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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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129/143

129★私はヒロインでしょ………〔sideマリエ〕


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 私はマリエ・リコワール、リコワール男爵の娘として生まれた。

 ただし、母はリコワール男爵の正妻ではない。

 母はいわゆる、愛人と言う立場だった。

 だから、私はリコワール男爵の庶子(しょし)にあたる。


 ほんの2年前、母が死んだコトで私はリコワール男爵家へと引き取られた。

 だいぶ、正妻とその嫡子たる兄姉(けいし)は、庶子(しょし)の私を引き取り家に入れることを嫌がったようだった。


 それでも、私がリコワール男爵家へと引き取られたのは、希少(きしょう)な光属性に覚醒(めざ)めたからだ。

 同時に、私はこの世界が、レインボーパラダイス(カラフルな美形達を(おと)として(はべ)らせて、女王様気分を楽しもう。頑張(がんば)れば逆ハーもイケるよ。R18)っていうキャッチフレーズの乙女ゲームの世界だと言うことに気付いた。


 それを思い出すと同時に、私はひたすら勉強を頑張(がんば)ったわ。

 母と市井(しせい)で暮らしていた私には、前世の知識は多少あっても、このレイパ()(R18)の世界の貴族としての教養はほぼ無かったから、そう言う意味ではとぉ~っても苦労したわ。


 それでも、母親が亡くなる→貴族(男爵)の父親に引き取られる→庶子(しょし)の私が光属性と前世の記憶に覚醒(めざ)める。

 と来たら、これはどう考えても、乙女ゲームのヒロインポジションでしょう。


 引き取られた先のリコワール男爵家は、けして住み心地の良い家じゃなかったわ。

 けれど、貴族の一員としてハイオシス学園に入学する資格と義務があったので、これで攻略キャラに出逢(であ)えるってワクワクしたわ。

 だから、私なりに努力したわよ。


 庶子(しょし)の私を認めない正妻とその兄姉(けいし)にいびられながらも、ちゃぁ~んとハイオシス学園に入学したもの。

 裏口じゃなくて、自力で入ったわよ。


 幸いなことに、女子寮もあったから、さっさと入寮したわ。

 リコワール男爵家で、あのクズい兄姉(けいし)にイジメられながら………なんて、ドアマットヒロインなんてする気なかったもの。


 ハイオシス学院に入学したお陰で、攻略キャラのハイオシス皇家のルドルフ皇太子やロスノビア侯爵の次男コリウス・ロスノビアに、シムレイス伯爵家の三男エリオット・シムレイスに出逢えたわ。

 彼等(かれら)を見た時に、これは絶対に運命だって思ったのよねぇ………。


 ただ、レイパ()(R18)ってもっと攻略キャラが居たはずなのよねぇ………。

 残念なことに、他の攻略キャラの名前や容姿は思い出せなかった。

 けど、メイン攻略キャラのルドルフ皇太子がいるからあまり気にならなかったのはたしかね。


 逆ハーに興味が無いわけじゃないけど、それでも私にはルドルフ皇太子が一番だったから………。

 結構(けっこう)な俺様キャラだけど、そこがまたカッコイイのよ。

 それに、あぁ~んな不細工(ぶさいく)な女が婚約者だなんて可哀想過(かわいそうす)ぎて………。


 節制の無い身体(からだ)色艶(いろつや)のない………まるで色抜(いろぬ)けしたサ〇コのような………長髪と、生気のない(よど)んだ瞳の………血筋だけの女が婚約者だなんて、不憫(ふびん)すぎでしょう。

 ろくにハイオシス学園に通うこともなく、テストだけ受けてあとは王宮に巣食(すく)っているなんて、ルドルフ皇太子にはストレスだったでしょうねぇ。


 だから、私はルドルフ皇太子を(なぐさ)めて上げたのよ。

 だって、ルドルフ皇太子が私の()しだったから………。


 勿論(もちろん)、美少年魔術師のコリウスも優しくていつでも気遣ってくれるから大好きよ。

 でも、私の()しではないわ。

 美少年は見るぶんには楽しいけど、寄り()いたい相手じゃないモノ。


 そして、騎士団長の息子のエリオットは、あまりにも脳筋過(のうきんす)ぎて恋愛対象としては見れないのよ。

 私のいち()しはルドルフ皇太子だから………。


 鬱陶(うっとう)しがられないように、それでいてできるかぎり何時でも近くに寄り()うことで、ルドルフ皇太子の好意を上げて言ったわ。

 ただ、ひとつ困ったのは、パラメーターが乙女ゲームの時とちがって全然でないことね。


 恥ずかしいけど、この世界が前世で楽しんでいたレイパ()(R18)だって理解(わか)った時に、(とな)えてはみたのよ。


『ステータスオープン』ってね。


 ただ、残念なことに、ステータスウインドウらしきモノはなぁ~んにも出なかったのよねぇ………。

 あとあったら良いなぁ~……で『鑑定(かんてい)』って(とな)えてみたけど、これもダメだったのよねぇ………。


 ただし『ヒール』はちゃぁ~んと使えたのよ。

 だから義姉(あね)に突き飛ばされて(ひざ)(てのひら)()()いた時には重宝(ちょうほう)したわ。

 それを見ていたお父様も、私のことを可愛がってくれるようになったから結果オーライだけどね。


 だから、私は何時でもルドルフ皇太子の側に居て、ちょっとした怪我でも直ぐに(いや)して差し上げていたわ。

 そのお陰で、ルドルフ皇太子からの寵愛(ちょうあい)一身(いっしん)に受けたわ。


 そしてとうとう、卒業パーティーの会場で、ルドルフ皇太子があの不細工(ぶさいく)な女に向かって、私の腰を抱きながら婚約破棄(こんやくはき)身分剥奪(みぶんはくだつ)を言い渡してくれたのよ。


 すっごく嬉しかったわ。

 私の最推(さいお)しであるルドルフ皇太子の婚約者に、血統だけで居座っていた不細工女(ぶさいくおんな)()に付けていた、皇太子妃の(あか)しでもあるアクセサリーを取り上げた姿が格好良かったわ。


 その上で、その皇太子妃の(あか)をルドルフ皇太子が私の()に付けてくれた時は、ほんとぉ~に天にも上る気持ちだったわ。

 だというのに、その時間はほんの一瞬で消えてしまった。


 あの不細工女(ぶさいくおんな)の父親が、激怒(げきど)したことで強烈な威圧(いあつ)(さら)されて、気絶しなかっただけ(えら)いと(われ)ながら思ったわ。

 同時に、あの不細工女(ぶさいくおんな)の父親がこんなにイケオジなの?っても思ったわね。


 怒涛(どとう)展開(てんかい)に付いて行けない(あいだ)に、ルドルフ皇太子は廃嫡(はいちゃく)され、私は地下牢に放り込まれてしまった。

 それも、魔法が使えないように魔力封(まりょくふう)じの(かせ)まで付けられて………。


 どうしてなの?

 一生懸命に努力して、最推(さいお)しのルドルフ皇太子の隣りにようやく立てたと思ったのに………。

 なにがいけなかったの?


 私はどこで間違えたの?

 この世界は、『レインボーパラダイス(R18)』じゃなかったの?

 そう思ってから、私はあることに気付く。


 そう言えば、同じ会社でほぼ同じ設定の男性向け乙女ゲームに似たような名前のモノがあったってことを………。


 たしか、題名は………そう、『レインボーパレス(R18)』ってモノだったような………。

 そして、私は絶望に暮れる。



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