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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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171/220

171★皇太子の地位なんて回避したいんですけど………


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 私ってば、ハイオシス帝国の皇太子になるための資格とか条件が、(すで)に成立しちゃってるってことですかぁ~………のぉぉぉぉ~………。

 いや、ちょっとまってよぉ~………。

 本当に、皇太子……もとい皇太女なんて、マジで勘弁(かんべん)して欲しいわ。


「そっ…そんなぁ~………(うら)みしかない帝国のめんどうなんて、見たくないわよっ」


 事実を理解(りかい)して落胆(らくたん)の声で本音混じりの抗議(こうぎ)する私に、お父様はにぃ~っこりと笑って言い放つ。

 勿論(もちろん)、私の(うら)(ごと)は完全に聞かなかったフリでスルーしてくれたのは言うまでもない。


「シルビアーナ、よくお聞き。王宮で時期皇太子妃として育った、姫であるお前が冒険者になると言って、冒険者登録をした時点で、()がハイオシス帝国の皇太子として、相応(ふさわ)しい行動をとっていることになるんだ。誰にも教えられず、強制されずに、ちゃんと冒険者になったとは、流石(さすが)は私の娘だ」


 そこで気付く、冒険者になるというコトを強制されたモノではなく。

 自分の信念と意思をもとに、(みずか)ら冒険者になるコトが大事なコトであると………。


 そして、(いま)の発言から考えて、お父様もそうだったということでしょう。

 そう言えば、色々(いろいろ)と教えてくれたおじさんも、お父様がここの領主様と一緒に冒険者していたって言ってたわ。


 もしかして、盛大な()めがたい墓穴(ぼけつ)()っちゃったってことぉ?

 うわぁぁぁぁ~ん……どうしよう?


「あっ………そう言えば。お父様も自分から、冒険者になったんですね?」


 確認の意味も込めて問いかければ、ケロッと答えてくれる。


「うん、そうだよぉ~………カイドール侯爵家の嫡男で、残念なことにひとりっ子だったからね。若い時分の私には、その重圧に辟易(へきえき)していたんだ。だから、その立場から逃げたくてねぇ………。そのセイもあって、皇帝になる資格を持っちゃったんだよねぇ………。そういうところって、本当に私とシルビアーナは、()者父娘(ものおやこ)だよねぇ………」


 しみじみとそう言うお父様の発言に、聞き捨てならない単語がさらりと混じっていて、私は小首を(かし)げてしまう。


 うん? えっ? カイドール侯爵家?

 えっとぉぉぉ~………ウチって、辺境伯じゃなかったのぉ?

 いや、でもちょっとおかしいところが色々(いろいろ)とあった気が………これは、考えちゃいけないわ。


 それに、ソコを突っ込んで、なんでなんて聞いたら、(さら)墓穴掘(ぼけつほ)りそうだわ。

 じゃなくて………第2皇子の母親は………うん大丈夫、国内の貴族だわ。


 となると、第2皇子のレオンハルトにも、継承権がきちんとあるわね。

 ただ、ブランデル皇帝がやらかしているみたいだけどぉ………そこはきっぱりと無視して、お父様に言ってみましょう。

 ハイオシス帝国の皇太子なんて、冗談じゃないわ。


「だったら、私が逃げても良いでしょう? 第2皇子のレオンハルト様だって居るんですもの………」


 私がそう言えば、お父様は肩を(すく)めて、とてもすまなそうに言う。


「シルビアーナ教えていなかったが、お前には、弟が居るんだ。名前は、ラインハルトだ。ということで………第2皇子のレオンハルトの継承権の地位は3位なるな」


 いえ、そんなにすまなそうにしなくても知っていますよ、弟が存在しているのは………まぁ…あえて、言わないけどね。

 弟のラインハルトについては、今回はスルーしましょう。

 (いま)は、ハイオシス帝国の皇太子問題よ。

 

 お父様の言葉を聞いて、私はちょっと内心でホッとしつつ言う。


「私の他に、2人も皇位継承者がいるんですね」


「うん、居るよぉ~………ただし、帝王教育を受けていない、皇位継承者だけどね」


 この意味が理解(わか)るかなぁ~…というお父様に、私は皇太子の()()っぽるために、言い(つの)る。

 ただ、内心ではもはや無駄な足掻きであると感じながら………。


「ならば、これから教育すればよろしいでしょう。それに、私のお母様は、ソレント国(=他国)の王女ですわ。それよりも、国内の貴族を母に持つ、第2皇子のレオンハルト様の方が、皇太子に相応しいのではないでしょうか?」


 う~ん…ざぁ~んねぇ~んと、聞こえるような声音で、お父様が現状を正確に言う。


「学園にも通ってい無いラインハルトと、ただの帝国内貴族を母に持つ第2皇子のレオンハルトは、まずその血筋で、シルビアーナやラインハルトよりも(おと)るんだ」


 その言葉に、私はどうにか皇太子という地位を回避できないかと考えて、思わず叫ぶように言う。


「でっ…でも、男子の方が継承権が高いものでしょう?」


 前世の一般常識のセイもあって、苦し(まぎ)れから出た私の言葉は、お父様に次の言葉であっさりと一蹴(いっしゅう)されてしまう。


「う~ん…残念だけど、それ(=継承権を持つは男子のみ)は他国の常識だよ、シルビアーナ。()がハイオシス帝国では、まず成人している者が、皇位継承権を持つんだよ。そして、帝立ハイオシス学園を卒業したシルビアーナは、ほぼ成人している(あつか)いとなる。(ゆえ)に、現在は、お前しか居ないから、シルビアーナが皇太子なのだよ。これは、逃げることはできない。それが、皇族の義務だと理解(わか)っているだろう?」





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