170★そんな歴史なんて習ってませんけど?
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
お父様の反応と答えで、私には理解ってしまう。
ブランデル陛下もルドルフ皇太子殿下も、本当にセレナーデ皇太后陛下に見限られて廃嫡されたんだって………。
たしか先代アレクサンデル陛下は不自然な病死だったわ………。
それに、お父様は言ったわね、ブランデル皇帝には暗殺疑惑が浮上しているって………。
えっ? それって、本当に暗殺しちゃったってこと?
いや、まさか? 実の父親を……もしかして、本当に暗殺したの?
または、暗殺されたと実母のセレナーデ皇后陛下に疑われてしまったと言うことね。
事実はどうあれ、実母にそう思われるほど、ブランデル皇帝の日頃の行いが問題だったってコトよね。
いや、息子のルドルフがアレだから、当然っちゃー当然の反応かも知れないけどねぇ………。
思いやりなんてモノがない、身勝手な俺様で、セレナーデお|祖母様のお小言をまるっきり無視していたものね。
だから、時期が来たら………か、なんらかの条件が揃ったら、すみやかにブランデル皇帝とその息子、ルドルフ皇太子を廃嫡になるようにされていたってことかしらねぇ………。
お祖母様は、お祖父様を愛していたって何度も言っていたわ。
自分の最愛の夫を殺したかもしれない息子なんて、もういらないって思ったのかな?
そう言えば、肖像画で見ると、お父様の方がお祖父様に良く似ているものねぇ………。
たぶん、この答えであってると思うけど………。
「お父様、もしかして、セレナーデ皇太后陛下は先代皇帝アレクサンデル陛下を亡き者にしたのは、息子のブランデル様だと思っていらしたんですね。だから、お父様が………」
私の推測に、お父様は更にイイ笑顔で頷きながら、私の頭を撫で撫でして言う。
「賢いねぇ~…私のシルビアーナは………」
この言葉で、憶測?と言うか推理?が当たっているって理解った。
でも、そんな真実が当たってもぜぇ~んぜん嬉しくないんですけど。
私は、庶民として生活したいのよぉぉ~………。
冒険者して遊ぶんだからぁ~………。
ここは、皇太子なんて断固拒否よ。
「お父様、私は冒険者になります。だから、皇太子と言う地位は返上させていただきますわ。ちゃんと、身代わり地蔵になりそうなの居るでしょ」
と、言外に実弟のラインハルトの存在を匂わせる。
そんな私の言葉にお父様は、目を細めて物凄く良い笑顔を見せくれます。
あれ? もしかして、ダメなの?
私、何か間違ったコト言いましたか?
同腹の弟にも、皇位継承権があるでしょ?
シルビアーナをその辺のボンクラ貴族(=領地と領民の管理義務という役目をすっかりと忘れているような)と一緒にしないでくださいね。
地位に付きモノの義務とか責任の存在をちゃんと理解っているから、皇太女なんて、ゴメンなんですよ。
「可愛いシルビアーナ………お前は、何も知らない」
お父様の言葉に、私は疑問符を浮かべて問いかける。
「何のことですのお父様?」
私の問いかけに、お父様はちょっとだけ遠い瞳をして言う。
「この国の皇帝はねぇ………全員冒険者だったんだよ」
えっとぉ~……いや、たしかに、初代様達はそうでしたけどぉ。
できの悪かった2代目とか………それ以降も、冒険者していたってことですか?
もしかして、廃帝になったブランデル様も?
いや、まさかね………。
「はぁ~?」
私の気の無い反応に、お父様は唐突に初代様の話しを始める。
「ハイオシス帝国の初代様になった始祖達が、元々は別の世界の人々で、異世界召喚されたあと凄腕の冒険者として身を立てていたことは知っているな?」
お父様の確認に、私は素直に頷いて言う。
「はい。この国の前の王朝の最後の王の養子となって、国の王位を継いだっていうモノですよね」
コウちゃん達から聞かされた事実とはかなり異なるが、多少…いや、かなり…の歪曲はあろうとも、ちゃんとハイオシス帝国の建国の史実を習っているので、私は習った方の史実を元に答えた。
たとえお父様であろうと、あんな惨過ぎる真実など知る必要はありませんからね。
「そうだ、そして、それにより冒険者にもなれない者は、皇帝になれないと言うコトになったのだ」
そんな皇帝になるための成立条件なんて、ひとカケラも習ってないんですけどぉ~………。
ってば、自分達に都合の良いようにって、召喚した勇者や聖女を脳筋に調整しちゃったってことでしょうか?
ハイオシス帝国の成り立ちに、コウちゃん達の敵対者達がいったいどこまで食い込んでいるかが分からないのよねぇ。
そんな裏話しを知っている身としては、ちょっと言葉に困ります。
思わずこころの中だけで、お父様の言葉にそう反論してから、ふっと思う。
それって、マジでブランデル様も冒険者をしていたってことですよね?
いや、皇帝を継げたのだから、ちゃんと冒険者になっていた時期が有るってことよね。
それを考えるとぉ………えっ? あっ?
今のシルビアーナって、なりたてだけど、既に自力で冒険者になっているわ。
って、うえぇぇぇぇ~………マジですかぁ~………。




