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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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166/208

166★美形の笑顔は破壊力ありますね、本当に


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 いや、コウちゃんの瘦身美容でほぼ原型に戻っていて、ちゃんとシルビアーナ()は容姿端麗な()だって頭では理解(わか)っているのだけどね。

 それでも、多感な幼少期からずぅ~っと何度も何度も傷付けられ続けた精神(こころ)が、ある(しゅ)拒絶反応(きょぜつはんのう)をするんですよ。


 お陰で私は、ルドルフ皇太子の婚約者、未来の皇太子妃として暮らしていた(ころ)を思い出してしまいましたよ。


 王宮に来るたびにお父様は、にこにこと優しく笑って私を抱き上げてくださいましたわ。

 

『元気にしていたかな? 私の可愛い姫君は?』


『…うっ…はい…お父様』


 あの(ころ)、お父様の笑顔がまぶしくて、私は何時も(うつむ)いていたわ。

 満足に受け答えもできなかったのは事実です。

 だって、(まわ)りの者達に言われいてる通りの、血統が良いだけのブサイクな姫だったから………。

 魔力と血統と美しさと強さを持っている、レギオンお父様の子供とは到底(とうてい)思えない出来損(できそこ)ないの姫。


 そんな言葉しか投げかけられていない私が、美丈夫なレギオンお父様に可愛がられるなんて………ありえないわ。

 だから、私を放っておいて………いたたまれないから………そう、何度も思ったわ。


 だから私は、何時も、コンプレックスに(さいな)まれてしまっていた。

 そんな気持ちのセイで、私は、何時もお父様に(たい)してそっけない態度(たいど)を取ってしまっていたわね。

 今考(いまかんが)えると、まさに悪循環(あくじゅんかん)そのモノを()り返していたわねぇ………ええ、本当に。

 当時は、そんなストレスを(さら)()すように、口さがない貴族達に、デスられまくっていたわねぇ………。


 もっとも、お母様は、ソレント国王の王妃の第1王女で、絶世の美女と歌われた姫でしたしねぇ………。

 その母ディアーナからも、他国の王室の血を引いていた私は、国内で一番高貴な姫だったから、やっかみもあったんでしょうけど………つらかったわ。


 それもこれも、あのお花畑のお馬鹿さんなルドルフ皇太子の婚約者と言う立場のセイだったわ。

 私や両親が望んだ婚約じゃないって言うのに、権力の亡者(もうじゃ)って言う(やから)は、何時の時代の何処(どこ)にでも居る者なのよねぇ………。

 ほんと、ああ言う欲望塗(よくぼうまみ)れの亡者(もうじゃ)って、まるでGのように何処(どこ)からともなく()くんだから(怒)。


 そんな輩達(やからたち)だから、実際は呪具(じゅぐ)の3点セットによって、膨大(ぼうだい)な魔力を強制的に奪われているコトを知らない貴族達ばかりだったわ。


 皇太子妃と言う、目先の欲(=立場)に(くら)みまくった者達には、シルビアーナ()はその血筋(ゆえ)に、魔力がほとんど無くても、未来の皇太子妃に選ばれたって言われていたのよねぇ~………。

 いや、当時は、私自身(わたしじしん)もその口さがない内容が真実だって思っていたクチだけどね。


 金月の女神ディアーナの化身(けしん)と言われるほどの美女と、天空の大神・情愛と調和の神ゼスラーの寵児(ちょうじ)である迅雷(じんらい)のレギオンの(あいだ)に誕生した娘なのに、ブサイクでデブで魔力無しのクズ姫。


 それが、私に(たい)する(まわ)りの評価だったのよねぇ~………。


 そんな中でも、お父様が私をかなり溺愛(できあい)しているのは理解(わか)っていたわ。

 (いま)でも、それだけは疑念(うたが)ったコトなんて無いわよ。

 それこそ、鬱陶(うっとう)しいくらいの愛情を、面会できるたびに(そそ)がれていましたからね。


 でもね…でもね…(いま)の私は、前世(=アラフィフオタク女性)や、前前世(=二十代の女暗殺者)や、更には前前前世(=公務員で自衛隊予備役の男性)の記憶があるのよ。


 だから、もう当時の根暗なデブスには戻れないわ。

 そう、魔力がほとんどなかろうと、容姿に(めぐ)まれてなかろうと、血筋だけは(ほこ)りある、帝国で1番高貴な血筋の姫という。

 ある(しゅ)精神維持(せいしんいじ)のための()き違えた自尊心を持った私には戻れない。


 だって、前世を思い出しちゃったから、普通の感性しかもっていない一般庶民の感覚なのよぉぉぉぉ~………無理よぉ~……。

 今更(いまさら)、高貴な血筋の姫君なんてできないから………。


 もちろん、美貌なんて持って無い、その(へん)にいくらでもいる一山幾(ひとやまいく)らの平凡な容姿しかもっていなかったっていう記憶だって、ガッツリとあるのよぉぉ~………。


 シルビアーナとしても、デブスとい影口を(たた)かれてばかりだったから………。

 そんな当時の私の唯一の精神(こころ)よりどころが、帝国で1番高貴な血筋を持つ姫だったのよ。


 そんな私は、美形過(びけいす)ぎるお父様との抱擁(ほうよう)()けたいんですぅぅ~………。

 だって、レギオンお父様ってばめっちゃ若いんですよ。


 流石(さすが)、天空の大神・情愛と調和の神ゼスラーの寵児(ちょうじ)って(うた)われるだけあって、もの(すご)贔屓(ひいき)されているのがまる(わか)りですもの。


 だからかもしれないけど………ちょっとだけ、レギオンお父様を見ると、ブランデル皇帝の気持ちが理解(わか)るのよねぇ………。

 年齢だって、レギオンお父様ってば、ピッチピチの二十歳代に見えるしね。


 いや、幼い私を両親の|元から(さら)ったことも、あんなおぞましい呪具(じゅぐ)()に付けさせて、冷遇(れいぐう)したことは許さないけどね。


 中年のいかにも父親っていう姿ならば、私だってレギオンお父様って(すが)り付くのもアリですけどねぇ………。

 見るからに若い美丈夫なレギオンお父様って抱きつくなんて、無理無理……絶対に無理ぃ~。


それなのに、お父様は私をにこにこと笑って見ているんですよ。

 それも、何時もの(せつ)なさや(うれ)いを(ふく)んだ(かな)しさを(ふく)んだ瞳じゃない、ロコツに嬉しそうな瞳で………って、あれ?





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