171★皇太子の地位なんて回避したいんですけど………
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
私ってば、ハイオシス帝国の皇太子になるための資格とか条件が、既に成立しちゃってるってことですかぁ~………のぉぉぉぉ~………。
いや、ちょっとまってよぉ~………。
本当に、皇太子……もとい皇太女なんて、マジで勘弁して欲しいわ。
「そっ…そんなぁ~………恨みしかない帝国のめんどうなんて、見たくないわよっ」
事実を理解して落胆の声で本音混じりの抗議する私に、お父様はにぃ~っこりと笑って言い放つ。
勿論、私の恨み言は完全に聞かなかったフリでスルーしてくれたのは言うまでもない。
「シルビアーナ、よくお聞き。王宮で時期皇太子妃として育った、姫であるお前が冒険者になると言って、冒険者登録をした時点で、我がハイオシス帝国の皇太子として、相応しい行動をとっていることになるんだ。誰にも教えられず、強制されずに、ちゃんと冒険者になったとは、流石は私の娘だ」
そこで気付く、冒険者になるというコトを強制されたモノではなく。
自分の信念と意思をもとに、自ら冒険者になるコトが大事なコトであると………。
そして、今の発言から考えて、お父様もそうだったということでしょう。
そう言えば、色々と教えてくれたおじさんも、お父様がここの領主様と一緒に冒険者していたって言ってたわ。
もしかして、盛大な埋めがたい墓穴を掘っちゃったってことぉ?
うわぁぁぁぁ~ん……どうしよう?
「あっ………そう言えば。お父様も自分から、冒険者になったんですね?」
確認の意味も込めて問いかければ、ケロッと答えてくれる。
「うん、そうだよぉ~………カイドール侯爵家の嫡男で、残念なことにひとりっ子だったからね。若い時分の私には、その重圧に辟易していたんだ。だから、その立場から逃げたくてねぇ………。そのセイもあって、皇帝になる資格を持っちゃったんだよねぇ………。そういうところって、本当に私とシルビアーナは、似た者父娘だよねぇ………」
しみじみとそう言うお父様の発言に、聞き捨てならない単語がさらりと混じっていて、私は小首を傾げてしまう。
うん? えっ? カイドール侯爵家?
えっとぉぉぉ~………ウチって、辺境伯じゃなかったのぉ?
いや、でもちょっとおかしいところが色々とあった気が………これは、考えちゃいけないわ。
それに、ソコを突っ込んで、なんでなんて聞いたら、更に墓穴掘りそうだわ。
じゃなくて………第2皇子の母親は………うん大丈夫、国内の貴族だわ。
となると、第2皇子のレオンハルトにも、継承権がきちんとあるわね。
ただ、ブランデル皇帝がやらかしているみたいだけどぉ………そこはきっぱりと無視して、お父様に言ってみましょう。
ハイオシス帝国の皇太子なんて、冗談じゃないわ。
「だったら、私が逃げても良いでしょう? 第2皇子のレオンハルト様だって居るんですもの………」
私がそう言えば、お父様は肩を竦めて、とてもすまなそうに言う。
「シルビアーナ教えていなかったが、お前には、弟が居るんだ。名前は、ラインハルトだ。ということで………第2皇子のレオンハルトの継承権の地位は3位なるな」
いえ、そんなにすまなそうにしなくても知っていますよ、弟が存在しているのは………まぁ…あえて、言わないけどね。
弟のラインハルトについては、今回はスルーしましょう。
今は、ハイオシス帝国の皇太子問題よ。
お父様の言葉を聞いて、私はちょっと内心でホッとしつつ言う。
「私の他に、2人も皇位継承者がいるんですね」
「うん、居るよぉ~………ただし、帝王教育を受けていない、皇位継承者だけどね」
この意味が理解るかなぁ~…というお父様に、私は皇太子の座を蹴っぽるために、言い募る。
ただ、内心ではもはや無駄な足掻きであると感じながら………。
「ならば、これから教育すればよろしいでしょう。それに、私のお母様は、ソレント国(=他国)の王女ですわ。それよりも、国内の貴族を母に持つ、第2皇子のレオンハルト様の方が、皇太子に相応しいのではないでしょうか?」
う~ん…ざぁ~んねぇ~んと、聞こえるような声音で、お父様が現状を正確に言う。
「学園にも通ってい無いラインハルトと、ただの帝国内貴族を母に持つ第2皇子のレオンハルトは、まずその血筋で、シルビアーナやラインハルトよりも劣るんだ」
その言葉に、私はどうにか皇太子という地位を回避できないかと考えて、思わず叫ぶように言う。
「でっ…でも、男子の方が継承権が高いものでしょう?」
前世の一般常識のセイもあって、苦し紛れから出た私の言葉は、お父様に次の言葉であっさりと一蹴されてしまう。
「う~ん…残念だけど、それ(=継承権を持つは男子のみ)は他国の常識だよ、シルビアーナ。我がハイオシス帝国では、まず成人している者が、皇位継承権を持つんだよ。そして、帝立ハイオシス学園を卒業したシルビアーナは、ほぼ成人している扱いとなる。故に、現在は、お前しか居ないから、シルビアーナが皇太子なのだよ。これは、逃げることはできない。それが、皇族の義務だと理解っているだろう?」




