144★制約と不文律と本音と建前 〔sideレギオン〕
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
それと違いアルディーン達が夫ならば、シルビアーナの生んだ皇太子は、他国の皇女や王女を妻…いや、皇后や側室にできる。
これは、他国にとって婚姻という同盟を結ぶという目的を果たせる。
我が国に対する影響力も手にできるからな。
皇位継承権を捨てたも同然のシルビアーナと婚姻するコトを、これで諦めてくれると嬉しいのだが……無理だろうなぁ~……。
あの馬鹿ルドルフで、抜け道があるコトを知っているから………。
とはいえ、制約をさせるくらいしか方法はないんだよなぁ………。
「シルビアーナとお前達の婚姻により、男子が生まれたなら、国内や国外を問わず、その子供の愛した者との婚姻を邪魔してはならない。ただし、身分は伯爵までだ。それ以下の場合は、側室または愛妾の立場に甘んじるならば許可する。が、あくまでも皇后を望む場合は、いかなる手段をとっても排除する」
私の宣言に、アルディーン達は苦笑しただけだった。
そして、レジナージア女神の神官達が、私の言葉を書き記し制約を課したペンでその文面を綴り、それぞれの前に差し出す。
1枚目の誓約書同様、その2枚目の制約書にも、嬉々として5人の婿候補達は署名する。
本当に、キミ達は一切躊躇わないねぇ………。
いや、だが、それでこそシルビアーナの婿候補達だ。
国内のシルビアーナの婿候補5人の様子に、会場内に居た貴族達も少し不満気ではあったが、ルドルフの廃嫡とブランデルの廃位を見ていたので、あえて口を開く者はいなかった。
まあそうだろうなぁ~……せっかく、コネを着けた皇太子や皇帝が、1人の身分をわきまえない女によって、全てを失うのを見てしまったのだから………。
そうせっかくのコネが、見事にパーになってしまったのだからなぁ………。
これからは、身分の低い女が皇太子や皇子の周りに侍る機会は減るだろう。
いや、近寄ろうとするだけで排除されるだろうなぁ~………。
くっくくくく………ラインハルトやレオンハルトは、あの馬鹿の廃嫡皇太子ルドルフに比べれば、はるかに静かな学園生活を送ることになる。
私が用意する側近候補達が、コネを付けようと必死に近寄ってくる貴族達を排除するだろう。
勿論、有益と認めるに、相応しい者が居たなら、それは別だ。
この辺りの判断は、影達を使って確認すれば良い。
ラインハルトやレオンハルトの気をそらす存在をそこそこ排除して、帝王教育を受けるに相応しい環境にしてやろう。
適度な気苦労は、これからの生活に必要な経験だからな。
それが有る程度終わったら、今度は徹底的に身体を鍛えて、冒険者としてクエストをこなせるようにしてやろう。
冒険者として魔物を討っていて、死ぬようでは役に立たないからな。
ふむ、他国者に対する脅しに、冒険者になるようにと入れるか………くすくす。
「シルビアーナとの子供達は、男女問わず、必ず冒険者として生きる時間を作ってやること。どんなに可愛い娘でも、例外は無い。これも始祖達が決めた不文律のひとつだ」
アルディーン達は、既に冒険者として一定期間働いていたので静かに頷く。
が、貴族の一部と他国者達からは、かなりのざわめきがあった。
その中の1人が顔をひきつらせて、私に問いかける。
「レギオン殿、皇位継承者や、皇太子を冒険者にするのですか?」
アルビナの皇太子は心配性なのかな?気の弱いことだ。
この国には、魔物のスタンピートを起こすダンジョンが2つもあるのだぞ。
その程度の覚悟と気合と覇気が無い者は、皇帝や公爵、侯爵や辺境伯爵に相応しくない。
あのブランデルでさえ、冒険者をしていのだからな。
もっとも、護衛を兼ねて付き合わされた私は、めっきり疲れた。
でも、1番疲労したのは、師匠のイグナシオ様だったなぁ~………。
それでも唯一の皇太子を冒険者にしたアレクサンデル伯父上のために、師匠はぶつぶつ言いながらも我々のクエストに付き合ってくれたなぁ~………。
足手まといを連れてのクエストは、本当に良い経験だった。
ブランデルがいなくなり、師匠もいなくなった後のダンジョン探索は楽しかったなぁ。
シルビアーナも、今はその冒険を楽しんでいるのだろうか?
ああ、こんな茶番はさっさと終えてお前を探しに行きたいよ、シルビアーナ。
ディアと一緒に、シルビアーナを捕獲して、親子3人で………。
勿論、ラインハルトハは次期皇太子としてお勉強だ。
嗚呼、それでもなんかむかっとするな………。
ここは、ちょっと嫌がらせしてやるか?
私は、冷たく嗤って答える。
「ここには、魔物のスタンピートの引き金になる難攻不落の深淵の絶望ダンジョンと【永遠の牢獄ダンジョン】の2つがあるコトをお忘れかなぁ? ひ弱な者がシルビアーナの夫候補に名乗りを上げるなど、話しにもならぬわ。心身ともに強健な者こそ相応しい。アーダベルト、そう思うだろう?」
私が話しを振ると、ルトは人の悪い笑顔を浮かべて答える。
「陛下の仰る通りです。陛下と私達も先帝ブランデル様と一緒に、彼のダンジョンに潜り、冒険者として魔物を狩りましたから……あの時は、ご迷惑をかけましたね師匠」




