127★どうもやらかしたみたいです
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
「それじゃ……貴女のことは、今日からスイレン(【=翠煉】)って呼ぶわね」
その瞬間、私とスイレンの間で何かが繋がる感覚を感じて、私は小首を傾げて目をパチパチする。
なんか………えぇ~とぉ~……視えるモノが、ちょっと違うんですけど………。
えっとぉ~………コレって何?
あのおぞましい呪具から解放されて、更にコウちゃんという、たぶん………神子から誕生したので………神獣?を手に入れたことで、魔力とかの流れを感じて視るコトができるようになったことには気が付いていたけど………。
そう言えば、ガッちゃんが私を主さまって呼ぶようになった辺りから、かなり魔力の流れとかを視れるようになったけど………。
今は、もっと鮮明にその流れが視えるようになっわ。
特にソルス・エル・ピーシェの樹から溢れる生命力?
それが、まるで波動みたいに空間に広がるのは………ああ綺麗ねぇ~………じゃないっ。
コレって、もしかしてスイレンのお陰かしら?
とりあえず、思念でスイレンに名前の意味を送ってみましょうか?
勿論、色鮮やかな睡蓮が湖水から顔を出して満開に咲き誇る幻想的なイメージと、私が感じて名前とした漢字の【翠煉】を付け加えて送ってあげましょう。
それに、名前の意味は重複させるほど、盗られずらいって話しを聞いたことあるしね。
精霊さん達は、あさましい人族や亜人族に狙われやすいんだもの、このソルス・ロス・エンダ村のソルス・エル・ピーシェの大樹から離れて、私に憑いて来るって言うんなら、できる限りの防御はしてあげないとね。
親樹たるソルス・エル・ピーシェの大樹から離れるための依り代のペンダントを持っているのは私なんだから、ちゃんと護ってあげないとね。
そんなコトを考えながら、私はスイレンに名前の意味を思念で送ってみた。
俗に言うパスというモノが繋がった感覚があっただけに、どうやらスイレンには何事もなく、私の思念をちゃんと受け取ったようだった。
その証拠に、次の瞬間、スイレンは淡く輝いて、その綺麗な若葉色の髪は、緋色のグラデーションに変化していた。
頭頂部は色鮮やかな深紅で、髪先に向かっていくほど色が薄くなり、その先端は本来の綺麗な若葉色という姿になっていた。
そして、少し成長していた。
やや幼女ぽい容姿から少女に、大きさも他のソルス・エル・ピーシェの樹の精霊ドリュアスさん達よりもひと回り以上、大きく成長していた。
その姿を見た瞬間、私は自分が盛大にやらかしたことを悟った。
が、既にもう後の祭りだった。
【名付け】によってスイレンは、どうやら再誕したようだ。
何故そう私が思うのかと言えば、スイレンの容姿が劇的に変化していたからだ。
うわぁ~………ちょっと瞳の炎と真紅の蓮のイメージが相まって、強く反映されちゃったかしら?
「だ…大丈夫? スイレン? 苦しいとかある? ちょっと、イメージきつかったかな? 綺麗な蓮の花の群生を見せたかったから、イメージ投射したんだけど………」
それに、瞳の色なんて炎が色変わりしながら揺らめいているのを見て、【翠煉】という前世で使っていた漢字まで投射しちゃったから、この姿になったのよねぇ………。
私の問いかけに、スイレンは華やかに笑って答えてくれる。
『ますたぁー…スイレンは、とても嬉しいです。こんなに美しく成長できるなんて………』
【名付け】によって、生まれ変わったスイレンは、ニコニコして言う。
『ますたぁー…ご命令を………』
再誕したことでより力強く成長したことで、嬉々としているスイレンに、私は自分のやらかしたことを反省しつつも、当初の目的を遂行するために、スイレンにお願いする。
「それじゃ、ソルス・エル・ピーシェの熟れたモノを、ぜぇ~んぶ採取してもらえるかしら? 勿論、ソルス・エル・ピーシェの樹の精霊ドリュアスさん達にも、歌を歌うわ。それで良いかしら?」
私の言葉に、スイレンは嬉しそうに頷く。
『はい、ますたぁー………みんなぁ~…ますたぁーに歌を歌ってもらえるってぇ~………』
そうスイレンが他のソルス・エル・ピーシェの樹の精霊ドリュアスさん達に言うと、男の子に見える子が一歩前に出て答える。
『それじゃぁ…みんな、お願いされた、ソルス・エル・ピーシェを集めよう』
その言葉と同時にソルス・エル・ピーシェの樹の精霊ドリュアスさん達がワラワラと動き出す。
私は、その作業の姿を見ながら、とりあえずソルス・エル・ピーシェの樹の精霊ドリュアスさん達のために歌を歌う。
勿論、風の精霊さん達に歌った歌とは別の歌を歌った。
ちょうど、長めの歌を3曲ほど歌い終わった頃、ソルス・エル・ピーシェの樹の精霊ドリュアスさん達の集めたソルス・エル・ピーシェの実が山のようになっていた。
私は、目の前のソルス・エル・ピーシェの山の半分を、とりあえず左の腕輪のインベントリを翳してん入れた。
そして、残ったソルス・エル・ピーシェの半分から二十個ほど取り分けて、ウエストポーチのインベントリへと収納してみた。




