168★私が皇太子っマジですか?
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
セレナーデ皇太后陛下は、お祖母様って呼びなさいねって言ってくれるけど………。
それを真に受けてはいけないって、家庭教師のロザリー先生が何度も言っていたもの。
『良いですか、姫君。皇太后陛下と親しくしても、馴れ馴れしくはしてはいけませんよ。姫は、まだ皇太子妃になっていないのですから、姫は、まだ皇族では無いのです。姫は、いち辺境伯爵の姫でしか無いのです。また、父君と親しくするのもいけません。姫は、皇太子殿下の婚約者なのですから、節度をもって接さなければなりません。ただの辺境伯爵である父君は、いずれ姫の臣下になるのですからね』
って、ロザリー先生に言われて、何も知らなかった当時は、その言葉を真に受けて、素直にその言葉を信じていたわ。
今にして思えば、ロザリー先生の言葉は矛盾だらけの内容だったのに、お子様でボッチで情報も人生経験も無い私は、簡単に騙されていたわ。
ロザリー先生は私を孤立させて、なにをしたかったのかしら?
それとも、誰かに命じられていたのかしら?
けれど、今となっては、どうでも良いコトね。
お陰で、情というモノに縛られなくてすみますものね。
『嗚呼、シルビアーナ。こんな不自由な生活をさせている、不甲斐無い父ですまない』
『………』
そう、会うたびに、私に謝るお父様の思いが、あの時は理解らなかったけど………。
あのおぞましい呪具3点セットのコトだっていうのは、今なら理解るわ。
私の膨大な魔力を、あの脳内お花畑のルドルフ皇太子に与えるための呪具を、身に付けさせてしまったというミスを、言っていたって………。
そして、お父様の能力をもってしても、シルビアーナに被害を出さずに身に付けさせられた呪具を外すことは不可能だった故の悔恨だと。
でも、一見豪奢な装身具に見えるアレ(3点セットの呪具)がそんなおぞましいモノだなんて、普通は予測するなんて不可能だと思うのよねぇ~………。
だから、お父様は悪く無いって………今なら言って上げられるわね。
だからこそ、人は、経験で色々な見方ができるようになるって、実感するわねぇ。
あの頃の私は、未来の皇太子妃もお父様の子供であるコトも重荷でしかなかったもの。
眉目秀麗で、魔力量も桁違いの武闘派辺境伯爵の父………。
私の祖母は、先代皇帝陛下の同母の皇妹………。
皇室の血を引く私は、その血筋だけで皇太子妃に選ばれた。
そう言う嘲笑の言葉を、そこここで囁きあう貴族達の前に出ることが、とてもつらくて、ついつい食べ物を口に運ぶ習性が身に付いちゃったのよねぇ………はぁ~。
「おっ…お父様…わっ…私は…怪我なんてしていませんわ。それに、あのお花畑の馬鹿………じゃなくてルドルフ皇太子も、その側近達も恨んだりしていませんわ。だって、あのおぞましい呪具の3点セットを取って、婚約破棄で私を自由にしてくれたんですもの。それに、あのダンジヨンに送られたからこそ、出会えたって存在もありますから………。じゃなくて………それよりも、何かあったのですか? お父様やアルディーンお兄様がそんなに、晴れ晴れとした顔で笑っているなんて?」
不気味ですよ、とちょっと内心で続けつつも、私はお父様とアルディーンお兄様を見て無意識に小首を傾げる。
そんな私の問いかけに、お父様もアルディーンお兄様も笑っています。
どうして、そんなに笑っているのでしょうか?
じゃなくて、居ますね………ヤンデレ攻略者さん達が。
その筆頭がアルディーンお兄様ですよね。
というか、よくシルビアーナがこのゼフィロス村の冒険者ギルドに居ると判りましたね。
もの凄い直感力ですね。
いったい、誰の特殊能力なんでしょうねぇ………はぁ~………精神が落ち着くまでは、お父様やアルディーンお兄様達とは会いたくなかったですよ、実際は。
内心ではそんなことを思いつつも、そんな気持ちなどおくびにも出さず、疑問顔で不思議そうな表情を保つ。
疑問と顔に書いていた私に、お父様は頬擦りしながら答えてくれました。
お父様の肌は滑々で、おひげなんて存在していませんでしたわ。
異世界の男達とは人種の違いを感じましたわね。
なんて、お父様のスキンシップにちょっと引いていた私でした。
が、そんな私の精神なんて関係無いとばかりに、お父様は、超特大級の爆弾発言をしてくださいましたわ。
「シルビアーナ……その……ごめんなぁ~………。あのお花畑の馬鹿はなぁ………皇太子の身分も皇族の身分も剥奪されて、廃嫡されたんだ。でもって、ブランデル皇帝は、その責と先代皇帝陛下暗殺の疑いにより、皇帝の地位と皇族の身分を剥奪されたんだ」
そう一度言葉を切り、お父様は諦めを滲ませて言葉を続けた。
「でもって、セレナーデ伯母上がなぁ~……思いっ切ったことしてくれていてなぁ………。ブランデルもルドルフも、断種薬によって子種を失った身体にされていたんだ。…………というコトで、私が皇帝になるしかなかったんだ。自分に皇位継承権があることなどすっかり忘れていたのに………セレナーデ伯母上からの手紙で知ったくらいだからな。たしかに、母上はアレクサンデル伯父上と同母の皇妹だから、逃げようがなかったよ。………と言うことで、皇帝としての戴冠式は、後日、よき日を選んですることになった。ちなみに、私の皇太子は………そのぉ~……本当にゴメンね、シルビアーナ、お前だから」




