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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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145/149

145★そして、私も先例に倣う 〔sideレギオン〕


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 くすくす人の悪いコトを言うなぁ~……ルトにしては、(うま)い言い方だ。

 無能とは言わないが、皇帝として統治能力があったアレクサンデル伯父上(おじうえ)と違うと(あつか)われていたブランデルが、ちゃぁ~んとダンジョンに挑戦していたと、ここで言うか……くっくくく。


 しかも、前回のスタンピートの英雄イグナシオ師匠に話しを振るか……。

 師匠は、戦略と戦術を(つかさど)る、戦神アーレイス様の神殿の大神官長だったから………。

 常々(つねづね)師匠は………。


(たと)え、皇帝や皇太子であろうと、己自身で戦えなければ(うやま)うに(あたい)しない。勿論(もちろん)、皇子や皇女であろうと足手まといにならない程度の力は()に付けるものだ』


 と、公言(こうげん)する人だから………。


 私も言われたなぁ~………。


『帝国の盾であり剣であるカイドール侯爵の嫡子レギオン殿、貴方は現皇帝アレクサンデルの妹君を母に持つ、第2位皇位継承権保持者です。そして、皇太子ブランデル殿下は凡庸(ぼんよう)な男です。いつ何時(なんどき)に、失敗を犯し帝位を追われるかも知れない御仁(ごじん)です。その時に(あわ)てないように、貴方(あなた)何事(なにごと)においても、修行するべきなのですよ』


 そう、何かにつけて、私は言われていた………。

 まっ…その通りになってしまったけど。

 (いま)にして思えば、予言(よげん)ぽかったなぁ………セレナーデ伯母上(おばうえ)()(がね)かな?


 帝王教育も受けたし、冒険者として魔物を(たお)すクエストに何度も()かせられたもんなぁ………。

 それに付き合って、私達の安全を確保してくれた師匠は、面倒くさいし気苦労は多いしで疲労したろうなぁ~って、(いま)なら理解(わか)る。


 いや、ブランデルと一緒に冒険者をやる前に、散々(さんざん)訓練させられて良かったと実感したよ、あの時も………。

 足手まといがいるといないでは、自由頻度(ひんど)がどれだけ違うか実感した。


 だから、護衛の近衛騎士達、将軍に仕える騎士達、彼等(かれら)が私を(まも)るというひと仕事をしないで、自由に動けるだけの戦闘能力は必要だと実感した。

 始祖(しそ)も師匠も、正しいと思う。


 さて、アルビナ帝国の皇太子は、師匠の嫌味にどう反応する?


 などと取り留めの無いコトを考えていた私の前で、師匠が黒く笑う。


「アルビナ帝国の皇太子殿下、魔物のスタンピートを超えて、魔王が出現(あらわ)れて、暴れ周り世界が魔物に蹂躙(じゅうりん)された時、この世界を(まも)るために召喚された勇者と聖女がこの帝国の始祖(しそ)なのです。魔王を(たお)した始祖達(しそたち)は、皇帝(およ)び皇太子や皇子や皇女達に『()が子孫達よ、冒険者となり魔物と戦う経験を()め、皇族とは、国民を(まも)(にえ)なのだから………』と言い残したのですよ。皇位継承権を持つならば、魔物と戦う能力を持つものなのです。裏を返すと、戦えない皇子や皇女に王位継承権は無いということなのですよ」


「えっ? ………でも、それでは、継承者が死に絶える危険性があるのでは?」


「だから、王位継承権は、成人した者の方が上だと言ったでしょう。生き残って初めて、皇位継承権が意味を()すのです」


「そんな…では、シルビアーナ姫は?」


「コリウスという小僧に、難攻不落の深淵(しんえん)の絶望ダンジョンに送られたでしょう? そして、見事に神獣を(したが)えて、こちらに連絡を寄越(よこ)し、自由を求めて逃げました」


何故(なぜ)?」


「皇帝となり、義務と責任を負うのは嫌だ、と思ったからでしょうね………たぶん。レギオン陛下はもとより……先帝のアレクサンデル陛下達と同じようにね。優秀な皇帝となる者は、皇帝としての重い責務を知るが(ゆえ)に、嫌がり逃げるのですよ。後に、自分以外の者が帝位に着いたら、この帝国はどうなるか? というコトに思い(いた)り、その優しさから、結局は逃げ切れずに帰ってくるのです。そうですよね、陛下?」


 ここで、わざわざ私に確認するか?

 まったく、その通りだから、否定ができないじゃないか………。

 ブランデルが大きなドボン……いや、息子の方か………がしてくれなければ、多少の理不尽(りふじん)なコトにも目を(つぶ)る予定だったのに………。

 結局、こうなってしまったか………。


 でも、シルビアーナのコトがあるから、これも運命(さだめ)かもしれないな。

 力尽(ちからず)くでも取り戻す予定はしていたからな。

 だが、流石(さすが)に、並び立つ者として選んだ相手が、男爵風情の、それも庶子で、その行動や言動が娼婦もどきの小娘では、どうにもいただけないだろう。


 選んだ相手が、国内の有力な公爵家の娘とかならともかく………。


 まっ……もっとも、あやつに皇位継承権は無いから、皇太子で居るためには、シルビアーナ以外は選べなかっただろうがな。

 降りる…と、いうか婿入りなら、まぁ………公爵家か侯爵家………どちらの血統も、あのようなボンクラ…いやいや、お花畑は要らないというだろうがな。


 廃帝(はいてい)としたブランデルは………処分するには、アレでも()しい。

 となると、神官にでもさせるか?


 息子のルドルフと違って、ブランデルはセレナーデ伯母上(おばうえ)と アレクサンデル伯父上(おじうえ)のお子だけあって、相応(そうおう)の魔力があるから、神官になれる。


 ふっ………残念なにことは、セレナーデ伯母上(おばうえ)処置(しょち)のセイで、ブランデルを還俗(げんぞく)は意味がないし………。

 本当に、子種が無いのでは、神官になるぐらいしかないかな?


 いや、そう言えばだいぶ昔だが、酒場(サルーン)でダンジョンの中にはそういう意味での復活もできる特殊なポーションも存在しているという噂があるって聞いたな。






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