137★ シルビアーナを護るために制約と誓約をさせるしかないな 〔sideレギオン〕
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
本当に、皇太子や王太子を含む有象無象の皇子や王子をなんとしても制約させねばならんな。
アレクサンデル伯父上とセレナーデ伯母上がただしく育てた(私から見たら、ちゃんと正しいことをしたらちゃんと褒めていたし、悪いことをしたら叱ってもいた)というのに、あんな風に勝手に自尊心肥大の俺様へと育ったブランデルという馬鹿者もいるからな。
我が儘でやりたい放題、挙句が自分のことを優先しなかったと実父を毒殺するような輩へと堕ちているのだから始末に負えない。
ブランデルしかり、その息子のルドルフしかり、そして、今、私の話しにぜぇ~んぜん聞く耳を持たない、王子達や皇子達しかり。
本当に、後継者の教育って、もの凄ぉ~く大事なんだなぁ~って思うよ、しみじみと。
この口伝を亡きアレクサンデル伯父上から聞いた時、始祖は本当に人が良いと思った。
だって、召喚とは自分達の都合の良い能力を持った者達を、別の異世界で生活している無辜の民を人攫いして来ることなのだから………。
ただ、その召喚を行ったアルディア王を責めることもできない。
自分の欲望のためではなく、危機に瀕している国民のために意地と根性で生きて、始祖達を召喚し、この国を託したのだから………。
それほどに、王…いや、帝王としての責務は重い。
そのただでさえ重い責務に、他国との付き合いを足したく無いと思う。
だから、他国者との婚姻を避けるのは正解だと思う。
他国の思惑に左右されないためには、他国者と婚姻しないのが、一番シンプルで確実な方法だからな。
それを堂々と口にできる不文律を、残してくれた始祖達には感謝するよ。
とは言っても、その不文律の意味を理解せず、自分達の要求のままにゴリ押ししてくる輩がいるのは変わらない事実だけどな。
ブランデルとその息子のルドルフのやらかしが酷すぎて、急遽、私自身が皇帝の立場になってしまったために、シルビアーナの元へと行けないというジレンマに駆られながら、これからのことを色々とえながら、私は説明を続ける。
「ヤムートの皇室では、他国者との婚姻は1度も無いと書いてあった」
そう言えば、即座に反論して来る。
「ありえないでしょう?」
キミ達、自分の祖国の皇帝や王にそんな発言を平気でするのかい?
本当に、こんなていたらくでは国交すらも考えないとダメかもしれないね。
いくらなんでも、こんなにしょうもないボンクラが後継者って、ちょっとどころではなく付き合いを考えないとねぇ………。
いや、冗談抜きで本気で考慮しないといけないかもしれないな。
そんな気持ちになりながらも、私は淡々と告げる。
「ヤムートは島国だ。元々他国との交流自体が少ない国だったらしい」
私の説明にも、シルビアーナを手に入れることしか考えていない皇太子や王太子は、たいして考えずに思ったことをそのまま口にする。
「ああそうですか………他国と交流しないから血の交換も無い」
本当に、どうしてこう考えなしなのだか?
自分達の欲望(=シルビアーナを手に入れること)だけで、自分が国の代表であり、今後の交流の未来を背負っているというコトを全然考えていないようだね。
私の息子・ラインハルトには、他国でこんな傲岸不遜の恥知らずな外交交渉をしないように、ちゃんと育てないとな。
「それもあるのだが、その皇室の祖は、太陽神だったとの伝承があったそうだ。神々の末裔が皇帝なのだ。ついでに言えば、国を守護する巫覡の長でもある。巫覡とは、言うところシャーマンのような者で、神に国民の意思と言う名の敬意を捧げる職を担う最上位者なのだ。それ故に、他国の下賤な血を混ぜるコト嫌ったのだろうと、私は推測した。国民もまた、他国の血を皇室に混ぜることを嫌ったのだろう」
キミ達の血筋を受け入れるというのは、魔力の高い者(ハイオシス帝国の皇位血統)が低い者(=他国者)との婚姻を忌避する理由となんら変わらないのだよ。
皇太子や王太子のキミ達は、男爵や子爵の娘と婚姻することを、両親から簡単に認められると思うのかい?
「そんな………」
何となく程度には、私の言葉の意味を理解できているのかな?
高い魔力持ちの純血統を、低位魔力しかない者によって血統を薄めるという愚行を周囲は認めるとでも本気で思っているのだろうか?
「ヤムートは、強大な力を持つ国だったし、世界最古の皇家だ。他国の王家の血を入れる価値や意味が無いだろう。神意を預かる最高位の巫覡だけに、その能力を受け継ぐ純度の高い血筋を穢すことを良しとししなかったのだろう。同程度の力を持つ国に、王室は無かったそうだ。そして、他は、王室はあっても格下過ぎて、混ぜる価値が無かったと書いてあったな」
堂々とそう言えば、血統にこだわりある者ほど、私の言う内容に頷く。
血筋の重みや価値が判るなら、自分達がシルビアーナの夫になれないということまで理解して欲しいのだがねぇ………はぁ~………。
「たしかにそうですね」
あっ……やっぱり………ダメかぁ~………本当に、自分の都合の良いようにしか解釈していないようだ。
「国力が違い過ぎては、庇護を与えるだけになる。それでは人質としての側室で十分だということになってしまう」
一応は、話が通じてきたが、表面的なモノたけのようだな。
残念だが、やはりその程度の理解しかできないかぁ………。
本当に、自分達の要求を満たすという欲望だけに忠実で、今後の国同士の外交というモノは全く持って気にしていないのだな。
しかし、こ奴等は、シルビアーナを諦める気が全くと言って良いほど無いと判るな。
いくら血筋の意味を説いても、欲望の前には不文律という他国の国法も無意味なほど、風前の灯よりも儚いということか?
本当に、困った者達だ。




