129★私はヒロインでしょ………〔sideマリエ〕
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
私はマリエ・リコワール、リコワール男爵の娘として生まれた。
ただし、母はリコワール男爵の正妻ではない。
母はいわゆる、愛人と言う立場だった。
だから、私はリコワール男爵の庶子にあたる。
ほんの2年前、母が死んだコトで私はリコワール男爵家へと引き取られた。
だいぶ、正妻とその嫡子たる兄姉は、庶子の私を引き取り家に入れることを嫌がったようだった。
それでも、私がリコワール男爵家へと引き取られたのは、希少な光属性に覚醒めたからだ。
同時に、私はこの世界が、レインボーパラダイス(カラフルな美形達を堕として侍らせて、女王様気分を楽しもう。頑張れば逆ハーもイケるよ。R18)っていうキャッチフレーズの乙女ゲームの世界だと言うことに気付いた。
それを思い出すと同時に、私はひたすら勉強を頑張ったわ。
母と市井で暮らしていた私には、前世の知識は多少あっても、このレイパラ(R18)の世界の貴族としての教養はほぼ無かったから、そう言う意味ではとぉ~っても苦労したわ。
それでも、母親が亡くなる→貴族(男爵)の父親に引き取られる→庶子の私が光属性と前世の記憶に覚醒める。
と来たら、これはどう考えても、乙女ゲームのヒロインポジションでしょう。
引き取られた先のリコワール男爵家は、けして住み心地の良い家じゃなかったわ。
けれど、貴族の一員としてハイオシス学園に入学する資格と義務があったので、これで攻略キャラに出逢えるってワクワクしたわ。
だから、私なりに努力したわよ。
庶子の私を認めない正妻とその兄姉にいびられながらも、ちゃぁ~んとハイオシス学園に入学したもの。
裏口じゃなくて、自力で入ったわよ。
幸いなことに、女子寮もあったから、さっさと入寮したわ。
リコワール男爵家で、あのクズい兄姉にイジメられながら………なんて、ドアマットヒロインなんてする気なかったもの。
ハイオシス学院に入学したお陰で、攻略キャラのハイオシス皇家のルドルフ皇太子やロスノビア侯爵の次男コリウス・ロスノビアに、シムレイス伯爵家の三男エリオット・シムレイスに出逢えたわ。
彼等を見た時に、これは絶対に運命だって思ったのよねぇ………。
ただ、レイパラ(R18)ってもっと攻略キャラが居たはずなのよねぇ………。
残念なことに、他の攻略キャラの名前や容姿は思い出せなかった。
けど、メイン攻略キャラのルドルフ皇太子がいるからあまり気にならなかったのはたしかね。
逆ハーに興味が無いわけじゃないけど、それでも私にはルドルフ皇太子が一番だったから………。
結構な俺様キャラだけど、そこがまたカッコイイのよ。
それに、あぁ~んな不細工な女が婚約者だなんて可哀想過ぎて………。
節制の無い身体に色艶のない………まるで色抜けしたサ〇コのような………長髪と、生気のない澱んだ瞳の………血筋だけの女が婚約者だなんて、不憫すぎでしょう。
ろくにハイオシス学園に通うこともなく、テストだけ受けてあとは王宮に巣食っているなんて、ルドルフ皇太子にはストレスだったでしょうねぇ。
だから、私はルドルフ皇太子を慰めて上げたのよ。
だって、ルドルフ皇太子が私の推しだったから………。
勿論、美少年魔術師のコリウスも優しくていつでも気遣ってくれるから大好きよ。
でも、私の推しではないわ。
美少年は見るぶんには楽しいけど、寄り添いたい相手じゃないモノ。
そして、騎士団長の息子のエリオットは、あまりにも脳筋過ぎて恋愛対象としては見れないのよ。
私のいち推しはルドルフ皇太子だから………。
鬱陶しがられないように、それでいてできるかぎり何時でも近くに寄り添うことで、ルドルフ皇太子の好意を上げて言ったわ。
ただ、ひとつ困ったのは、パラメーターが乙女ゲームの時とちがって全然でないことね。
恥ずかしいけど、この世界が前世で楽しんでいたレイパラ(R18)だって理解った時に、唱えてはみたのよ。
『ステータスオープン』ってね。
ただ、残念なことに、ステータスウインドウらしきモノはなぁ~んにも出なかったのよねぇ………。
あとあったら良いなぁ~……で『鑑定』って唱えてみたけど、これもダメだったのよねぇ………。
ただし『ヒール』はちゃぁ~んと使えたのよ。
だから義姉に突き飛ばされて膝や掌を擦り剝いた時には重宝したわ。
それを見ていたお父様も、私のことを可愛がってくれるようになったから結果オーライだけどね。
だから、私は何時でもルドルフ皇太子の側に居て、ちょっとした怪我でも直ぐに癒して差し上げていたわ。
そのお陰で、ルドルフ皇太子からの寵愛を一身に受けたわ。
そしてとうとう、卒業パーティーの会場で、ルドルフ皇太子があの不細工な女に向かって、私の腰を抱きながら婚約破棄と身分剥奪を言い渡してくれたのよ。
すっごく嬉しかったわ。
私の最推しであるルドルフ皇太子の婚約者に、血統だけで居座っていた不細工女が身に付けていた、皇太子妃の証しでもあるアクセサリーを取り上げた姿が格好良かったわ。
その上で、その皇太子妃の証をルドルフ皇太子が私の身に付けてくれた時は、ほんとぉ~に天にも上る気持ちだったわ。
だというのに、その時間はほんの一瞬で消えてしまった。
あの不細工女の父親が、激怒したことで強烈な威圧に晒されて、気絶しなかっただけ偉いと我ながら思ったわ。
同時に、あの不細工女の父親がこんなにイケオジなの?っても思ったわね。
怒涛の展開に付いて行けない間に、ルドルフ皇太子は廃嫡され、私は地下牢に放り込まれてしまった。
それも、魔法が使えないように魔力封じの枷まで付けられて………。
どうしてなの?
一生懸命に努力して、最推しのルドルフ皇太子の隣りにようやく立てたと思ったのに………。
なにがいけなかったの?
私はどこで間違えたの?
この世界は、『レインボーパラダイス(R18)』じゃなかったの?
そう思ってから、私はあることに気付く。
そう言えば、同じ会社でほぼ同じ設定の男性向け乙女ゲームに似たような名前のモノがあったってことを………。
たしか、題名は………そう、『レインボーパレス(R18)』ってモノだったような………。
そして、私は絶望に暮れる。




