133★生まれながらの皇太子や王太子は始末に負えない 〔sideレギオン〕
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
そう私が言えば、まだ、シルビアーナを諦められないらしいアルビナ帝国の皇太子殿は、1つの可能性として聞いてくる。
本当に、アルビナ帝国の皇太子はしつこいな。
まぁ…国土的には、ハイオシス帝国よりやや小さいが、国力という意味では、トントン………くらいか?
いや、もしかすると、少しアルビナ帝国の方が勝っているやもしれないだけに、やたらと食い下がって来るな。
まったく、ブランデルがやらかした数々の失策のセイで、ハイオシス帝国の国力がだいぶ低下しているから、つけあがっているのだろう。
ハイオシス帝国の帝位には、初代が制定した不文律があると言っているのだがねぇ………。
はぁ~……ぜんっぜん聞きゃーしねぇー…ったく、迷惑だって言ってんのに、読解力を何処に放り捨てて来たんだよっ(激怒)。
そんな私の気持ちを無視して、アルビナ帝国の皇太子は言葉を紡ぐ。
「しかし、レギオン殿の子息、ラインハルト殿が、皇太子となれば、シルビアーナ姫は自由になるでしょう?」
はぁ~……本気で、コイツは馬鹿か?
生まれながらの皇太子ってヤツは、ほんっとぉーに傲慢でひとの話しを聞きゃーしねぇー………はぁ~……面倒くせぇ~………。
いちいち怒鳴らずに丁寧に説明するのって、俺には向いてねぇーっつーのによぉー。
たしかに、アルビナ帝国宮廷魔術師筆頭マリウス殿を借り受けたが、それは皇太子殿には関係のないことだからな。
しかし、自分が満足できる答えが返って来るまで、言い続けるつもりか?
ほんっとぉーに、生まれた瞬間から皇太子の身分を持つ者は、どこまで言っても傲慢だな。
自分の主張は必ず通ると思い込んでいるようだな。
自国のアルビナ帝国でならいざ知らず、ここはハイオシス帝国なのでそんな自分勝手な主張は通らないのだよ。
「どちらにしろ、シルビアーナはカイドール侯爵家を継ぐ必要があるので、アルビナ帝国の皇太子殿と連れ添うことはありえません。我がハイオシス帝国で、辺境伯爵家と侯爵家と公爵家の爵位を持つということは、皇室と同じ不文律を持つんです。ですから、他国者との婚姻はありえません」
ばっさりと言い切った、現皇帝の私に、アルビナ帝国の皇太子殿はまだ食い下がる。
「なぜ? そんな不文律に従っているんですか?」
おや、まだ食い下がって来るのかい?
本当に、いい加減にして欲しいもんだな。
ここはハイオシス帝国であって、君の自国であるアルビナ帝国ではないのだよ。
では、決定打の説明をしよう。
私は人の悪そうな微笑みを浮かべて言う。
「何故、我がハイオシス帝国の初代が定めた『|2代続けて、他国者の母親を持つ者を皇帝としてはならない』という不文律があるのか、|知らない人間も多いようなので説明しよう。まず心に留めておいて欲しいのは、我がハイオシス帝国は異世界召喚された勇者と聖女の作った国だということだ。そして、2人の祖国の皇室は、たかだか50年程度の寿命しかない短命種だというのに、1600年以上の永きに渡り、1つの皇室の血統が皇位を継いでいたと………。そして、他国者の血を1度も皇室に入れたことは無いと……」
私の説明の途中で、ソレントの王太子が口をはさむ。
「そんな馬鹿な…国と国との同盟に婚姻は、もっとも重い契約となるのに」
その言葉に、私はひとつ溜め息を吐き出した。
国力によっては、人質をとるだけで、婚姻とも呼べないコトだってままあるのに。
残念だな、若いのに頭の固い王太子だ。
いや、それほどに、シルビアーナが欲しいのだろう。
金月の女神ディアーナの化身と歌われた美姫ディアーナの娘で、銀月の女神・癒しと慈愛の女神シルビアーナの化身と言っても過言ではない美貌を取り戻した、シルビアーナは魅力的過ぎるのだろう。
まして、あの難攻不落の深淵の絶望ダンジョンから溢れる魔物が起こすだろうスタンピードの根本を潰して、魔物のスタンピードを事前に回避できたのは、シルビアーナが持つ運と実力故だろう。
今後3000年から5000年は、魔物のスタンピードや大量発生、魔王の出現も無いとシルビアーナが契約した、神獣は言っていたではないか。
美貌と魔力を持ち、2頭の………本来は、女神の愛し子である【神子】を守護していただろう………神獣と言う強大な力を持つ者を従え、皇家と王家と言う2つの血を色濃く引く姫、それがシルビアーナだからな。
シルビアーナと婚姻して生まれるだろう子供達は、みな輝く美貌と膨大な魔力を有するだろう可能性が非常に高い。
それを考えれば、たしかに諦めきれないだろうなぁ~………。
だが、断固として他国者は拒否する。
まずは、不文律を納得してもらう必要があるな。
はぁ~…ほんとぉ―に、面倒くさい。
だが、ここではっきりと断らねば、後々面倒なコトになるだろうからなぁ~………。
私は内心での葛藤を|隠して淡々と告げる。
「話しは最後まで聞いて欲しいものだな。その国ヤムートは、島国だった。周りを海に囲まれていたために、他国との付き合いはあっても、戦争などをしたことはほとんど無かったようだ」
そう私が説明すれば、シルビアーナを諦めきれない皇太子や王太子が口を挟む。




