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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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131/147

131★シルビアーナの自由を護るために私ができることは?〔sideレギオン〕


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 そんな思いやりも想像力も無い男なんぞいらん。

 まっ…それは、(いま)はあとで良いか。

 まずは、一番シルビアーナを(かこ)い込みしそうなアルディーンからだな。


 私が唯一(ゆいいつ)、娘のために選んだ男だからな。

 将来性は抜群(ばつぐん)の男だが、シルビアーナを溺愛(できあい)()ぎて、一番軟禁や監禁なんてことをしそうだからな。

 伯母上(おばうえ)からの手紙に書かれていた未来視(みらいし)でも、だいぶ過剰(かじょう)な愛情を(そそ)いでいたようだからな。


 一応は、善政をしいていたらしいが、シルビアーナに近寄るモノ(すべ)てに嫉妬心(しっとしん)を持って対応(たいおう)していたよだから、ソレを抑制(おさ)えてやらねばな。


 シルビアーナの今後(こんご)に関わるからな、その(うれ)いをできる限り無くすことを優先しよう。


 まずは、契約の女神ソルトレーナのお力を借りて、アルディーンがシルビアーナの行動を阻害(そがい)しないように約定(やくじょう)させよう。

 そして、考えがまとまった私は、自分でシルビアーナの婚約者に選んだアルディーンを呼ぶ。


「アルディーン来い」


 私とアーダベルトの前に音も無く出現(あら)われたアルディーンは、問いかける。


「お呼びですか?」


 (うるわ)しの剣鬼(けんき)と呼ばれるアルディーンは、白と金でまとめられた近衛騎士隊長の制服をまとい、容姿端麗な姿で、私の前で礼をとる。


 おっ………さっさと着替えて来たな。

 うん、近衛騎士隊長の制服姿………結構(けっこう)、似合っているぞ。

 これなら、シルビアーナの夫として認められる。

 ただし、がっちりとした誓約(せいやく)制約(せいやく)をしてくれたらだがな。


 アルディーンの精神や能力を考えると、2重に(しば)るくらいでちょうど良いだろう。

 そうしないと、たぶんにシルビアーナの自由が無くなりそうだからな。

 シルビアーナの自由さえ阻害(そがい)しなければ、他はどうでも良い。

 

 忌々(いまいま)しいことに、ブランデルが下手(へた)悪足掻(わるあが)きをしたセイで、私が皇帝役をしないとダメになってしまったからな。

 本当なら、私自身がすぐさまシルビアーナの元に飛んで行きたいと、思っていたのに、皇帝として色々(いろいろ)対応(たいおう)しなければならないことがあり()ぎて行けない………泣きたい気分だ、グッスン。


 苦肉(くにく)(さく)として、アルディーンをシルビアーナのところに送り込むことしかできない。

 私自身、かなり切れていたから、伯母上(おばうえ)の手紙をパーティー会場にいる者達の(すべ)てに、映像(えいぞう)として見せてしまったからな。


 とにかく、アルディーンにさっさと誓約(せいやく)制約(せいやく)をしてもらって、直ぐにシルビアーナの元に向かってもらわねばならない。

 いかに神獣と契約していようと、シルビアーナは世間知らずの箱入り娘だから、どんな不逞(ふてい)(やから)(さら)われるかわからないからな。


 アルディーンの礼に(うなず)くと、私は会場全体に響くように、声に魔力を乗せて言う。


「お前とシルビアーナは、私とアーダベルトが決めた婚約者同士だ」


 ブランデルからの横槍(よこやり)は入ったが、私が認めたのはコイツ(=アルディーン)だけだからな。

 ここはきっちりと、約定(やくじょう)を取るべきだろう。

 将来の様子を、あそこまで伯母上(おばうえ)に書き()められているんだから、用心にこしたことは無いだろう。


「はい?」


 私の言葉にアーダベルトとアルディーンは、不思議そうに首を(かし)げる。

 お前達にすれば、何を今更(いまさら)という気分なのだろうが、この会場にいる大半の者は、その事実を知らないんだよ。

 ブランデルの策略(さくりゃく)横暴(おうぼう)によって、あのお花畑で大馬鹿者(おおばかもの)の婚約者にさせられていたのだからな。


 アルディーン達を見た後に、会場内に視線を向けると、私の友人達一家以外は(おどろ)いた表情の者達がほとんどだった。


 まぁそうだろなぁ~………シルビアーナの婚約者は、公式にはあの馬鹿だということになってたからな。

 私は、ひとかけらも認めていなかったが………。

 まぁ良い(あと)で、告知(こくち)すれば良い。


 (いま)は、他国の皇太子や王太子、皇位継承者達を拒否(きょひ)して、とっとと国にお帰りいただこうかな?

 とにかく彼らの言葉は聞かずに、無視するに限る。

 聞く意味も無いしな。


 さて、アルディーン、お前は、シルビアーナを手にするために、私と契約するか?

 いや、例え理不尽な制約(せいやく)があろうと、アルディーンはするだろうな。

 子供の頃から、アルディーンはシルビアーナをこよなく愛していたのだから………。


 はぁ~………シルビアーナの自由を守るために、私は私で精一杯頑張(せいいっぱいがんば)ろう。


 などと、ちょっと黒いコトを考えながら私はアルディーンに話しかける。


「シルビアーナには、婚姻を申し込む者が多数いるのを知っているな?」


 現実を見せ付けられた後なので、アルディーンは少し緊張しつつも答える。


「知っております。ですが、私ほどルビアを愛しているとは思えませんが………」


 ほほぅ…他国の皇太子や王太子達がシルビアーナを望んでいても、お前はひとかけらも(おそ)れはしないのだな。

 それでこそ、私の選んだ婿(むこ)だ。

 この場で堂々(どうどう)とシルビアーナへの愛を口にするか………。

 くすくす………お前を認めているコトを口にしてやろう。


「そうだな。お前は、シルビアーナを愛し守れる男だと私は思っている」


 私の言葉に、アルディーンは双眸(そうぼう)(ほそ)めつつも、型通(かたどお)りに言う。


「ありがとうごさいます」





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