164★これは現実版のチュートリアルでしょうか?
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
おじさんに言われた通り、受け取った専用の針で指先をプツッと刺して血を一滴ポタリと垂らしました。
流石、専用の針だけあって、本当に痛くありませんでしたよ。
ちなみに、専用の針は使い捨てだったりします。
使った後は、パサッと粉みじんになってしまうからだと聞いていましたが、たしかに、綺麗さっぱりと手の中から専用の針は消失してしまいました。
こうして、経験すると本当に私が冒険者になるためのブレスレットを手にしていることを実感しますね。
たしか、冒険者登録に使用する針ってダンジョン産の吸血コウモリの牙から作られていたはずです。
その吸血コウモリは、中級の冒険者になると討伐依頼を受けられるモノのようです。
ちなみに、一体の吸血コウモリの牙から、だいたい30本から40本ほど採れるって、だいぶ前に王宮にある書物で読んだことがあります。
残念ながら、あの難攻不落の深淵絶望ダンジョンでは遭遇しなかったので、実物はまだ見たことがありません。
きっと、それなりの大きさの吸血コウモリなのでしょう。
あとで、どこかで魔物図鑑のようなモノを購入したいですね。
いや、ナビ役してくれるコウちゃんや、色々と視る能力のあるガッちゃんがいるから、さほど困ることはないでしょうけど………一応は、そう言うアイテムって欲しいじゃないですか。
こう………コンプ心が刺激されるんですよねぇ………。
じゃなくって………ポタリッと鋼色のブレスレットの表面に私の血が垂れ落ちた一瞬、右腕に|嵌は《》めたブレスレットが光りましたよ。
同時に右腕に嵌めた、少し……いえ、かなりユルユルだった冒険者証のブレスレットが、スルスルと縮んで、私の右腕にピタッとくっ付いてくれました。
それを確認したおじさんが、ひとつ大きく頷いて言います。
「うんうん…よし…これで、お嬢ちゃんは冒険者だよ。昔はタグだったんだけどねぇ………。失くす者が意外と多くてね。最終的に冒険者の証しは、基本がブレスレット型になったんだよ。まっ……今でも冒険者証はタグだろうって、タグにこだわって首から下げているヤツも結構居るけどな。さて、これで晴れてお嬢ちゃんも冒険者だな。っことで、2階で色々ともらいな。そのブレスレットを見せれば、基本的な必需品を渡してくれるよ。その模様は、今日…というか、1日分の時間…24時間しか出ないから………時間をちゃんと確認して行動するんだぞ。そのマークは冒険者になったばかりの初心者マークで、最初(=24時間)の買い物が割引されるヤツだからな」
ちなみに、この世界も前世と同様に、24時間で1日だったりします。
モノの単位もほとんど前世と変わらないので、その辺りはとても助かってます。
ついでに言うと、一応は四季というモノが存在しています。
それはさておき、おじさんの言う通り、ブレスレットには某若葉マークによく似た模様がしっかりと浮かんでいました。
それも、綺麗な新緑色ですよ。
思わず、無意識にジーッと見詰めてしまいました。
だって、レイパレ(R18)のイベントにも、RPG【黄昏の解放】にも、このチュートリアル的な現象は無かった設定なんですもの。
だからおじさんの言葉には、無意識で返事をしていました。
「あっはい」
それから、意識をおじさんに向けた私は、頭を軽く下げてお礼を言いました。
「丁寧に対応していただき、ありがとうございました」
「いいって、そんなに頭を下げなくて………。ああそうだ、この村の宿の3割引の券を上げよう。スズメのお宿って言うんだよ。飯も上手いし、経営者も従業員も、元冒険者の女性だけだからな、安心して泊まれるよ。冒険者ギルドのジョンからの紹介だって言いな」
おじさんは、照れ笑い?を浮かべて、割引券を1枚差し出しながら言います。
それに、私は再度、頭を下げてお礼を言いました。
「ありがとうございます」
おじさんは、笑って頷いてくれました。
こうして、私は、冒険者登録を終えました。
祝、冒険者登録完了です。
とりあえず、難攻不落の深淵絶望ダンジョンで目標としていたモノの初志貫徹ですね。
冒険者登録の手続きが終わったので、その足で2階に行きました。
勿論、登録当日だけの特権である、初心者向けの手引き書と簡易魔物図鑑と周辺地図はしっかりと手にいれました。
初心者冒険者に必須で、無料でもらえるモノはもらっておきますとも………。
RPG【黄昏の解放】やなんちゃって乙女ゲームのR18の【レインボーパレス】でのゲーム内の知識はあっても、実際と現実には違いが多々ありますからね。
それでも、今の私には前世から一緒のコウちゃんや、こっちで外の世界をずっと視ていたガッちゃんがいるから、王宮育ちの脆弱なシルビアーナの身体でも、なんとか対応できているだけだから、慎重に行動しないとですね。
それでも、お父様とお母様の子だけあって、シルビアーナの身体の基本スペックはかなり高そうです。
そこに、天使シリーズとコウちゃんからの補正と、何でも食べちゃえるガッちゃんが付いているので、よほどのコトがなければ大丈夫そうですけどね。




