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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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122/144

122★物々交換はした、さぁソルス・エル・ピーシェを採りに行こう


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 うん、これくらいならウエストポーチのインベントリに入るわね。


 私は取り込む範囲(はんい)を認識し、全部、ウエストポーチのインベントリへと取り込むことにした。

 ちょっと不思議な現象でも、認識阻害効果(にんしきそがいこうか)で、()ぐに忘れて日常に戻るだろうしね。


 というコトを前提にして、私はウエストポーチの口を開けて、全てを取り込むイメージで収納するイメージする。

 と、ほんの一瞬で全部をウエストポーチのインベントリへと収納を済ませる。


「では、失礼します」


 ここでするべきことを終わらせた私は、ちょっとびっくりしているおじさんに、一応の一礼してあっさりと背を向けた。

 そんな私の背に、おじさんが(つぶや)くように言う。


「あんたに、太陽神ソレスト様の加護がありますように………」


 その言葉は聞こえたが、私は()り返らずに、ソルス・ロス・エンダ村からソルス・エル・ピーシェの大樹が()えられている村の外輪(がいりん)へと足早に向かうことにした。


 私は、なんとか無事に物々交換(ぶつぶつこうかん)が終わったのでソルス・ロス・エンダ村から出ることにする。


 不運持ち認定されているので、これ以上の悪感情を持たれて害意にまで発展する前に、この村を出ないとね。

 でも、ソルス・エル・ピーシェを()れるだけ()って持って言って良いって言われたからね。


 ありがたく、ソルス・エル・ピーシェを()って行きましょう。


 そう思った私は、冒険者にはとても恩恵のある、ソルス・エル・ピーシェを()りに、ソルス・エル・ピーシェの大樹が()えられている外輪(がいりん)へと足早に向かった。


 ソルス・ロス・エンダ村の中心部から外輪(がいりん)に向かい、村人などの気配がいっさい感知できない程度、村から離れた。


 その(ころ)になってやっと、私がソルス・エル・ピーシェを食べ終わった後に、小さくなって透明化して姿を(かく)していたコウちゃんとガッちゃんが、姿を出現(あら)わした。


 2人がの姿を見て私は、ほっとしていた。

 村人達の態度に怒ったらどうしようかっ思ったけど、どちらもあまり気にしていないようで良かったわ。


 ダンジョンでコウちゃんと会話を始めて、途中からガッちゃんとも話すようになったのを考えると、一緒にいた時間はそんなに長いものではないけど………。

 でも、前世(=一応は少し居たのよ、仲間って呼べるような人達がね)と違って、今世(こんせ)は友達という存在が無かったこともあって、コウちゃとガッちゃは、私にはとても大切な存在になっているのよ。


 だから、嫌な思いをさせたく無かったんだけどねぇ………。

 まさか、あんなに不運持ちだって嫌われると思わなかったわ。

 ちょっとどころではなく予想外だったわね。


 はぁ~………あっちでの前世では、どの人生の時も、モフモフ大好きで、何時もペットを飼っていたのよねぇ………。

 だから私には、2人の存在は見ているだけで(いや)されるものだから、厭な思いはして欲しくないのよ。


 今世(こんせ)は気が付いたら、ただひたすらに、未来の皇太子妃としての教育を受けるむなしい日々で生きて来たから………。

 あの王宮では、仮面を(かぶ)ったような臣下の者達の中に居た。


 そして、そんな臣下の者達にさえ、『血統だけで、ろくな魔力の無い小娘』と、陰で小馬鹿にしていたのを知っている。


 あのおぞましい呪具じゅぐ装着(そうちゃく)させられて、認識がかなり半減していても、臣下の大半が未来の皇太子妃というコトだけで、(かしず)いていることは理解(わか)っていたわ。

 それが判別(わか)るだけに、ずっとずっと孤独だった。


 いや、それでも、お父様の娘であり、あんなお花畑でお馬鹿な皇太子よりはと、騎士達の半分以上が、私を好意的に見てくれていたけどね。

 でも、それは私自身…ただのシルビアーナを見ていたわけではないもの………。

 私を、私として、見てくれた者はほんの(わず)かだった。


 皇太后陛下に、アルディーンお兄様、そして、お花畑の腹違いの弟のレオンハルトも、良く私にお菓子を差し入れてくれたわ。

 あと、お顔が認識できなかったけど………3人……いいえ、もう1人、年に一度訪れるかどうかの………たぶん、年上?の男の人。

 あの方は、とても珍しいお菓子を持って来てくれたのよねぇ……顔が判別(わか)らないけど。

 食べている私を見て、みんな………。


『本当に、君は食べている姿が可愛いねぇ~………』


『幸せそうに食べている君を見ていると、私も幸せになれるよ』


『美味しい? たくさん食べてね。幸せそうなシルが大好きだよ』


『今回は、○○国のだよぉ~……あの国で1番美味しかったのを持って来たんだ』


 などなど、色々(いろいろ)と……そういう貴重なお菓子とかを(みつ)いでくれたのよ。

 そう、そのお陰でよけい太ったのはたしかよねぇ………。

 いや、本当に選りすぐりのモノばかりだったから美味しかったけどね。


 当時は、孤独だっただけに、かまってくれて美味しいモノを持って来てくれたことが、ただただ嬉しいだけだったけど………。

 じゃなくて、(いま)までは地位と立場と呪具(じゅぐ)で、雁字搦(がんじがら)めだった私は、あのお花畑のお馬鹿さんと、たゆんたゆんメロンちゃんのお陰で、自由になれたのよねぇ………。


 たとえ、それが難攻不落の深淵(しんえん)の絶望ダンジョンの最奥のちょっと手前に送られたことだったとしてもね。

 そのお陰で、コウちゃんと知り合えたんだし………。

 ガッちゃんとも知り合えたんだもの。


 うふふ………(すべ)てから解放された(あか)しが、このコウちゃんとガッちゃんと言っても良いかな?

 なんて思っているわ………う~ん、(われ)ながら、乙女思考(おとめしこう)だわ。





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