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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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165/201

165★どうしてココに居るんでしょう?


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 それでも、油断大敵です。

 実際に冒険者として必須(ひっす)の知識は、こういう初心者向けの手引き書や簡易魔物図鑑、それに周辺地図で手に入れるしかありません。

 だって、(いま)の私にはゲームという仮想世界ではなく、全部現実のことなんだから………。


 これを考えると、ラノベとかのヒロインって脳内お花畑が多いって思いますね。

 いや、現実を認識できていないのかも知れませんね。

 きっと、リアルに近い仮想現実的(かそうげんじつてき)なゲームの中てっ感覚なんでしょうねぇ………たぶん、きっと。


 だから、今考(いまかんが)えると、あの私の元婚約者のルドルフ皇太子とその取り巻きを(たぶら)かしたメロンちゃんも、私みたいに前世の記憶があったのかも知れませんね。

 いや、やっているコトがそのまんま、ラノベやマンガなんかのヒロインと一緒でしたから………。


 きっと、ラノベのヒロインにありがちな、庶子・男爵令嬢・前世の記憶持ち(確認していないからたぶんだけど)って条件が(そろ)っていたんで、自分こそが愛されヒロインって思い込んだのかも知れませんね。

 きっと今頃(いまごろ)になって、誰も居ない部屋とかで『なんでよっ』って、叫んでいるかも知れませんね。


 下手したら、あのメロンちゃんは、地下牢に放り込まれて居るかもしれませんね。

 なんせ、シルビアーナ()はまがりなりにも高位貴族の令嬢ですからね。 下位貴族の令嬢(男爵)が、上位貴族(侯爵)の令嬢を(おとしい)れたということになりますから………。


 あのメロンちゃんのご両親が、ちゃんと帝国貴族として()(ほど)をわきまえるように育てなかったツケは、ご自分達(じぶんたち)(まかな)うしかありませんものね。

 もしかしなくても、お家断絶に極刑もありえますでしょうねぇ。

 まっ………実際のところは知らんけど。


 それはそれとして、かならずしも、そのラノベやマンガと全部一緒とは限りませんよねぇ………しみじみと現実を実感しますよ。

 実際の話し、私だって、RPG【黄昏(たそがれ)解放(かいほう)】やR18のなんちゃって乙女ゲーム【レインボーパレス】の話しの(なが)れからかなり(はず)れまくって行動してますからね。


 そう、これはゲームの中のNPCなどではなく、実際に生きて動いて、思考も感情もある者達の日常生活が基盤となっている、現実世界なのだから………。


 じゃなくって、(いま)は考えても無駄(むだ)な現実逃避は横に置いて、やるべきことを()ませないとね。


 とはいえ、魔物素材という手持ちはありますけど、現金なんてモノは全然ないんですよねぇ………。

 こんなことなら、あのソルス・ロス・エンダ村で少しだけでも現金を手に入れておけば良かったわぁ………。


 何故(なぜ)か話しが物々交換(ぶつぶつこうかん)に突入しちゃったんで、そこに気が回らなかったわぁ………はぁ~。

 本当は、ここで本格的に食料とかを手に入れたかったんですけどねぇ………。

 残念なことに、現金と言う名の先立(さきだ)つモノがまるっきりないんですよねぇ………困ったわ。


 定番的に考えると、冒険者ギルドで販売する必需品(ひつじゅひん)とかって、他より安かったするんですよねぇ………。

 でも、(いま)ここで流通(りゅうつう)している、通貨(つうか)を持っていなかったのであっさりと(あきら)めましたよ。


 と言うか、育ちが育ちなので、この世界の通貨(つうか)の価値とか種類がものの見事に全然理解(ぜんぜんわか)らないのよねぇ。


 まずは、物の価値と価格とをどうにか調べて、ついでに別の通貨取得方法つうかしゅとくほうほうを考えるしかないわね。

 なんにしても、まずは先立(さきだ)つモノがなければ始まりませんからね。


 とりあえず、こっちの通貨(つうか)を手に入れるために、1度冒険者ギルドから出て、ちょっと時間を置いてから、地駆鳥(ちかけどり)やホーンラットなどを売りに来ようと思います。

 なんなら、近場でホーンラビットを討伐してもいいですしね。


 まだ、もらった腕輪に浮かんでいる初心者マーク?は消えてませんから、コレが消える前に戻って来て、初心者特典(しょしんしゃとくてん)享受(きょうじゅ)しようと思っています。


 うふふふ………うまくいけば、買い取り額のアップもありそうですからね。

 なんて思いつつ、冒険者ギルドを出て村の中を通り抜け、村のハズレに向かいましょう。

 そう、こっそりと、あの古代遺跡が(かく)されている(おか)に行くために………。


 色々(いろいろ)とやるコトがあるなぁ~………なんて思いながら、冒険者ギルドの扉を開けると。

 そこには、本来ならこんな場所に存在するはずの無い見目麗(みめうるわ)しく(きら)びやかな集団がドドンッと居ました。


 えっとぉ~………どうして居るんですか?

 お父様? それに、アルディーンお兄様も?

 突然(とつぜん)出現(あら)われたら、びっくりするでしょぉ~………シルビアーナ()が。


 私の細い瞳が、あまりの驚きに思わず全開になってしまいますわ。

 思いっきり動揺(どうよう)している私に(かま)わずに、二十代前半の姿をしているお父様は、にっこり笑って両手を広げています。

 

「シルビアーナ無事で良かった。父の(もと)に来てはくれないのかな?」


 (こぼ)れんばかりの(さわ)やかで甘い笑顔に、クラクラしてしまいまいすわ。


 うっ…冗談抜きで、鼻血が出そうですわ。

 間近(まじか)で見る超絶美形のお父様………。

 そのスチル、まさに眼福(がんぷく)です。

 ご馳走様(ちそうさま)ですわ……。


 でも、私みたいなデブスに、その微笑(ほほえ)みとその言葉は痛いですわ。

 魔力無しの血統だけのデブスと呼ばれていた私に、その笑顔はキツイんです。

 だって、親子に見えませんもの………。





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