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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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120/144

120★不運持ち認定でNPCのようなおじさんの態度が………


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。



 私が何かを言い返す()も無く、おじさんは宿に入って行った。

 もう少し情報が欲しかったんだけどねぇ………。

 はぁ~……これ以上は、無理かなぁ?


 だってあのおじさんのセリフッて、この村から不運を追い払うために、私に水と食料、武器と防具を(あた)えるってコトのようだからね。


 はぁ~……そんなに、ここは、不運なものを嫌う土地なの?

 レイパレ(R18)でゲームしていた時は、そんな話しちょびっともしてなかったはずなのになぁ………はぁ~……。


 ()め息が止まらないんですけど。

 肩に乗っている2人が反応していないことだけが、ここでは唯一の救いかしらねぇ。


 前世、レイパレ(R18)の【黄昏(たそがれ)解放(かいほう)】イベントを遊んでいる時には、そんな話しなんて無かったんだけど?

 ここがあのゲームに良く似た世界っていうだけで、そのままじゃ無いってことは、理性では理解(わか)っていても感性はいまひとつ受け入れられないわね。


 とりあえず、食料や水筒はありがたくいただくけど、おじさんの用意する剣も防具もいらないわね。

 だって、もうレアクラスのモノを()に付けちゃっているから、必要性を感じないのよね。


 むしろ、せいぜいがいいところ中級の剣や防具って邪魔だしね。

 さて、どうやって断ろうかしら?

 もらっても、売り払うのも面倒だし………いや、本気で困ったわ。


 防具は、天使シリーズを着てるしね。

 武器は、死薔薇(しそうび)(むち)を持ってるから………。

 でも、好意をいりませんなんても言えないし………ああどうしましょう。


 う~ん、そこまで、レアじゃない装備って………。

 あっそうだ…私が最初に【黄昏(たそがれ)解放(かいほう)】のイベントで()に着けた、素早さと物理防御が上がるホーンラットシリーズを、(すで)()に着けているって言えば良いね。


 どうせ、おじさんは認識阻害(にんしきそがい)されているから、見極めることなんてできないだろうし………。


 武器は、()たれば一時的に魔物を麻痺させるグリーンビーの(むち)を持ってるって言えば良いかしらね。

 ゲームでもここでも、SSS級、SS級、S級、AAA級、AA級、A級、BBB級、BB級、B級、C級、D級、E級、F級、G級、H級、I級、J級、K級、L級、M級って感じだったわね。

 レイパレ(R18)の冒険者が()に付ける装備品って、きりの良い20階級になっていたね。


 もっともSSS級なんてファンタズマ(幻想級)(あつか)いだし、SS級やS級もミソロジー(神話級)だったわね。

 AAA級やAA級にA級あたりになってレジェンダリー(伝説級)とか呼ばれるモノがチラホラと出て来て、持っている者が(あらわ)れるのよねぇ………。


 って、全部レイパレ(R18)ゲーム内の話しで、実際のところは全然知らないけどね。


 ホーンラットシリーズとグリーンビーの(むち)は、I級で手に入れたことが(=レイパレ(R18)ゲームで遊んでいるときに)あったから、その程度が無難よねぇ………たぶん。


 とりあえず、認識阻害(にんしきそがい)のレベルを、コウちゃんに(いま)よりもちょっと上げてもらって、私がホーンラットシリーズを()に付けているって、思い込ませれば良いわね。


 あとは、ただ食料とかをもらうだけじゃ、私の良心が痛いから、地駆鳥(ちかけどり)のお肉と交換とかって言えば良いわね。


 なんて色々(いろいろ)と思考していた私の前に、荷物を大量()せた荷車を押しておじさんがやって来た。


 私は(あわ)てて小声でコウちゃんにお願いすると、コウちゃんはコクンと(うなず)いてくれた。

 その瞬間に、認識阻害(にんしきそがい)のレベルが少し上昇する。

 とはいっても、私にはその差はわからなかったけど………。


 おじさんは、荷車を引いてきていた。

 その上に並んでいるモノを指差(ゆびさ)して言う。


「防具とマント、それに剣だ。こっちは食料と水筒、敷物と毛布だ。これをやるから、村から出て行ってくれ」


 そんなおじさんに、私は勇気をもって言う。


「あの私は、冒険者登録をしていないだけで、魔物は(たお)していましたし、防具はホーンラットシリーズを()に付けています。それに、武器はグリーンビーの(むち)とサンダーニードルラットの剣を持っています」


 私の言葉に、おじさんはちょっとマジマジと私を見て、首を(かし)げつつも言う。


「ほぉ~……I級かH級の実力があるのかい。だったら、インベントリも持っているね」


 確認するように聞くので、私はそのくらいなら大丈夫だろうとあっさりと答える。

 どうせ、私のことは覚えていられないだろうしね。


「ええ、インベントリは、父が買ってくれましたので、かなりの容量があります。あと地駆鳥(ちかけどり)()ってますから、それと交換で………」


 ちなみに、インベントリも本当に持っています。

 あの強欲の回廊で手に入れたモノが複数あったので、手頃な大きさとレベルのウエストポーチを、このソルス・ロス・エンダ村に入る前に腰につけておきました。

 当然(とうぜん)、売れそうなモノ(=ダンジョンの外で遭遇(そうぐう)した魔物多数)を入れておいたのは言うまでもない。


 だから私は地駆鳥(ちかけどり)物々交換(ぶつぶつこうかん)を希望した。

 そしたら、おじさんはちょっと早口になって言う。


「だったら、野菜や果物、乳やバター、生クリームやヨーグルト、パンや焼き菓子なんかもどうだい? もちろん、最初に言ったチーズや木の実、干し肉や干した果物の保存食もあるぞ」


 その声から、不運持ちはゴメンだが、冒険者が来ないので、獲物は欲しいという本音が()けていました。





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