りましたわ。でも、それはちょっとおいておいて、私が聞きたいのは、どうやって私の行動を把握していたかってコトですのよ」
私のちょっと怒っていますという発言に、答えてくれたのはアルディーンお兄様でした。
「ルビア、そんなに可愛い顔で頬を膨らませてはダメだよ。君はとても可愛いのだから、悪い男に張り付かれてしまうからね。君は、自分が王宮育ちで世間知らずだって言う、自覚はあるのかな?」
アルディーンお兄様の問いかけに、私は首を傾げてしまいます。
ええ、自覚していますよ………って、簡単に言えたら良いんですけど………そんなことを言ったら、絶対に冒険者をさせてくれなさそうなので、理解らない振りをします。
「………?」
そんな私の頬を優しく撫でてから、アルディーンお兄様は種明しをしてくださいました。
「ルビアは、今、皇太后陛下からいただいた意識阻害や認識阻害を起こすアクセサリーを身に付けているよね」
私は、小首を傾げてアルディーンお兄様の問いかけに答えます。
アルディーンお兄様は、いったいナニを言いたいのでしょうか?
問いかけの意味がわからなくて、私は困惑してしまいますわ。
「はい。このアクセサリーのお陰で、ダンジョン内の魔物に気が付かれずに移動できましたわ。でも、魔物を倒さないとレベルが上がらないから、こっそりと攻撃して倒していましたわ。それがどうかしましたか?」
私の答えに再度アルディーンお兄様は質問してきます。
「今もそれを発動しているよね?」
アルディーンお兄様は、私に考えるようにって言っているようです。
そのために、私は一生懸命考えてから発言します。
だってね、アルディーンお兄様にバカだって思われたくないですもの。
「ええ、冒険者ギルドの職員が私を覚えていて、お父様達に情報を与えられたら。好きに冒険出来ませんから………。それに、この村の村人達の記憶も残らないよう気を付けていますわよ」
そう言ってアルディーンお兄様の綺麗なお顔を見詰めれば、スゥーと双眸を細めて苦笑いを浮かべました。
どうやら、私の精一杯の答えは不正解のようですね。
だって、アルディーンお兄様もお父様も苦笑しているんですもの。
いったい、どこでなにが間違っていたんでしょうか?
もしかして、なにか根本的なところから間違えているのかしら?
小首を傾げて考える私に、お父様達の生温い視線が突き刺さります。
「ルビア、当分の間、私と冒険しようね。ヒントを上げたのに気が付かない。人の好意に潜むモノを読み取れない。今の君には、一人旅は無理だよ」
そんな私に、アルディーンお兄様の蕩けるような優しい微笑みと、困った子だなぁ~私が付いていないと危なっかしくて心配だっていう言葉が………。
私に追い討ちをかけてくれます。
でも、一人旅がしたい私は頑張ります。
「アルディーンお兄様、それってどういうコトですの?」
「私が、君にあげたアクセサリーを覚えているかい?」
私を可哀想な子を見る視線で、アルディーンお兄様は言います。
相変わらず、質問は私に考えろと思い出せと言ってくれます。
思わず言い返す私………。
「勿論ですわ。小さくて可愛くてキラキラしているから、何時でも身に付けていますわ。今だって………」
うふふふ………そういうことですの………。
やっとアルディーンお兄様が言いたいコトが理解りましたわ。
だって、アルディーンお兄様には、私に対する愛情しかなかったんですもの。
そういう意味で、疑うというところが抜けているということですね。
その愛情のこもった贈り物のアセサリーに、そんな魔法が入っているって理解っていても、そこには気が付きませんでしたわ。
それを利用して、私を追いかけて来たって………。
私の表情で、アルディーンお兄様は、私のお馬鹿な頭が理解したってわかったようです。
アルディーンお兄様は人の悪い笑顔をちょっと浮かべてから、それは優しく笑って私に言います。
「やっと気が付いたようだね。私は君が誘拐される危険や暗殺される危険を排除したかったんだ。できるなら、この手で君を護りたかった。でも、君の守護騎士なるコトを皇太后陛下は許して下さらなかったからね。そこで、私は、側に入れないなら、魔法で君を護ろうと思ったのさ」
だから、アルディーンお兄様は剣技の他に魔法も得意なのですね。
本当に、文武両道で容姿端麗で、血筋も極上で地位も侯爵家と高い、もの凄い優良物件ですわねぇ………はぁ~………。
言うことなしの優良物件かもしれませんけど、シルビアーナにはちょっとキツイのよねぇ………その輝かしい容姿端麗なお顔が。
私が意識を無意識に逃避している間も、アルディーンお兄様は切々と言う。




