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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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137/144

137★ シルビアーナを護るために制約と誓約をさせるしかないな 〔sideレギオン〕


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 本当に、皇太子や王太子を含む有象無象の皇子や王子をなんとしても制約(せいやく)させねばならんな。


 アレクサンデル伯父上(おじうえ)とセレナーデ伯母上(おばうえ)がただしく育てた(私から見たら、ちゃんと正しいことをしたらちゃんと()めていたし、悪いことをしたら(しか)ってもいた)というのに、あんな風に勝手(かって)自尊心肥大(じそんしんひだい)俺様(おれさま)へと育ったブランデルという馬鹿者もいるからな。


 ()(まま)でやりたい放題、挙句(あげく)が自分のことを優先しなかったと実父(じっぷ)を毒殺するような(やから)へと()ちているのだから始末(しまつ)()えない。


 ブランデルしかり、その息子のルドルフしかり、そして、(いま)、私の話しにぜぇ~んぜん聞く耳を持たない、王子達や皇子達しかり。

 本当に、後継者の教育って、もの凄ぉ~く大事なんだなぁ~って思うよ、しみじみと。


 この口伝(くでん)()きアレクサンデル伯父上(おじうえ)から聞いた時、始祖(しそ)は本当に人が良いと思った。

 だって、召喚とは自分達の都合(つごう)の良い能力を持った者達を、別の異世界で生活している無辜(むこ)の民を人攫(ひとさら)いして来ることなのだから………。


 ただ、その召喚を(おこ)ったアルディア王を()めることもできない。

 自分の欲望のためではなく、危機に(ひん)している国民のために意地と根性で生きて、始祖達(しそたち)を召喚し、この国を(たく)したのだから………。


 それほどに、王…いや、帝王としての責務は重い。


 そのただでさえ重い責務に、他国との付き合いを()したく無いと思う。

 だから、他国者との婚姻を()けるのは正解だと思う。

 他国の思惑に左右されないためには、他国者と婚姻しないのが、一番シンプルで確実な方法だからな。


 それを堂々(どうどう)と口にできる不文律を、残してくれた始祖達(しそたち)には感謝するよ。

 とは言っても、その不文律の意味を理解(りかい)せず、自分達の要求のままにゴリ押ししてくる(やから)がいるのは変わらない事実だけどな。


 ブランデルとその息子のルドルフのやらかしが(ひど)すぎて、急遽(きゅうきょ)、私自身が皇帝の立場になってしまったために、シルビアーナの(もと)へと行けないというジレンマに駆られながら、これからのことを色々(いろいろ)とえながら、私は説明を続ける。


「ヤムートの皇室では、他国者との婚姻は1度も無いと書いてあった」


 そう言えば、即座(そくざ)反論(はんろん)して来る。


「ありえないでしょう?」


 キミ達、自分の祖国の皇帝や王にそんな発言を平気でするのかい?

 本当に、こんなていたらくでは国交すらも考えないとダメかもしれないね。

 いくらなんでも、こんなにしょうもないボンクラが後継者って、ちょっとどころではなく付き合いを考えないとねぇ………。


 いや、冗談抜きで本気で考慮(こうりょ)しないといけないかもしれないな。

 そんな気持ちになりながらも、私は淡々(たんたん)()げる。


「ヤムートは島国だ。元々他国との交流自体が少ない国だったらしい」


 私の説明にも、シルビアーナを手に入れることしか考えていない皇太子や王太子は、たいして考えずに思ったことをそのまま口にする。


「ああそうですか………他国と交流しないから血の交換も無い」


 本当に、どうしてこう考えなしなのだか?

 自分達の欲望(=シルビアーナを手に入れること)だけで、自分が国の代表であり、今後の交流の未来を背負っているというコトを全然考(ぜんぜんかんが)えていないようだね。

 私の息子・ラインハルトには、他国でこんな傲岸不遜(ごうがんふそん)の恥知らずな外交交渉をしないように、ちゃんと育てないとな。


「それもあるのだが、その皇室の()は、太陽神だったとの伝承(でんしょう)があったそうだ。神々の末裔(まつえい)が皇帝なのだ。ついでに言えば、国を守護(しゅご)する巫覡(ふげき)の長でもある。巫覡(ふげき)とは、言うところシャーマンのような者で、神に国民の意思(おもい)と言う名の敬意(けいい)(ささ)げる(しょく)(にな)う最上位者なのだ。それ(ゆえ)に、他国の下賤(げせん)な血を()ぜるコト嫌ったのだろうと、私は推測(すいさつ)した。国民もまた、他国の血を皇室に()ぜることを嫌ったのだろう」


 キミ達の血筋を受け入れるというのは、魔力の高い者(ハイオシス帝国の皇位血統)が低い者(=他国者)との婚姻を忌避(きひ)する理由(わけ)となんら変わらないのだよ。

 皇太子や王太子のキミ達は、男爵や子爵の娘と婚姻することを、両親から簡単に認められると思うのかい?


「そんな………」


 何となく程度には、私の言葉の意味を理解(りかい)できているのかな?

 高い魔力持ちの純血統を、低位魔力(ていいまりょく)しかない者によって血統を(うす)めるという愚行(ぐこう)周囲(しゅうい)(みと)めるとでも本気で思っているのだろうか?


「ヤムートは、強大な力を持つ国だったし、世界最古の皇家だ。他国の王家の血を入れる価値や意味が無いだろう。神意(しんい)(あず)かる最高位の巫覡(ふげき)だけに、その能力を受け継ぐ純度の高い血筋を(けが)すことを良しとししなかったのだろう。同程度の力を持つ国に、王室は無かったそうだ。そして、他は、王室はあっても格下過(かくしたす)ぎて、()ぜる価値が無かったと書いてあったな」


 堂々(どうどう)とそう言えば、血統にこだわりある者ほど、私の言う内容に(うなず)く。

 血筋の重みや価値が(わか)るなら、自分達がシルビアーナの夫になれないということまで理解(りかい)して欲しいのだがねぇ………はぁ~………。


「たしかにそうですね」


 あっ……やっぱり………ダメかぁ~………本当に、自分の都合(つごう)の良いようにしか解釈(かいしゃく)していないようだ。


「国力が違い過ぎては、庇護を(あた)えるだけになる。それでは人質としての側室で十分だということになってしまう」


 一応は、話が通じてきたが、表面的なモノたけのようだな。

 残念だが、やはりその程度の理解(りかい)しかできないかぁ………。

 本当に、自分達の要求を満たすという欲望だけに忠実(ちゅうじつ)で、今後(こんご)の国同士の外交というモノは(まった)く持って気にしていないのだな。


 しかし、こ奴等(やつら)は、シルビアーナを(あきら)める気が(まった)くと言って良いほど無いと(わか)るな。

 いくら血筋の意味を()いても、欲望の前には不文律という他国の国法(こくほう)も無意味なほど、風前(ふうぜん)(ともしび)よりも(はかな)いということか?

 本当に、困った者達だ。





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