173★言質はちゃんと取っておきましょう
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
「私の安全?」
お父様は、私の反応にちょっとホッとしつつ言う。
「うん。シルビアーナがいくら拒絶や拒否をしようとも、キミにはハイオシス帝国の始祖達の血脈が色濃く流れている。まして、その容貌と高い魔力量だ。キミを狙っている者達は、有象無象…それこそ、数多いるんだよ。それを無理矢理に篩にかけて、キケンそうな者達(=能力・地位・権力・財力が揃った上で、やたらと行動力のある)に、制約と誓約をさせたりして、牽制したけどね。ハイオシス帝国の皇太子という地位は、そんな(=野心と欲望に塗れた)輩達に対する強烈な盾になるんだ。それもあって、シルビアーナを直ぐに皇太子として立てたいんだよ」
思いもよらない言葉に、私は思い悩む。
う~ん………だぁぁぁ~……そっちもあったかぁ~………はぁ~………。
たしかに、シルビアーナの血統と魔力量は、野心のある者達には魅力的過ぎるかも知れないわね。
まっ………いざとなったら、別の身体(=前世で創造込んだアバター)で好き勝手すれば良いだけだもんね。
さて、そろそろ、態度を軟化させてあげましょうかね。
オロオロするお父様もイケていたわぁ~………ふふふふ。
ゲームでは見られない、ナマのレギオン・カイドール………眼福ですわ。
じゃなくて、この辺で折れたように見せないとね。
「うぅぅぅ……でっ…でも、私は、自由に………」
と、今しばらくの自由を捥ぎ取るための演技をする。
いや、本音でもあるから、演技とも言えないわね。
そんな私に、お父様は慈愛たっぷりの微笑みで言う。
「なに、皇太子になっても、冒険者になるのは別に構わないんだよ。シルビアーナには、自由に過ごす権利もあるからね」
はい、お父様(=ハイオシス帝国の現皇帝)から一番欲しい言質をゲットしました。
じゃなくて、そう言えば、お父様も冒険者だったとか、今さっき、冒険者ギルドで初心者の受け付けを担当していたおじさんから聞いたけど、どうやら本当のようね。
そう言えばRPGの方の【黄昏の解放】では、何度も【難攻不落の深淵の絶望ダンジョン】で、お父様がひきいる冒険者パーティーに助けてもらったっけ………。
あの時は、お父様のパーティーはゲームの中のNPCだったけどね。
この世界って、本当に、かなりRPG【黄昏の解放】と、なんちゃって乙女ゲーム【レインボーパレス】(R18)とシンクロしているって実感するわ。
ただ、ヒロインがあのメロンちゃんじなくて、私がなってしまっているって、コウちゃんが言っていたわよねぇ………。
ヤンデレや病デレがオンパレードなのよねぇ………はぁ~………。
そうなると、私の結婚相手は、ヤンデレ祭りの誰かなのかしら?
まさかね、デブスな私にヤンデレイケメンが、伴侶としてくっ付くなんてありえないわね。
いきなり、ハイオシス帝国の皇太子だなんて言われて、焦ったけど、私にも自由な時間があるって聞いてほっとしたわ………本当に。
でも、きちんと更なる言質は取っておくべきよね
私は、その事実を自分に確認してから、ちょっと小首を愛らしく見えるように傾げて聞く。
ちなみに、私は自分の姿に無頓着だったので、この時、既に綺麗な姿になっているという自覚はほぼゼロでした。
そう、コウちゃんの力(=瘦身美容)で変身していたので、自助努力してない分………限りなく自覚が薄かったのは、いたしかたがない……と、言うことにしておきましょう。
私は今しばらくの自由を保証してくれる、お父様の言葉に心から嬉しそうにしながらそれでも確認のために聞き返す。
「本当ですか?」
私の態度が軟化したことにホッとしたお父様は、チラリッと私とのやり取りを少し離れたところから見守っている仲間を振り返ってから言う。
「シルビアーナ、私だってね、ルトやシーズやギルやバル達と冒険者をしていたからね。だいたい、私達の寿命は他国の人族と比べても、かなり長い部類に入るからね。それに、私もディアーナも若いから、新たに世継ぎとなる者を生み出すかもしれないからね」
お父様の言葉に、私は確認する。
「お母様と、新しく弟か妹を作る予定はあるのですね」
私の言葉に、お父様は苦笑いする。
「ああ、一応はね。ただ、子供は授かりものだからねぇ………こればっかりは、予想なんてつかないのが実際だよ。残念なことに、ラインハルトの後にそういう兆候はなったしね。ただ、今はシルビアーナの安全の意味も含めて、皇太子としていることだけは、理解って欲しいな」
「現状、かなり不服ではありますが、身の安全のためと言うならば、いたしかたがありませんわね。でも、皇太子になれる者が現われたら、ちゃんと交代させてくださいね」
「ああ、それはちゃんと考えているよ。なに、お前の弟ラインハルトが帝王教育を終えて、自ら冒険者になり、皇太子としての資格を手にするかもしれないしね。私のことも含めて、未来は誰にもわからないからね。私だって、ブランデルが廃帝になって、皇帝なんて地位が降ってくるとは毛ほども思わなかったんだから………」




