139★裏切りと復讐の女神アズリアーナ様は優しかった 〔sideレギオン〕
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
愛と美を司る女神ビアーナ様に、諭され苦言を呈されてしまった。
しかし、愛と美を司る女神ビアーナ様にもシルビアーナは愛らしく映っていたコトを親としてつい誇らしく思ってしまう。
というか、やはりハイオシス帝国の始祖達の故国は神々と身近な存在だったのだな。
こんなに簡単に、愛と美を司る女神ビアーナ様からの神託を受けられるとは………。
今は深遠の眠りの園に降りし、古太陽神ソレスト様がアルディア国のアルティア王に授けた召喚魔法で、勇者と聖女に選ばれて、召喚されたくらいだからな。
たぶんに、始祖達もそう言う血筋を引いた方々だったのだろう。
その事実を身をもって知った私は、思わず微笑んでしまった。
何故なら、こんなに身近に神々の視線があるということを知ったからだ。
ならば、やることはひとつだろう。
神々のどなたかが、私の望みを聞いてくれるかもしれないという可能性があるのだから………。
だから、私はこりずに、黒妖の女神・裏切りと復讐を司る女神アズリアーナ様に請い願ってみた。
ふふふふ………愛と美を司る白月の女神ビアーナ様にお叱りを受けてしまった。
たが、そんなことで、諦める私ではない。
別の女神様に願ってみれば良いだけのこと………。
私は、人の暗い部分を司る裏切りと復讐の黒妖の女神・アズリアーナ様に、私の身勝手とも言える願いを口にした。
「裏切りと復讐の女神であり、妬み嫉み恨み歪みを司る黒妖の女神アズリアーナ様、シルビアーナを心の底から愛していない求婚者に、その姿を醜いものに見せていただきたいのです」
と、今度も女神からの応えが返って来る………それも、否定で………。
『無駄なコトを願うでない…レギオンよ。シルビアーナの美貌は、その美しい輝きを放つ魂が元となっている。故に本来の姿を歪めるコトはできないのだ。シルビアーナは人を恨まない、妬まない、嫉まない、歪んだ見方をしない。人を裏切ることを良しとしない。どんなに理不尽に扱われても、婚約者のルドルフを恨んではいなかったぞ。復讐をしたいとも思っていなかった。シルビアーナは、人が心をよく知っていた。見たい様にしか見ないということをな。シルビアーナの困ったところは、自分を価値の無い者と見なす、自信の無さと、自分の美貌をいまひとつわかっていないコトだな。レギオンよ、熱い猛々しい心を持つ者よ。愛する者を護りたいのに護れないという状況に長くおかれた故の戯言として、そなたの願いを聞かなかったコトにする。心正しく強くあれ皇帝よ、そなたに祝福を……復讐する権利を与えよう』
思いもよらないコトを言われた私は、一瞬呆然としてから、ハッと我に返ってお礼を口にする。
「裏切りと復讐を司りし黒妖の女神アズリアーナ様、祝福ありがとうございます。また、復讐の許可をいただき、そして、皇帝と認めていただくなど、望外のしあわせにございます」
存外に、黒妖の女神アズリアーナ様はお心が広く、お優しい方なのだな。
『良いのだ。そなたは、人々に嫌われる私を崇め、私の祭日には供物を欠かしたコトなど無かった。また、そなたの願う復讐は、心地良かった。娘と妻を愛し、伯母を敬愛し、この国の民を皇帝を厭い恨みながらも、傷付けるコトをしなかった故に、私はそなたを気に入っておる。私に供物を捧げる者達は、みな心に歪みを持ち恨みを妬みを嫉みを復讐を果たすために、その助力を欲して………。いや、その思いを受け止め癒すのが私の役割だがな。ときどきそのことに疲れるのだ、その身勝手さや、醜さにな……レギオン、皇帝としての役割を果たせ。たんと子を生すが良い、シルビアーナを諦めさせるためにもな』
まさか、私のお礼に、言葉が返ってくるとは思わなかった。
なんと優しい声と言葉………これからも、黒妖の女神アズリアーナ様の祭日に供物を捧げようと思った。
勿論、今まで通り白月の女神ビアーナ様にも供物を捧げる予定だ。
女神様とは、優しいお心を持つ存在なのだなと思った。
さて、シルビアーナを束縛せず、その自由を守らせるために、制約の女神.復讐と断罪の女神レジナージア様に制約を、契約の女神.信頼と誠実の女神ソルトレーナ様に誓約を、誓ってもらおうかな………。
まずは、他国者の皇太子や王太子達、皇子や王子達に高位貴族達のための制約と誓約だな。
1.始祖達の定めた不文律により他国者と婚姻する時、シルビアーナの皇位継承権と、カイドール侯爵家の継承権は消える。
2.その場合は、新たに創設した伯爵家の当主となるシルビアーナの夫となる。
3.シルビアーナとの婚姻により生まれた子供は、この国の子供であり他国へは出さない。
ただし、他国の人間を好きになった場合は構わない。
4.シルビアーナと婚姻する者は、故国の継承権を放棄すること……。
(まっ…実際は無理だから、これは言うつもりは無い。)
5.シルビアーナは、貴族院の議員として国政に参加できるが、夫にその権利は無い。
6.夫となった者は、シルビアーナの行動を制限してはならない。
特にシルビアーナの体力を削るような交わりを禁じる。
7.シルビアーナと子供達の関係に、口を出さない。
8.シルビアーナの子供の乳母は、シルビアーナが決める。
9.領地経営に夫は関わることができるが、全ての決定権はシルビアーナにある。
10.シルビアーナが、望まないことや嫌がることは、決してしない。
11.シルビアーナを抱き潰して、ベットに縛り付けるような関係は許さない。
12.以上の事柄を破った場合、夫はシルビアーナと即刻離婚すること。




