135★アルディーンお兄様
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
土曜日は高確率で午前中は腐乱死体と化しているので、12時にアップしようと思います。
平日は引き続き6時にアップ予定です。
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
私の気持ちを感じて、先回りして行動してくれるから、自分の意思を上手く伝えられなかった当時のシルビアーナはとても助かっていたわ。
だから、私の側に来て、にっこりと笑って見せるアルディーンお兄様に向き直って、率直に問いかけてみた。
「アルディーンお兄様、ちょっと、聞きたいのですが、あの頃のデブスな私に、良く私に会いに来てくれていたのは、お父様に言われていたからなの?」
私は、今世の境遇に、前世のコトもあって、とぉーっても猜疑心の強い人間不信者なのよ。
だから…アルディーンお兄様の言動も行動も愛情?も、はっきり言って疑っています。
そんな私の酷い質問に対して、アルディーンお兄様は、にっこり笑って答えてくれました。
「ああ…ルビアが疑り深い人間不信という感情で、私を見ていたコトなら知っているよ」
サラリとそう言うアルディーンお兄様に、私は自分が傷付かないような無難な言葉を選んでしまう。
「だったら………」
ああ、やっぱりと思う私に、アルディーンお兄様は更に微笑みを深くして、にっこりと笑って続けて言う。
「でもね、ルビアは気付いてなかったようだけど、私を見るとね、何時でも嬉しそうに笑っていたんだよ。どうも、ルビアは綺麗な顔が好きみたいだなって思っていたかなぁ~………。たぶんに、レギオン様やディアーナ様達が容姿端麗、眉目秀麗と言われるご容姿をしていたから、そのクラスの容姿をしている人間が安心できたんだと思っているよ。両親を彷彿とさせる人物なら、安心だって思っていたんだろうね。ついでに言うと、あのルドルフは苦手だったみたいだね。無自覚かもしれないけど、取り繕った淑女の微笑みを反射的に浮かべていたくらいだからね」
「えっ?………」
アルディーンお兄様からの言葉に、私は内心で思いっきり身悶えてしまう。
いゃ~ん………それって本能的な反応していたってコトぉ?
イケメン大好きの面食いな私は、シルビアーナになってからも………前世の記憶が無くても………美形を見ると眼福感に嬉しくなってしまっていたのね。
嗚呼、面食いは死んでも面食いのままなのねぇ………知らなかったわぁ………はぁ~………恥ずかしい。
それを、アルディーンお兄様ってば、見事に勘違いしくれたのね。
両親と暮らせない子供が、お兄様を見て肉親代わりに、懐いているって思っていたのね。
説明するのはものすごぉ~く面倒くさいから、ここはそのまま誤解させておきましょう。
思わず言葉が出せなくなった私に、アルディーンお兄様は話しかけてきます。
「私は、シルビアーナが産まれる前から、父とレギオン様の間の約束で………え~と……姫が産まれたら、婚約するコトになっていたんだよ」
あははは………やっぱり、アルディーンお兄様は、お父様の決めた婚約者だったのね。
でも、デブスで魔力無しで、取り得は血筋だけの私を押し付けられて迷惑だっんたじゃ無いの?
いや、そんな風には見えなかったけどね。
アルディーンお兄様って、|何時でも私を見て|微笑んでいたものねぇ~………。
そんなコトを考えてから、私は無意識に小首を傾げながら言う。
「アルディーンお兄様は、私なんかと婚約させられて………そのぉ……ご迷惑だったんじゃ………」
私の言葉を、途中でブッタ切りアルディーンお兄様が言う。
「あははは………ルビアは私のことを、そんな風に思っていたんだねぇ………まぁ~…ブランデル皇帝の手の者に攫われて、意識や行動を抑制し、魔力を搾取する呪具を身に付けさせられて、あんな勘違いボンクラと強制的に婚約させられていたから仕様がないかなぁ………だから、どこか遠慮がちだったんだねぇ………。クスクス………私とルビアには年の差があるのは理解っているよね?」
唐突に話題が飛んだことに反応できず、素のままで反射的に、アルディーンお兄様の問いかけに答えてしまう。
「えっ? あっ……なんとなく…」
って………言われてはじめて実感するわ。
そっか………アルディーンお兄様って、私より年上だったのねぇ………知らなかったわ。
じゃなくて、血統を考えたら、とぉ~っても優良物件じゃないの。
まっ………何時ヤンデレ化するかが、ちょっとどころじゃなく分からないのが最大の難点かしらねぇ?
それでも、アルディーンお兄様は、私が好意を持てる人の部類には入っているけどね。
沈黙する私に、アルディーンお兄様が言葉を続ける。
「自分で言っちゃうとかなりなんだけどね。ルドレイツ侯爵家ってね、名門だし、広大な領地も持っていて財力もあるんだよね。そんな家の嫡男として誕生した私は、俗に言う優良物件なんだよ。なのに、婚約者がいないって、おかしいと思わないかい?」
あっ………こっちにも優良物件って言葉あるんだ。
異世界召喚されたご先祖様とか、他にも召喚なり転生した者(なんか、かなりの人数が居そうな気がするわ)が広めた言葉かもしれないわね。
そんなコトを考えつつも、私はアルディーンお兄様の言葉に頷く。
「あれ? そう言えば…名門貴族それも…ルドレイツ侯爵家って、たしか何代かおきに、皇家の姫が降嫁しているし、皇后陛下も輩出しているわね。それなのに、私と婚約するまで誰もいなかった? あれ? あれ? えっ…なんでぇ?」




