174★現実逃避はちょっと楽しいです
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
「たしかに、お父様がハイオシス帝国の皇帝位に着いたのは、想定外のなにものでもありませんでしょうね」
私の言葉に、お父様もしみじみと頷く。
「そうだろう、シルビアーナ。だから、お前も好きに遊びなさい。そして、素敵な恋をして、私に恋人を会わせて欲しいな。まぁ…できれば、その相手はアルディーンが良いのだけどね」
と、後方で私達を窺っている集団(=お父様の冒険者仲間と、数人のたぶん婿候補達)をチラリッと視線で指し示す。
あそこに居るのは、お父様の厳しい?篩に残り、なおかつ誓約と制約をして、シルビアーナを見付けだした者達だよ、と言外に匂わせる。
そう、お父様は、アルディーンお兄様が一番のお勧めなのね。
う~ん…アルディーンお兄様かぁ……悪くは無いけどねぇ………。
いや、どっちかって言うと好きだけど。
アルディーンお兄様も、レイパレ(R18)の攻略対象者のひとりで、やっぱりヤンデレだったのよねぇ………はぁ~………。
ゲームと現実は違うと思いたいわぁ~………いや、マジでね。
今は、まだそう言う対象(=婚約者、又は、未来の伴侶)として見れないのよねぇ………。
って言うか、自由になったばかりで、そっち方面に割り振れる精神の余裕が無いのよねぇ。
それでも、ほぼ軟禁状態で面会制限がバリバリ状態の私に、何度も会いに来てくれたのよねぇ………。
そして、お父様と同じように私を構ってくれたっけ。
『可愛い、かわいい、ルビア………本当に、君に会いたかったよ。君は、少しは私に会いたいって思ってくれたかな? このお菓子や果物と同じくらいには………』
そう言いながら、何時でも私をひょいっと抱き上げてくれたのを思い出す。
そういう時、優しい笑顔のアルディーンお兄様の瞳は、何時も笑っていた。
だから、私も自分がデブスであるコトを気にせず、安心して答えるコトができたわねぇ………。
『アルディーンお兄様に会いたかったわ。お菓子と果物やアクセサリーなんかよりも、大好きなアルディーンお兄様に会えなくて寂しかったわ』
あの当時は特に、お父様と違ってアルディーンお兄様はルドレイツ侯爵の嫡男であって、身内じゃなかったから………。
迷惑をかけても良いよね………って思っていたわね。
そう心の中で思った私は、やっぱり心の中で小さく舌をペロッとだす。
ゴメンね、アルディーンおお兄様、あの呪具3点セットのセイで
感情もかなり希薄だったから、そこまで、考えてませんでしたわ。
前世の人生経験を手に入れた私にとって、この辺は子供の身勝手さを、今は感じる。
あの頃の私は、ガッツリと順位付けしていたのよねぇ~……と思い起こす。
何度も王宮に会いに来てくれるお父様が1番大好きな人で、ほとんど会えないお母様が2番目で、毎日、顔を合わせている皇太后陛下が3番目に大切な人だったわ。
その下がアルディーンお兄様達だったのよねぇ~………ごめんね、アルディーンお兄様。
だから、何かがあって来なくなっても、仕様が無いと諦めるコトができるって思っていたから………。
思えば、あの頃の私は、素直に思っていた言葉を口にしていたわねぇ………えへっ。
アルディーンお兄様は、私や侍女、守護騎士達にも、お菓子や果物、アクセサリーにお酒を持って会いに来てくれたわねぇ……。
蕩けるような優しいアルお兄様の笑顔に、私は、ロリコンとデブ専という謎の言葉を思い浮かべて納得していたことを思い出して、ハッとする。
あら……あの頃から前世を思い出す兆候があったのねぇ………気付かなかったわぁ。
前世を完全に思い出す切っかけは………。
間違いなく、あの脳内お花畑でお馬鹿さんな俺様元皇太子のルドルフからの婚約破棄宣言etc.のセイね。
それとメロンちゃんのあのロコツな言動と行動かしら?
それに、魔術が得意なコリウス君のお陰かしらね。
あと、オマケのエリオットくんね。
たしか、父親が騎士団長のひとりだったはず。
ただ、重要人物という認識が無かったから、顔すらも思い出せないわね。
じゃなくって、アルディーンお兄様に大使て、当時はある意味でお父様よりも安心して抱っこされていられたわねぇ………うぅぅぅぅ…恥ずかしいです。
そのコトを思い返して、私は内心で苦笑いを浮かべる。
にしても、今にして思えば、ロリコンもデブ専もアッチ(=前世の異世界)での言葉だったのよねぇ。
でも、その出所不明の微妙な知識のお陰で、アルディーンお兄様には甘えられたのよねぇ~………あははは。
てっきり、デブスを愛でるような、特殊な趣味の持ち主だと思っていたもの。
当時のシルビアーナは知らなかったけど、もしかしなくても、お父様が決めていた婚約者だったから、甘やかしてくれていたのかもしれないわね。
そうだわ、あの頃は怖くて聞けなかったけど、今ならアルディーンお兄様に、当時のシルビアーナを愛でていた理由を聞けるわね。
私は、長年の疑問を解消するべく、アルディーンお兄様へと視線を向ける。
アルディーンお兄様は、シルビアーナの視線を感じて、ススッと側に来てくれる。
こういうところが好きなのよねぇ………。




