121★武器や防具より食料品が欲しい
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
そりゃ~…地駆鳥のお肉や羽根なんかは、そうそう手に入らないでしょうしね。
何と言っても地駆鳥は基本的に群れで移動する習性の魔物だから、はぐれはめった出現れないから、喉から手が出るほど欲しいでしょうね。
私としても、冒険者登録できないので、ここにはもう用はないから、ありがたく物々交換に頷く。
だって、普通の食料なんてひとつも無かったから………。
ドレスに入れていた保存食は綺麗さっぱりと食べちゃったしね。
それにぃ~………ミルクにチーズ…生クリームもあるのね。
ああ、チーズホンデュが食べたいわぁ~………。
それと、生クリームたっぷりのイチゴショートとか………。
ああ、早く交換したいわ。
幸い、インベントリ持ちって言ってあるから、交換できるだけ交換しておきましょう。
「嬉しいです。じぁ交換しましょう」
嬉々として答える私に、おじさんはハッとした表情になって言う。
「ああ…ちょっと待ってくれ。俺だけ交換したら、みんなに恨まれちまうわ。村のみんなに声をかけるよ。蜂蜜や色々なジャムも………」
と言って、おじさんが村の人に声を掛けてくれたので、私の前に小さな市場ができあがっていた。
きっと、言葉の通り自分だけが私(=外から来た冒険者)と、物々交換して、良い思いしたと言われたくなくてでしょうが、私としては助かりましたわ。
私は、地駆鳥の肉やホーンラットの肉、色々なキノコ、一般的な薬草や香草をウエストポーチのインベントリから取り出して、用意されていた台の上に並べた。
ウエストポーチから次々と出て来るモノに、村人はいろめきだつ。
見るからに、村の外でしか採れないモノが出現れたことで、久々のお肉その他に、村人達は自分が欲しいモノを指さしはじめる。
あっ………コレ大変なやつだ。
ここはおじさんに丸投げしちゃえ。
「おじさん、私には相場とか判断らないから、物々交換を代理でお願いできますか? 食べ物を持っていないので、お野菜とかの食料品ならなんでも交換可です」
面倒くさいなぁ~と思った私は、そう言っておじさんに丸投げした。
「おう、まかせとけ。食料品ならなんでも良いんだな」
「はい、よろしくお願いします。あっ……お肉はまだありますので足りなくなったら言ってください」
私の言葉に、おじさんは頷いて、村人と手際よく物々交換を始めた。
おじさん達は、私の前で、お肉を切り分けては、対価としての野菜や果物、チーズやバター、ワインやビールなどを置いていった。
お金で支払う人は居なかったが、冒険者が来ないのでは現金を手に入れられないと思ったので何も言わなかった。
いや、おじさんが取り仕切ってくれていて、ある意味で幸いです。
本当に丸投げして良かったわぁ~………。
だってパーティードレスで身ひとつで難攻不落の深遠の絶望ダンジョンの最奥に転移で捨てられたんですもの。
だいたい、お金なんてモノはありませんし、こちらでのレートも全然判らないのですから………。
そうだわ、お金のレート………冒険者としての知識が足りない。
ここは………前世の日本人としては、忌避したいけど………奴隷を買うしかないわね。
だって、ここは、水と安全はタダの日本じゃないんだもの。
この世界では、安全はお金で買うしかないんだよね。
隷属の契約で縛られた者なら、裏切られる心配も無いから、そういう意味で安全よね………たぶん。
そんな風に、ちょっと現実逃避している間に、おじさんの采配のもと、どんどん物々交換されていく。
私としては、大量の食料と共にテントやなべなどの調理器具なども手に入ったので、それで構わなかった。
途中で調理器具などが出て来た時には、おじさんに確認して来たのでそれも交換対象と頷いたのは言うまでもない。
だって、ほんとぉ~に私は身ひとつで跳ばされたんだもの。
強欲の回廊で手に入ったモノって、生活必需品っぽいものはほぼ無かったのよねぇ………はぁ~……。
せいぜいが、色々と効能があるお水が入った壷が2つくらいだしね。
食料になるモノなんてなぁ~んにも、無かったのよ。
そんなことを考えている内に、やっとおじさんと村人達の物々交換が終わったようだった。
物々交換が終わると、村人達は戦利品を手に手に、にこにこしながら帰って行った。
後に残ったのは、宿のおじさんだけだった。
「あんたのお陰で助かったよ。肉の他に薬草や香草があったのは、本当にありがたかった。これで、旅に必要なものは手に入っただろう………ってことで、早く、この村から出て行ってくれ。ああ、せっかくだから、ソルス・エル・ピーシェも採れるだけ持って行けよ。アレは冒険者にしか採取できないモノだからな。好きなだけとって行けば良い」
ああ、やっぱり言われましたか………。
とは言っても、私も冒険者登録できないのでは意味が無いので、ここはあっさりと引きましょう。
だって、このおじさんは、とても美味しいこと言ってくれましたもの。
どうせ、認識阻害効果のお陰で、詳細に私を認識できているわけじゃないしね。
「わかりました」
私はおじさんの言葉にあっさりと頷いた。
そして私は、サラッと物々交換されたモノを視認する。




