119★不運持ちは嫌われます
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
だって、ここは、難攻不落の深遠の絶望ダンジョン【狂いし神子の討伐】や【永遠の牢獄ダンジョン】のどちらかに向かうための最後の村なのだから………。
そう私のような、みるからに少女が来るような場所ではないのよねぇ。
まして、冒険者ギルドの冒険証も持っていないような年若い小娘だしね。
だから、誰が聞いても納得できるとは言わないけど、なんとなく納得できる内容を考えたけど………。
これで、通用するかな?
レイパレ(R18)の中の学園では、ちゃんと魔法の実験をしていたし、ちょっと危険な実験は、それなりの金額を支払って被験者を募っていた………という設定があるのを見ていたから………。
それを口実にさせてもらったんだけど………大丈夫よね。
なんかちょっと心配になってきたんですけど………。
そう、私が即興で創作した、ここでの表向きの設定は………。
裕福な商人の娘で、学園に通っていたのに、父のキャラバンが魔物に襲われてほぼ全滅状態になり、このままでは退学になってしまうから、どうしてもお金が必要だった。
と、いうものにしたんだけど………。
だから、危険な実験の被験者になって、ここに転移したことに………不自然はないはず………たぶん、大丈夫だよね。
でも、私の言葉は、何処か投げやりだったおじさんの意識をはっきりさせてしまう。
それも、悪い方向で………。
「あんた、若いからって無茶な実験に付き合ったもんだ」
ホッ………どうやら、なんとかなりそうね。
ここはとりあえず、それらしく答えておきましょう。
「お金が必要だったの。だって、学園を辞めたくなかったから………」
私の言葉に、おじさんは何か探るような視線を向けながら、私に言って来る。
「そうかい…でも、学園を退学しなきゃいけないほど、運の悪い出来事があったってコトだよな?」
おじさんの問いかけに、私は用意していた答えを言った。
「ええ…父のキャラバンが、2つも魔物に襲われてほぼ全滅してしまったの」
私は、おじさんが、同情するとか思っていたんだけど、どうもそうではないらしい。
何故なら、実際のおじさんの表情は険しくなっていたからだ。
「あんたには悪いが、この村からさっさと出て行って欲しい」
予想外の反応に私は、思わず首を傾げてしまう。
「…は? ……えっ? なんで?」
そんな私におじさんは、ずけずけと言う。
「この村は、あの難攻不落の深淵の絶望ダンジョンと【永遠の牢獄ダンジョン】という、2つの高難易度のダンジョンへ行くための最後の補給地で、太陽神ソレスト様の加護がある村だ」
唐突にそう説明されて、私は一応は知っているソルス・ロス・エンダ村に対する知識を口にする。
「あっ…はい、たしか古語で【太陽神ソレストの光りと愛と加護が届く最後の村】って言う意味でしたよね?」
私の言葉に、おじさんは大きく頷いて、無情な口調と声音で言い放つ。
「そうだ。だから、不運を嫌うんだよ。冒険者達も縁起を担ぐしな」
えっとぉ………もしかして、かなり薄情じゃない?
というか、私の話しは縁起が悪いというのね。
「…? えっとぉ……あのぉ………」
だから、排斥する……になっちゃうの?
いったい、どこのイジメよ。
とは言え、おじさんの様子からして、このソルス・ロス・エンダ村ってそういう古い風習というか慣習と言うか、考えが染みついている人しか残っていないのかしら?
「身ひとつで、ここに跳ばされたあんたは、まさに不運の塊だ。だから、早急に出て行ってもらう」
だぁぁぁ~………やっぱりそう言うんだねぇ………はぁ~……。
やぁ~っとソルス・ロス・エンダ村に到着してそれはないよねぇ。
「そんなぁ~…何の装備も食料も無いのに………」
私のぼやきに、おじさんはそれでも少しは可哀想だと思ったのか、言葉を続ける。
「食料は分けてやる。それに、あんたが冒険者なら、ソレス・エル・ピーシェを採れるだけ採って、持って行けば良い。冒険者や騎士達みたいな魔物を討伐する者以外は、アレは採れないモノだからな。今では、大樹から実が落ちるだけで、消えていく。必要無いモノなら………ということなのか? ソレス・エル・ピーシェの本数自体が少しずつ減ってきているんだ」
えっ…ソレス・エル・ピーシェの大樹が減っているの?
いや、そういえばレイパレ(R18)のスチルよりソレス・エル・ピーシェの大樹が少ない気がするわ。
今更だけど、たしかにソレス・エル・ピーシェの大樹自体は更に大きくなって、実もたぁ~くさん生っているけど、その代わりに若木が全然見当たらないわね。
まぁ………食料とかを分けてくれるなら、それはそれで良いかな。
ここから少し距離はあるけど、まだ町や街はあるしね。
とりあえず、もう少しこの周辺の話しを引っ張り出して、少しでも良いから何か買い物をしないとね。
「えっ…それって、大変なコトだと思いますけど。ソレス・エル・ピーシェの大樹の本数が減って来ているって、冒険者ギルドや国に報告したんですか?」
私の言葉に、おじさんは肩を落として首を振る。
「言っても気のセイだと一蹴されてしまうんだよ。……じゃない、あんたには、細身の剣と皮の防具と干し肉や干した果物、木の実やチーズ、水筒をやる。ちょっと待ってろ」




