表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
167/209

167★思い起こされる過去はつらいモノばかり


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 なんで、そんな瞳をしているんです? お父様?

 それに、アルディーンお兄様も、なんかとても()()れとした顔で笑っている?

 どうして? 何時もは、笑っていても(うれ)いが(にじ)んでいたのに?

 何か有ったの? う~ん想像できないわ。


 ここは、羞恥心(しゅうちしん)理性(りせい)(おさ)えて、頑張(がんば)ってレギオンお父様の腕の中に飛び込むしかないわね。

 虎穴(こけつ)にいらずんば、虎児(こじ)()ずって言うものねぇ………いや、それは違うかな?


 でも、精神(こころ)安寧(あんねい)を考えると、ほとんど捨て()の攻撃よねぇ………はぁ~………キツイわ。

 嗚呼(ああ)………私のライフポイントが、ガッツリと()るわ。

 それでも、情報を得るためだものっ………ガンバッ私。


 私は、気合だ気合だ根性だファイト一発と(こころ)の中で叫んで、お父様の腕の中に初めて自分から飛び込みました。

 デブスの重たい身体(からだ)をヒョイッと抱き上げるお父様は、コウちゃんの瘦身美容によって、強制ダイエットされて()せて軽くなった私を羽のようにふわっと抱き上げてくれました。


 うぇぇぇぇ~ん………めちゃくちゃ恥ずかしいよぉぉぉ~………。

 いっくら、理性(りせい)と記憶で実の父親だって理解(わか)っていても………前世では、()しのひとりだったのよぉ~………。

 いや、ディアーナお母様ラブのレギオンお父様は、攻略対象にはなっていなかったけどね。


 コウちゃんの瘦身美容で、少し……いや、だいぶ軽くなっていたとしても………もとが、デブスの私。


 いや、本来のシルビアーナ()の容姿のスペックはかなり高かったことは理解(わか)ってはいるわよ。

 それでも、(いま)まで置かれていた劣悪な環境で冷遇されて(つね)(おとし)められていたセイで、自分の容姿が優れているって感覚はないのよぉぉぉぉぉぉ~………。


 そして、現実のレギオンお父様は、物凄(ものすご)い美形なんですもの………想像していたよりも、めっちゃ精神的(せいしんてき)にキツイわ。

 レギオンお父様の(うれ)いがひとつも無い全開の笑顔なんて、衝撃が半端(はんぱ)ないんですけどぉぉぉぉぉ~………。


 ふわぁぁぁぁ~………目が(つぶ)れてしまいそうです………くらくらします。

 眼福過(がんぷくす)ぎて、眩暈(めまい)を感じている私に、お父様が話しかけてきます。


「シルビアーナ、可愛い可愛い私の姫。本当に、無事で良かった。どこも怪我していないようで、ほっとしたよ。あの【難攻不落の深淵(しんえん)の絶望ダンジョン】の深部に、あの小僧に送り込まれたお前が心配で心配で仕方(しかた)が無かったよっ。だというのに………」


 うっわぁ~………目っ…目が(つぶ)れてしまいそうですわぁ~………。

 お父様が、口では何か愚痴(ぐち)を言ってますけど、こんなにご機嫌でにこにこと満面の笑みを浮かべている姿を見るのは本当に、胸にギュッときちゃいますわ。


 そう、心筋梗塞(しんきんこうそく)とか、大動脈剥離(だいどうみゃくはくり)とか、って物凄(ものすご)い痛みを感じるって言いますけど、私の(いま)の心臓もそんな感じになっていますわね。

 ええ、本当に心臓にマジでキツイわ。


 だから、お父様に抱擁(ほうよう)()いてもらうために、私は必死で言葉を(つむ)ぎます。

 (よう)は、心配したお父様を安心させれば良いんですもの………。

 なんて思いながら、私はお父様に必死で話しかけます。

 その腕の中から、解放してもらうために………。


 当時のことをつぶさに思い出し、私は内心で苦笑いを浮かべてしまう。


 本当は、美しくて強いレギオンお父様が大好きでたまらないのに………。

 デブスで魔力がほとんど無いという劣等感(れっとうかん)から、お父様に(たい)して可愛い反応なんてできなかったのよねぇ~………。

 嗚呼(ああ)…私に向かって微笑(ほほえ)むお父様を見ると、当時のことが、幻覚(げんかく)のように見えて、幻聴(げんちょう)まで聞こえてくるわ。

 

『シルビアーナは可愛いなぁ~………このまま(さら)って帰りたいよ。あの馬鹿との婚約なんて、アレクサンデル伯父上(おじうえ)がああも熱望(ねつぼう)しなければ許さなかったものを………』


『………』


 私が黙っていても、お父様は私を抱き締めてくれる。

 大切だって、愛しているって、可愛いって………。

 親馬鹿としか言えないお父様。

 お父様に抱き締められると、私はそれでも愛されているって実感できたわ。


 でも、何も言えなかった。

 だって、あの時期のシルビアーナ()は、お父様の本当の子供なのかな?って自分でも疑っていたくらいもの。

 お父様やお母様のような魔力も美しさも無いって………。


 いや、魔力はあのいまわしい3点セットの呪具(じゅぐ)で、あの脳内お花畑のルドルフ皇太子へと吸い取られていたってことは、(いま)は知っているけど………。


 当時の私は………。

 デブでブサイクな、デブスの私を抱き締めて『可愛い、可愛い、私の姫』というお父様の姿を見るたびに………。

 宮廷の者達が、影で笑っていたコトを知っていたから………とても、(かな)しかった。


 あのカイドール辺境伯爵が、()が子可愛さに盲目(もうもく)になっている、と。

 あのブサイクな姫を、可愛いといい(つの)るほどの親馬鹿に成り下がっているって………そう聞くたびに、申し訳なかったわ。


 だって、私という存在がお父様の評判を、(おとし)めているんだって思うたびに、言いようのない(せつ)なさに(さいな)まれて落ち込んだかったわ。


 ええ、本当に………アレで、あの美しいお母様とお父様の子か?

 そう、嘲笑(ちょうしょう)されることに()えられなかった。

 でも、そのことを口にはできなかったわ。


 だって、私を可愛がってくれるのは、お父様だけだもの。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ