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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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139/144

139★裏切りと復讐の女神アズリアーナ様は優しかった 〔sideレギオン〕


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 愛と美を司る女神ビアーナ様に、(さと)され苦言を(てい)されてしまった。

 しかし、愛と美を司る女神ビアーナ様にもシルビアーナは(あい)らしく(うつ)っていたコトを親としてつい誇らしく思ってしまう。


 というか、やはりハイオシス帝国の始祖達(しそたち)故国(ここく)神々(かみがみ)と身近な存在だったのだな。

 こんなに簡単に、愛と美を司る女神ビアーナ様からの神託(しんたく)を受けられるとは………。


 (いま)深遠(しんえん)の眠りの(その)()りし、古太陽神(こたいようしん)ソレスト様がアルディア国のアルティア王に授けた召喚魔法で、勇者と聖女に選ばれて、召喚されたくらいだからな。

 たぶんに、始祖達(しそたち)もそう言う血筋を引いた方々だったのだろう。


 その事実を()をもって知った私は、思わず微笑(ほほえ)んでしまった。

 何故(なぜ)なら、こんなに身近に神々の視線があるということを知ったからだ。

 ならば、やることはひとつだろう。

 神々のどなたかが、私の望みを聞いてくれるかもしれないという可能性があるのだから………。


 だから、私はこりずに、黒妖の女神・裏切りと復讐を司る女神アズリアーナ様に()(ねが)ってみた。


 ふふふふ………愛と美を司る白月の女神ビアーナ様にお(しか)りを受けてしまった。

 たが、そんなことで、(あきら)める私ではない。

 別の女神様に願ってみれば良いだけのこと………。

 私は、人の暗い部分を司る裏切りと復讐の黒妖の女神・アズリアーナ様に、私の身勝手(みがって)とも言える願いを口にした。


「裏切りと復讐の女神であり、(ねた)(そね)(うら)(ゆが)みを司る黒妖の女神アズリアーナ様、シルビアーナを(こころ)の底から愛していない求婚者に、その姿を(みにく)いものに見せていただきたいのです」


 と、今度(こんど)も女神からの(こた)えが返って来る………それも、否定(ひてい)で………。


『無駄なコトを願うでない…レギオンよ。シルビアーナの美貌は、その美しい輝きを放つ魂が(もと)となっている。(ゆえ)に本来の姿を(ゆが)めるコトはできないのだ。シルビアーナは人を(うら)まない、(ねた)まない、(そね)まない、(ゆが)んだ見方をしない。人を裏切ることを良しとしない。どんなに理不尽(りふじん)(あつか)われても、婚約者のルドルフを(うら)んではいなかったぞ。復讐をしたいとも思っていなかった。シルビアーナは、人が(こころ)をよく知っていた。見たい(よう)にしか見ないということをな。シルビアーナの困ったところは、自分を価値の無い者と見なす、自信の無さと、自分の美貌をいまひとつわかっていないコトだな。レギオンよ、熱い猛々(たけだけ)しい(こころ)を持つ者よ。(あい)する者を(まも)りたいのに(まも)れないという状況に長くおかれた(ゆえ)戯言(ざれごと)として、そなたの願いを聞かなかったコトにする。心正(こころただ)しく強くあれ皇帝よ、そなたに祝福を……復讐する権利を(あた)えよう』


 思いもよらないコトを言われた私は、一瞬呆然(いっしゅんぼうぜん)としてから、ハッと(われ)に返ってお礼を口にする。


「裏切りと復讐を司りし黒妖の女神アズリアーナ様、祝福ありがとうございます。また、復讐の許可をいただき、そして、皇帝と(みと)めていただくなど、望外(ぼうがい)のしあわせにございます」


 存外に、黒妖の女神アズリアーナ様はお(こころ)が広く、お優しい方なのだな。


『良いのだ。そなたは、人々に嫌われる私を(あが)め、私の祭日には供物(くもつ)()かしたコトなど無かった。また、そなたの願う復讐は、心地良かった。娘と妻を(あい)し、伯母(おば)敬愛(けいあい)し、この国の民を皇帝を(いと)(うら)みながらも、傷付けるコトをしなかった(ゆえ)に、私はそなたを気に入っておる。私に供物(くもつ)(ささげ)げる者達は、みな(こころ)(ゆが)みを持ち(うら)みを(ねた)みを(そね)みを復讐を()たすために、その助力を欲して………。いや、その思いを受け止め(いや)すのが私の役割(やくわり)だがな。ときどきそのことに疲れるのだ、その身勝手(みがって)さや、(みにく)さにな……レギオン、皇帝としての役割(やくわり)()たせ。たんと子を()すが良い、シルビアーナを(あきら)めさせるためにもな』


 まさか、私のお礼に、言葉が返ってくるとは思わなかった。

 なんと優しい声と言葉………これからも、黒妖の女神アズリアーナ様の祭日に供物(くもつ)(ささ)げようと思った。

 勿論(もちろん)(いま)まで通り白月の女神ビアーナ様にも供物(くもつ)(ささ)げる予定だ。

 女神様とは、優しいお(こころ)を持つ存在なのだなと思った。


 さて、シルビアーナを束縛(そくばく)せず、その自由を(まも)らせるために、制約の女神.復讐と断罪の女神レジナージア様に制約(せいやく)を、契約の女神.信頼と誠実の女神ソルトレーナ様に誓約(せいやく)を、(ちか)ってもらおうかな………。

 まずは、他国者の皇太子や王太子達、皇子や王子達に高位貴族達のための制約(せいやく)誓約(せいやく)だな。


 1.始祖達(しそたち)(さだ)めた不文律により他国者と婚姻する時、シルビアーナの皇位継承権と、カイドール侯爵家の継承権は消える。


 2.その場合は、新たに創設(そうせつ)した伯爵家の当主となるシルビアーナの夫となる。


 3.シルビアーナとの婚姻により生まれた子供は、この国の子供であり他国へは出さない。

   ただし、他国の人間を好きになった場合は(かま)わない。


 4.シルビアーナと婚姻する者は、故国(ここく)の継承権を放棄(ほうき)すること……。

  (まっ…実際は無理だから、これは言うつもりは無い。)


 5.シルビアーナは、貴族院の議員として国政に参加できるが、夫にその権利は無い。


 6.夫となった者は、シルビアーナの行動を制限してはならない。

  特にシルビアーナの体力を(けず)るような交わりを(きん)じる。

 7.シルビアーナと子供達の関係に、口を出さない。

 8.シルビアーナの子供の乳母は、シルビアーナが決める。


 9.領地経営に夫は関わることができるが、(すべ)ての決定権はシルビアーナにある。


 10.シルビアーナが、望まないことや嫌がることは、決してしない。


 11.シルビアーナを抱き(つぶ)して、ベットに(しば)り付けるような関係は許さない。


 12.以上の事柄を(やぶ)った場合、夫はシルビアーナと即刻離婚すること。

 



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