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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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170/219

170★そんな歴史なんて習ってませんけど?


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 お父様の反応と答えで、私には理解(わか)ってしまう。

 ブランデル陛下もルドルフ皇太子殿下も、本当にセレナーデ皇太后陛下に見限られて廃嫡(はいちゃく)されたんだって………。


 たしか先代アレクサンデル陛下は不自然な病死だったわ………。

 それに、お父様は言ったわね、ブランデル皇帝には暗殺疑惑が浮上しているって………。


 えっ? それって、本当に暗殺しちゃったってこと?

 いや、まさか? 実の父親を……もしかして、本当に暗殺したの?


 または、暗殺されたと実母のセレナーデ皇后陛下に疑われてしまったと言うことね。


 事実はどうあれ、実母にそう思われるほど、ブランデル皇帝の日頃の行いが問題だったってコトよね。

 いや、息子のルドルフがアレだから、当然っちゃー当然の反応かも知れないけどねぇ………。

 思いやりなんてモノがない、身勝手(みがって)な俺様で、セレナーデお|祖母様のお小言をまるっきり無視していたものね。

 

 だから、時期が来たら………か、なんらかの条件が(そろ)ったら、すみやかにブランデル皇帝とその息子、ルドルフ皇太子を廃嫡(はいちゃく)になるようにされていたってことかしらねぇ………。


 お祖母様は、お祖父様を愛していたって何度も言っていたわ。

 自分の最愛の夫を殺したかもしれない息子なんて、もういらないって思ったのかな?


 そう言えば、肖像画で見ると、お父様の方がお祖父様に良く似ているものねぇ………。

 たぶん、この答えであってると思うけど………。


「お父様、もしかして、セレナーデ皇太后陛下は先代皇帝アレクサンデル陛下を亡き者にしたのは、息子のブランデル様だと思っていらしたんですね。だから、お父様が………」



 私の推測(すいそく)に、お父様は(さら)にイイ笑顔で(うなず)きながら、私の頭を()()でして言う。


(かしこ)いねぇ~…私のシルビアーナは………」


 この言葉で、憶測(おくそく)?と言うか推理(すいり)?が当たっているって理解(わか)った。

 でも、そんな真実が当たってもぜぇ~んぜん嬉しくないんですけど。


 私は、庶民として生活したいのよぉぉ~………。

 冒険者して遊ぶんだからぁ~………。

 ここは、皇太子なんて断固拒否よ。


「お父様、私は冒険者になります。だから、皇太子と言う地位は返上させていただきますわ。ちゃんと、身代(みが)わり地蔵(じぞう)になりそうなの居るでしょ」


 と、言外に実弟のラインハルトの存在を匂わせる。

 そんな私の言葉にお父様は、目を細めて物凄(ものすご)く良い笑顔を見せくれます。


 あれ? もしかして、ダメなの?

 私、何か間違ったコト言いましたか?

 同腹の弟にも、皇位継承権があるでしょ?


 シルビアーナ()をその辺のボンクラ貴族(=領地と領民の管理義務という役目をすっかりと忘れているような)と一緒にしないでくださいね。

 地位に付きモノの義務とか責任の存在をちゃんと理解(わか)っているから、皇太女なんて、ゴメンなんですよ。


「可愛いシルビアーナ………お前は、何も知らない」


 お父様の言葉に、私は疑問符(ぎもんふ)を浮かべて問いかける。


「何のことですのお父様?」


 私の問いかけに、お父様はちょっとだけ遠い瞳をして言う。


「この国の皇帝はねぇ………全員冒険者だったんだよ」


 えっとぉ~……いや、たしかに、初代様達はそうでしたけどぉ。

 できの悪かった2代目とか………それ以降も、冒険者していたってことですか?

 もしかして、廃帝(はいてい)になったブランデル様も?

 いや、まさかね………。


「はぁ~?」


 私の気の無い反応に、お父様は唐突に初代様の話しを始める。


「ハイオシス帝国の初代様になった始祖達が、元々(もともと)は別の世界の人々で、異世界召喚されたあと凄腕の冒険者として()を立てていたことは知っているな?」


 お父様の確認に、私は素直に(うなず)いて言う。


「はい。この国の前の王朝の最後の王の養子となって、国の王位を()いだっていうモノですよね」


 コウちゃん達から聞かされた事実とはかなり異なるが、多少(たしょう)…いや、かなり…の歪曲(わいきょく)はあろうとも、ちゃんとハイオシス帝国の建国の史実を(なら)っているので、私は(なら)った方の史実を(もと)に答えた。


 たとえお父様であろうと、あんな惨過(むご)ぎる真実など知る必要はありませんからね。


「そうだ、そして、それにより冒険者にもなれない者は、皇帝になれないと言うコトになったのだ」


 そんな皇帝になるための成立条件なんて、ひとカケラも(なら)ってないんですけどぉ~………。

 ってば、自分達に都合の良いようにって、召喚した勇者や聖女を脳筋に調整しちゃったってことでしょうか?


 ハイオシス帝国の成り立ちに、コウちゃん達の敵対者達(てきたいしゃたち)がいったいどこまで食い込んでいるかが分からないのよねぇ。


 そんな裏話しを知っている()としては、ちょっと言葉に困ります。


 思わずこころの中だけで、お父様の言葉にそう反論してから、ふっと思う。

 

 それって、マジでブランデル様も冒険者をしていたってことですよね?

 いや、皇帝を()げたのだから、ちゃんと冒険者になっていた時期が有るってことよね。

 それを考えるとぉ………えっ? あっ?

 (いま)シルビアーナ()って、なりたてだけど、(すで)に自力で冒険者になっているわ。

 って、うえぇぇぇぇ~………マジですかぁ~………。








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