134★不文律と言う言葉の意味を理解しているかい? 〔sideレギオン〕
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
「それでは、他国との付き合いが生じた時に、負けて滅びてしまったでしょう?」
まぁ~そう思うよなぁ~………。
じゃなくて、どうして黙ってひとの話しを聞けないのか?
ブランデルの息子もそうだが、皇太子や王太子になる者は、おうおうにして傲慢でプライドだけが高いから困る。
いや、本当にダメダメな者しか居ないな。
もっと状況判断のできるようにならねば、未来は暗いぞ。
上位者の諫言だけではなく、身近に控える者達の忠告や進言を聞きいれるだけの度量と判断力が………残念なことに無いようだな。
伯母上の苦言を聞き流していたブランデルのように、そして、廃皇太子となったルドルフと言う馬鹿息子のようになるぞ。
私の息子・ラインハルトには、そうならないように、しっかりと言い聞かせねばならんな。
こうもひとの話しを聞かないので、お話しにもならんわ。
だが、まぁ…たしかにこの世界の私達の常識なら、そう考えるのも当然と言えば当然なのだが………。
でも、そんな常識が通じない国は異世界にはちゃんとあったのだよ。
そう、我が始祖達の祖国、ヤムートという国がな。
はぁ~………面倒だが、きっちりと説明しないとな。
その上で、シルビアーナへの婚姻の申し込みは、すべてを突っぱねるとしよう。
なんにしても、形式と言うモノは必要だからな。
言った言わないをするためには、書面で契約書を残すか、こういう大勢の前で公然と説明して、拒絶するしかないのだから………。
それか、契約の女神・信頼と誠実の女神ソルトレーナ様への誓約や制約の女神・復讐と断罪の女神レジナージア様への制約しかないだろうな。
たとえシルビアーナへの求婚者達に聞く耳が無かろうと、ハイオシス帝国の皇帝たる私が、始祖が定めた【不文律】について説明したと言う建前は必要だからな。
「いや、たしかに他国との付き合いを始めた当初は負けていたようだが、高々30年程度である程度で追い付き、その世界の列強と呼ばれた大国に海戦で鮮やかに勝ち、列強の一角に食い込んだそうだ」
私の説明に、首を振ってありえないと口にする。
「それは、おかしいでしょう? 他国との付き合いがなければ、どうしたって遅れているはず、それを取り戻すのは容易ではないと思いますが?」
はぁ~………だから、私の話しに口を挟むな。
ほんとぉ~に、自分の地位に慢心している者(=皇太子や王太子)に、そう注意する意味は無さそうだから言わないがな。
キミ達は、本当に理解しているのかい?
我がハイオシスは、どんな理不尽な言葉でも、すべてなんでも肯定してくれる、自国ではなということを………。
本当に、アルビナ帝国やソレスト王国では、どのような後継者教育をしているのだ?
思わず、私はソレントの未来の魔術師長アストリス殿と、アルビナ帝国宮廷魔術師筆頭マリウス殿を振り返る。
と、両名ともなんとも言えない情けない表情になっていた。
なにせ、なりふり構わず、現在のハイオシス帝国の皇帝位に居る私に対して、何度も言葉を不遜に遮り、ぶざまに食い下がっているのだ。
そんな自国の時期後継者のみっともない姿に首を振って肩を落としている。
本当に、冗談抜きでいったいどう言う教育をしているのか?
まぁ………我がハイオシス帝国でも、亡きアレクサンデル伯父上の嫡子のブランデルとクリスタリア皇国で第1皇女だったアデリーヌが際限なく甘やかした結果、どうしようもなくて廃皇太子になったくらいだからな。
とは言え、他国(=ハイオシス帝国)でこれは無いだろう、と流石に思うぞ。
私は、現在、ハイオシス帝国の皇帝の位置にいるのだがなぁ………。
キミ達は、国交と言う意味での配慮とかをカケラも考えてすらいないようだな。
まぁ、ソレを指摘して注意したとて、逆切れして噛み付いてるのは見えているからな。
それでも、我が始祖達の祖国はそうだった。
国民一丸となって、富国強兵を邁進したからできたんだよ、ヤムートでは………。
始祖は何度も言っていたって、記録が残っているから………。
その記録は、始祖国を良くするために、特に勇者が聖女と共に力を入れていたモノだったな………。
私は、勇者と聖女が行った数々の会話を淡々と告げていく。
『貴族や平民、男や女なんて考えずに、国民全てに義務教育という無償で読み書きを教える』
『勿論、教科書や制服、ノートとか文房具、昼食も無償よ』
『国庫にかなりの負担ですよ』
『構わないわよ。これは、終わりの無い産業なんですもの』
『産業ですか?』
『学校という建物を作る。その材料を調達する者達、建築する者達は仕事にありつく。補修も必要だから。教師は絶対に必要だし、教師を教える学校も必要だ』
『それに、教科書や制服、文房具や机やイスを作る者達も仕事は無くならないわ』
『学校によって習う内容と卒業した後の就職先が変わる。それを理解すれば、人より優れる必要を感じて余分に勉強する』
『そして、そのために塾や家庭教師が必要になる。これも無くならない仕事だわ』
『また、本を読むことが…読書が趣味になる。そのために色々な本が発行される。本を書く作家と本を作る出版という仕事ができる。それを流通させる仕事もな』
『給食を与えるということは、調理する場所と材料と調理器具、料理をする人間が必要よ。ほら、これもなくならない仕事よ』
この勇者と聖女と臣下達の会話によって、魔力のある者達が通うハイオシス学園の元になったのは確かな事実だ。




