166★美形の笑顔は破壊力ありますね、本当に
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
いや、コウちゃんの瘦身美容でほぼ原型に戻っていて、ちゃんとシルビアーナは容姿端麗な娘だって頭では理解っているのだけどね。
それでも、多感な幼少期からずぅ~っと何度も何度も傷付けられ続けた精神が、ある種の拒絶反応をするんですよ。
お陰で私は、ルドルフ皇太子の婚約者、未来の皇太子妃として暮らしていた頃を思い出してしまいましたよ。
王宮に来るたびにお父様は、にこにこと優しく笑って私を抱き上げてくださいましたわ。
『元気にしていたかな? 私の可愛い姫君は?』
『…うっ…はい…お父様』
あの頃、お父様の笑顔がまぶしくて、私は何時も俯いていたわ。
満足に受け答えもできなかったのは事実です。
だって、周りの者達に言われいてる通りの、血統が良いだけのブサイクな姫だったから………。
魔力と血統と美しさと強さを持っている、レギオンお父様の子供とは到底思えない出来損ないの姫。
そんな言葉しか投げかけられていない私が、美丈夫なレギオンお父様に可愛がられるなんて………ありえないわ。
だから、私を放っておいて………いたたまれないから………そう、何度も思ったわ。
だから私は、何時も、コンプレックスに苛まれてしまっていた。
そんな気持ちのセイで、私は、何時もお父様に対してそっけない態度を取ってしまっていたわね。
今考えると、まさに悪循環そのモノを繰り返していたわねぇ………ええ、本当に。
当時は、そんなストレスを更に増すように、口さがない貴族達に、デスられまくっていたわねぇ………。
もっとも、お母様は、ソレント国王の王妃の第1王女で、絶世の美女と歌われた姫でしたしねぇ………。
その母ディアーナからも、他国の王室の血を引いていた私は、国内で一番高貴な姫だったから、やっかみもあったんでしょうけど………つらかったわ。
それもこれも、あのお花畑のお馬鹿さんなルドルフ皇太子の婚約者と言う立場のセイだったわ。
私や両親が望んだ婚約じゃないって言うのに、権力の亡者って言う輩は、何時の時代の何処にでも居る者なのよねぇ………。
ほんと、ああ言う欲望塗れの亡者って、まるでGのように何処からともなく湧くんだから(怒)。
そんな輩達だから、実際は呪具の3点セットによって、膨大な魔力を強制的に奪われているコトを知らない貴族達ばかりだったわ。
皇太子妃と言う、目先の欲(=立場)に眩みまくった者達には、シルビアーナはその血筋故に、魔力がほとんど無くても、未来の皇太子妃に選ばれたって言われていたのよねぇ~………。
いや、当時は、私自身もその口さがない内容が真実だって思っていたクチだけどね。
金月の女神ディアーナの化身と言われるほどの美女と、天空の大神・情愛と調和の神ゼスラーの寵児である迅雷のレギオンの間に誕生した娘なのに、ブサイクでデブで魔力無しのクズ姫。
それが、私に対する周りの評価だったのよねぇ~………。
そんな中でも、お父様が私をかなり溺愛しているのは理解っていたわ。
今でも、それだけは疑念ったコトなんて無いわよ。
それこそ、鬱陶しいくらいの愛情を、面会できるたびに注がれていましたからね。
でもね…でもね…今の私は、前世(=アラフィフオタク女性)や、前前世(=二十代の女暗殺者)や、更には前前前世(=公務員で自衛隊予備役の男性)の記憶があるのよ。
だから、もう当時の根暗なデブスには戻れないわ。
そう、魔力がほとんどなかろうと、容姿に恵まれてなかろうと、血筋だけは誇りある、帝国で1番高貴な血筋の姫という。
ある種の精神維持のための履き違えた自尊心を持った私には戻れない。
だって、前世を思い出しちゃったから、普通の感性しかもっていない一般庶民の感覚なのよぉぉぉぉ~………無理よぉ~……。
今更、高貴な血筋の姫君なんてできないから………。
もちろん、美貌なんて持って無い、その辺にいくらでもいる一山幾らの平凡な容姿しかもっていなかったっていう記憶だって、ガッツリとあるのよぉぉ~………。
シルビアーナとしても、デブスとい影口を叩かれてばかりだったから………。
そんな当時の私の唯一の精神よりどころが、帝国で1番高貴な血筋を持つ姫だったのよ。
そんな私は、美形過ぎるお父様との抱擁は避けたいんですぅぅ~………。
だって、レギオンお父様ってばめっちゃ若いんですよ。
流石、天空の大神・情愛と調和の神ゼスラーの寵児って謳われるだけあって、もの凄い贔屓されているのがまる判りですもの。
だからかもしれないけど………ちょっとだけ、レギオンお父様を見ると、ブランデル皇帝の気持ちが理解るのよねぇ………。
年齢だって、レギオンお父様ってば、ピッチピチの二十歳代に見えるしね。
いや、幼い私を両親の|元から攫ったことも、あんなおぞましい呪具を身に付けさせて、冷遇したことは許さないけどね。
中年のいかにも父親っていう姿ならば、私だってレギオンお父様って縋り付くのもアリですけどねぇ………。
見るからに若い美丈夫なレギオンお父様って抱きつくなんて、無理無理……絶対に無理ぃ~。
それなのに、お父様は私をにこにこと笑って見ているんですよ。
それも、何時もの切なさや憂いを含んだ哀しさを含んだ瞳じゃない、ロコツに嬉しそうな瞳で………って、あれ?




