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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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168/211

168★私が皇太子っマジですか?


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 セレナーデ皇太后陛下は、お祖母様って呼びなさいねって言ってくれるけど………。

 それを真に受けてはいけないって、家庭教師のロザリー先生が何度も言っていたもの。


『良いですか、姫君。皇太后陛下と親しくしても、()()れしくはしてはいけませんよ。姫は、まだ皇太子妃になっていないのですから、姫は、まだ皇族では無いのです。姫は、いち辺境伯爵の姫でしか無いのです。また、父君と親しくするのもいけません。姫は、皇太子殿下の婚約者なのですから、節度(せつど)をもって(せっ)さなければなりません。ただの辺境伯爵である父君は、いずれ姫の臣下になるのですからね』


 って、ロザリー先生に言われて、何も知らなかった当時は、その言葉を()に受けて、素直にその言葉を信じていたわ。

 (いま)にして思えば、ロザリー先生の言葉は矛盾(むじゅん)だらけの内容だったのに、お子様でボッチで情報も人生経験も無い私は、簡単に(だま)されていたわ。


 ロザリー先生は私を孤立(こりつ)させて、なにをしたかったのかしら?

 それとも、誰かに命じられていたのかしら?

 けれど、(いま)となっては、どうでも良いコトね。

 お陰で、情というモノに(しば)られなくてすみますものね。


嗚呼(ああ)、シルビアーナ。こんな不自由な生活をさせている、不甲斐無い父ですまない』

 

『………』


 そう、会うたびに、私に(あやま)るお父様の思いが、あの時は理解(わか)らなかったけど………。

 あのおぞましい呪具(じゅぐ)3点セットのコトだっていうのは、(いま)なら理解(わか)るわ。


 私の膨大(ぼうたい)な魔力を、あの脳内お花畑のルドルフ皇太子に与えるための呪具(じゅぐ)を、()に付けさせてしまったというミスを、言っていたって………。

 そして、お父様の能力をもってしても、シルビアーナ()に被害を出さずに()に付けさせられた呪具(じゅぐ)(はず)すことは不可能だった(ゆえ)悔恨(かいこん)だと。


 でも、一見豪奢な装身具に見えるアレ(3点セットの呪具(じゅぐ))がそんなおぞましいモノだなんて、普通は予測するなんて不可能だと思うのよねぇ~………。

 だから、お父様は悪く無いって………(いま)なら言って上げられるわね。


 だからこそ、人は、経験で色々(いろいろ)見方(みかた)ができるようになるって、実感するわねぇ。


 あの(ころ)の私は、未来の皇太子妃もお父様の子供であるコトも重荷(おもに)でしかなかったもの。

 眉目秀麗で、魔力量も桁違(けたちが)いの武闘派辺境伯爵の父………。

 私の祖母は、先代皇帝陛下の同母の皇妹(こうまい)………。


 皇室の血を引く私は、その血筋だけで皇太子妃に選ばれた。

 そう言う嘲笑(ちょうしょう)の言葉を、そこここで(ささや)きあう貴族達の前に出ることが、とてもつらくて、ついつい食べ物を口に運ぶ習性(しゅうせい)()に付いちゃったのよねぇ………はぁ~。


「おっ…お父様…わっ…私は…怪我なんてしていませんわ。それに、あのお花畑の馬鹿………じゃなくてルドルフ皇太子も、その側近達も(うら)んだりしていませんわ。だって、あのおぞましい呪具(じゅぐ)の3点セットを取って、婚約破棄で私を自由にしてくれたんですもの。それに、あのダンジヨンに送られたからこそ、出会えたって存在もありますから………。じゃなくて………それよりも、何かあったのですか? お父様やアルディーンお兄様がそんなに、()()れとした顔で笑っているなんて?」


 不気味ですよ、とちょっと内心で続けつつも、私はお父様とアルディーンお兄様を見て無意識に小首を(かし)げる。

 そんな私の問いかけに、お父様もアルディーンお兄様も笑っています。

 どうして、そんなに笑っているのでしょうか?


 じゃなくて、居ますね………ヤンデレ攻略者さん達が。

 その筆頭(ひっとう)がアルディーンお兄様ですよね。

 というか、よくシルビアーナ()がこのゼフィロス村の冒険者ギルドに居ると(わか)りましたね。


 もの(すご)直感力(ちょっかんりょく)ですね。

 いったい、誰の特殊能力なんでしょうねぇ………はぁ~………精神(こころ)が落ち着くまでは、お父様やアルディーンお兄様達とは会いたくなかったですよ、実際は。


 内心ではそんなことを思いつつも、そんな気持ちなどおくびにも出さず、疑問顔で不思議そうな表情を(たも)つ。


 疑問と顔に書いていた私に、お父様は頬擦(ほおず)りしながら答えてくれました。

 お父様の肌は滑々(すべすべ)で、おひげなんて存在していませんでしたわ。

 異世界の男達とは人種の違いを感じましたわね。


 なんて、お父様のスキンシップにちょっと引いていた私でした。

 が、そんな私の精神(こころ)なんて関係無いとばかりに、お父様は、超特大級の爆弾発言をしてくださいましたわ。


「シルビアーナ……その……ごめんなぁ~………。あのお花畑の馬鹿はなぁ………皇太子の身分(みぶん)も皇族の身分(みぶん)剥奪(はくだつ)されて、廃嫡(はいちゃく)されたんだ。でもって、ブランデル皇帝は、その(せき)と先代皇帝陛下暗殺の疑いにより、皇帝の地位と皇族の身分(みぶん)剥奪(はくだつ)されたんだ」


 そう一度言葉を()り、お父様は(あきら)めを(にじ)ませて言葉を続けた。


「でもって、セレナーデ伯母上(おばうえ)がなぁ~……思いっ切ったことしてくれていてなぁ………。ブランデルもルドルフも、断種薬(だんしゅやく)によって子種を失った身体(からだ)にされていたんだ。…………というコトで、私が皇帝になるしかなかったんだ。自分に皇位継承権があることなどすっかり忘れていたのに………セレナーデ伯母上(おばうえ)からの手紙で知ったくらいだからな。たしかに、母上はアレクサンデル伯父上と同母の皇妹だから、逃げようがなかったよ。………と言うことで、皇帝としての戴冠式は、後日、よき日を選んですることになった。ちなみに、私の皇太子は………そのぉ~……本当にゴメンね、シルビアーナ、お前だから」





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