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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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144/149

144★制約と不文律と本音と建前 〔sideレギオン〕


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 それと違いアルディーン達が夫ならば、シルビアーナの生んだ皇太子は、他国の皇女や王女を妻…いや、皇后や側室にできる。

 これは、他国にとって婚姻という同盟を結ぶという目的を()たせる。


 ()が国に(たい)する影響力も手にできるからな。

 皇位継承権を()てたも同然のシルビアーナと婚姻するコトを、これで(あきら)めてくれると嬉しいのだが……無理だろうなぁ~……。

 あの馬鹿ルドルフで、抜け道があるコトを知っているから………。

 とはいえ、制約(せいやく)をさせるくらいしか方法はないんだよなぁ………。


「シルビアーナとお前達の婚姻により、男子が生まれたなら、国内や国外を問わず、その子供の愛した者との婚姻を邪魔してはならない。ただし、身分は伯爵までだ。それ以下の場合は、側室または愛妾の立場に甘んじるならば許可する。が、あくまでも皇后を望む場合は、いかなる手段をとっても排除(はいじょ)する」


 私の宣言に、アルディーン達は苦笑しただけだった。

 そして、レジナージア女神の神官達が、私の言葉を書き(しる)制約(せいやく)()したペンでその文面を(つづ)り、それぞれの前に差し出す。


 1枚目の誓約書(せいやくしょ)同様、その2枚目の制約書(せいやくしょ)にも、嬉々として5人の婿候補達は署名する。


 本当に、キミ達は一切躊躇(いっさいためら)わないねぇ………。

 いや、だが、それでこそシルビアーナの婿候補達だ。


 国内のシルビアーナの婿候補5人の様子に、会場内に居た貴族達も少し不満気ではあったが、ルドルフの廃嫡とブランデルの廃位を見ていたので、あえて口を開く者はいなかった。


 まあそうだろうなぁ~……せっかく、コネを着けた皇太子や皇帝が、1人の身分をわきまえない女によって、(すべ)てを失うのを見てしまったのだから………。

 そうせっかくのコネが、見事にパーになってしまったのだからなぁ………。

 これからは、身分の低い女が皇太子や皇子の(まわ)りに(はべ)機会(きかい)()るだろう。


 いや、近寄ろうとするだけで排除(はいじょ)されるだろうなぁ~………。

 くっくくくく………ラインハルトやレオンハルトは、あの馬鹿の廃嫡皇太子ルドルフに(くら)べれば、はるかに静かな学園生活を送ることになる。

 私が用意する側近候補達が、コネを付けようと必死に近寄ってくる貴族達を排除(はいじょ)するだろう。


 勿論(もちろん)有益(ゆうえき)(みと)めるに、相応(ふさわ)しい者が居たなら、それは別だ。

 この(あた)りの判断は、影達を使って確認すれば良い。

 ラインハルトやレオンハルトの気をそらす存在をそこそこ排除(はいじょ)して、帝王教育を受けるに相応(ふさわ)しい環境にしてやろう。

 適度(てきど)な気苦労は、これからの生活に必要な経験だからな。


 それが有る程度終わったら、今度は徹底的に身体を(きた)えて、冒険者としてクエストをこなせるようにしてやろう。

 冒険者として魔物を()っていて、死ぬようでは役に立たないからな。

 ふむ、他国者に対する脅しに、冒険者になるようにと入れるか………くすくす。


「シルビアーナとの子供達は、男女問わず、(かなら)ず冒険者として生きる時間を作ってやること。どんなに可愛い娘でも、例外は無い。これも始祖達(しそたち)が決めた不文律のひとつだ」


 アルディーン達は、(すで)に冒険者として一定期間働いていたので静かに(うなず)く。

 が、貴族の一部と他国者達からは、かなりのざわめきがあった。

 その中の1人が顔をひきつらせて、私に問いかける。


「レギオン殿、皇位継承者や、皇太子を冒険者にするのですか?」


 アルビナの皇太子は心配性なのかな?気の弱いことだ。

 この国には、魔物のスタンピートを起こすダンジョンが2つもあるのだぞ。

 その程度の覚悟と気合と覇気(はき)が無い者は、皇帝や公爵、侯爵や辺境伯爵に相応(ふさわ)しくない。


 あのブランデルでさえ、冒険者をしていのだからな。

 もっとも、護衛を()ねて付き合わされた私は、めっきり疲れた。

 でも、1番疲労したのは、師匠のイグナシオ様だったなぁ~………。


 それでも唯一(ゆいいつ)の皇太子を冒険者にしたアレクサンデル伯父上(おじうえ)のために、師匠はぶつぶつ言いながらも我々(われわれ)のクエストに付き合ってくれたなぁ~………。


 足手まといを連れてのクエストは、本当に良い経験だった。

 ブランデルがいなくなり、師匠もいなくなった後のダンジョン探索は楽しかったなぁ。

 シルビアーナも、(いま)はその冒険を楽しんでいるのだろうか?


 ああ、こんな茶番はさっさと()えてお前を探しに行きたいよ、シルビアーナ。

 ディアと一緒に、シルビアーナを捕獲(ほかく)して、親子3人で………。

 勿論(もちろん)、ラインハルトハは次期皇太子としてお勉強だ。


 嗚呼(ああ)、それでもなんかむかっとするな………。

 ここは、ちょっと嫌がらせしてやるか?

 私は、冷たく(わら)って答える。


「ここには、魔物のスタンピートの引き金になる難攻不落の深淵(しんえん)の絶望ダンジョンと【永遠(えいえん)の牢獄ダンジョン】の2つがあるコトをお忘れかなぁ? ひ弱な者がシルビアーナの夫候補に名乗りを上げるなど、話しにもならぬわ。心身(しんしん)ともに強健(きょうけん)な者こそ相応(ふさわ)しい。アーダベルト、そう思うだろう?」


 私が話しを振ると、ルトは人の悪い笑顔を浮かべて答える。


「陛下の(おっしゃ)る通りです。陛下と私達も先帝ブランデル様と一緒に、()のダンジョンに(もぐ)り、冒険者として魔物を狩りましたから……あの時は、ご迷惑をかけましたね師匠」





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