163★冒険者登録はつつがなく終わりました
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
「流石は、貴族様だなぁ~…天使シリーズ一式かい。それにシルフィードリングかぁ………。それでいくと、子爵以上の血統なんだねぇ~………」
おじさんの言葉に、私は、連絡先にマールの嫁ぎ先のレイラン子爵家を書いておいて本当に良かったって思いました。
女性用防具天使シリーズって、RPG【黄昏の解放】では、イベントやクエストをこなしてお金を手にいれて、その他にガチャで課金という方法で手に入れていたので、実際の値段はわからなかったのよねぇ~。
これでいくと、かなりお高いモノみたい………。
子爵設定で丁度良いってコトもあるんですねぇ~………。
う~ん…私ってば、この世界に転生したのに、王宮で育ったから一般常識が無いに等しい状態なのよねぇ~………。
いっそ、常識や知識を兼ね備えた奴隷でも買えば良いのかしら?
こっちの世界に転生しているセイかな?
奴隷に対する認識が前世と違うみたい。
奴隷を買うことも所有することも、忌避感はないのよねぇ。
なんて思いながら、私はおじさんに答える。
「一応、祖父は、子爵ですが、父は平民の母と婚姻しましたので私は、平民です」
もっともらしく、そう答えると、おじさんはしたり顔でウンウンと頷く。
「そうだったのかい。貴族の血を引く平民ねぇ~………」
私の無難な答えに、おじさんは、更に何か勝手に納得してこくこくと頷いていた。
それを横目に見ながら、私は、書き込んだ書類をおじさんに手渡した。
「書きました」
そう言って差し出した書類を受け取り、おじさんは確認し始める。
「どれどれ………」
書類を受け取ったおじさんは、ざっと?目を通して頷いてくれました。
「うん、不備は無いね。連絡先は、レイラン子爵家で良いのかい?」
「はい、父の実家なので………」
嘘です………分家です………でも、血統は繋がっているから良いよね。
「ふむ、子爵家の血を引くならば、女性騎士を目指したほうが良いんじゃないのかい?」
おじさんの言葉に、私はシレっともっともらしく答える。
「それが……女性騎士の方が、嫁ぎ遅れ(=いきおくれ)になりやすいから、止めろと父に言われましたので………」
私の言葉に、おじさんは首を傾げる。
「そう言うものなのかい?」
聞き返して来るおじさんに、私はコクコクと頷いて言う。
「はい、皇族に女性が少ないと、大貴族や上位貴族の姫や令嬢などは、貴族の正室や側室、はては、愛妾に仕えることになるからって………」
私の言い訳の説明に、おじさんは目を丸くして言う。
「むぅ~…女性騎士ってのは、皇族にだけ仕えるって思っていたから、おじさんはびっくりしたよぉ~………。そっかぁー………たしかに、貴族に仕えるよりは、騎士に従う兵士の方が良いよねぇ」
「はい。皇族に仕えたりすると………へんに気に入られてしまったりすると、良い縁談が来ても辞め損ねてしまって………婚期を逃したって話しが沢山あるって、父が言っていましたので………」
おじさんは、私と世間話をしている間にも、色々と手続きをしてくれました。
そして、私に、冒険者ギルド所属の冒険者の証である腕輪を差し出してくれました。
この辺は、RPGの方の【黄昏の解放】と一緒だなぁ~って思いました。
この現実世界は、レイパレ(R18)よりもRPGの方の【黄昏の解放】寄りなのかもしれませんね。
まっ………話しの流れ的にはそれほど相違ないけど………どちら寄りかで今後の行動を考えないといけないのよねぇ………はぁ~………。
ヤンデレ攻略者達をいかにかわして、自由な冒険者を満喫するかですわねぇ………。
それでも、シルビアーナの血統を考えると、たぶんに最終的には誰かを選ばないといけないでしょうけどね。
今は、そんなことはポイッです。
やっと手に入れた自由で、冒険者を満喫するのが当座の目標ですから………。
そして、やっと手に入れた念願の冒険者の証しですよ。
この何の飾りも無い、鋼色のブレスレット………。
これが、ランクが上がっていくにつれて、自動的に色合いが変わっていくのよねぇ~………。
ブレスレットを受け取って眺めている私に、おじさんが話しかけてきます。
「お嬢ちゃん、まずは、そのブレスレットに血を一滴垂らしてくれないかい?」
そう言いながら、専用の針を差し出してくれた。
私はおじさん言われてハッとする。
そうです、お約束をまだしていませんでした。
まだ、この冒険者のブレスレットは誰のモノでもないのです。
血を垂らすことによって、錬金術で作られた鋼色のブレスレットに付与された古代魔術が起動するんでしたよね。
起動させて初めて、討伐した魔物が死亡する時に零れ出る魔素を吸収し、ランク(=色)が変動していく仕組みになっているんでしたよね。
レイパレ(R18)でもRPGの【黄昏の解放】でも一緒でしたもんね。
私は眺めていた鋼色のブレスレットから視線を外し、おじさんが差し出してくれた専用の針を受け取る。
ちなみに、専用の針は痛くない仕様になっていたはずです。
「あっはい」




