118★まるでNPCの名も無き村人みたいだわ
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
つい疑問を尋ねる私に、おじさんは、面倒臭いという表情のままで、何故か丁寧に答えてくれる。
「いや、寂れてどうしようもないって判断した時にな、冒険者ギルドはここの支部を閉じようとしたんだよ。でも、ここが閉じられたら、またあの2つのダンジョンから魔物のスタンピードが始まった時に、後手に回ってしまうからってことで、国が補助金を出して、冒険者ギルドの職員がこの村の周りを定期的に確認して回っているのさ」
あははは………いやぁ~…本当にNPCの名も無き村人の説明キャラですね。
情報という名の説明、ありがとうございます。
「そうなんですか………」
そう言えば、このダンジョンのイベントのひとつに、魔物のスタンピードが原因だったモノがあったわね。
突然、魔物が、魔の森などの住処から、人間の住む村や街、そして都市へとどんどん出現われるってやつ。
いくら討伐しても、魔物の出現われる数は減らないから、ひたすら魔物を討伐し続けなきゃならないんだよね。
魔物を討伐し続けているうちに、人間達は怪我と疲労でどんどん減って行くって設定だったわ。
そして、このままじゃジリ貧で、いずれ人間達は、魔物によって滅びてしまう………ってなるのよね。
そこで、各国の王と皇帝、冒険者ギルドは、A級以上の冒険者に呼びかける。
魔物のスタンピードの原因を探って、そのモトを絶てって依頼したのよね。
でもって、調査の結果はと言えば………。
難攻不落の深淵の絶望のダンジョン【狂いし神子の討伐】の攻略をしないとダメってことになったのよね。
ただ、難攻不落の深淵の絶望のダンジョンの【狂いし神子の討伐】はダンジョンから溢れる魔物を駆逐しないと、入れないっていうジレンマがあるのよねぇ………。
まさしく卵が先か鶏が先かって状態で、ジリジリとジリ貧になって行って、難攻不落の深淵の絶望のダンジョン内の最奥までいけないと、完全にスタンピードに移行して、その地域は完全に魔物の領域になっちゃうのよね。
いや、これはあくまでもレイパレ(R18)のイベント【黄昏の解放】の中での話しですけどね。
でも、リアル世界のここでは、本当の意味で魔物のスタンピードが発生していないってことよね。
だったら、危険なダンジョンに潜る必要は無いわね。
それじゃぁ………たしかに、廃れるはずだわ。
私は、ある意味で納得してしまう。
そんな私に、おじさんは吐き捨てるように、ぼそぼそと自分の事情を口にする。
「ここに住んでいるのは、この土地で作物を作ったり、牛や豚やヤギや羊を育てている農業生産職の人間だけだ。ようするに、土地に縛られて何処へも行けない者達が細々と暮らしているわけだ」
そっかぁー先祖代々の土地って、気が良い人達を縛り付けるモノなのね。
なんて思って、私は頷くことにした。
だって、欲しかった情報は手に入れたから………。
後は下手に刺激して、愚痴が始まったら長そうだって思ったんですもの。
だから、適当に相槌を打ってみた。
「はぁ~………」
そんな私に、おじさんは冷たく言う。
「冒険者登録なら、別の街か村でするんだな」
やっぱり言われましたね。
ここで、冒険者登録ができたら簡単だったのになぁ………。
身分証明が無いと、街に入るのが面倒になってしまいますからね。
ここで冒険者登録ができないと知った私は、思わずガッカリしました。
「私って、運が悪いのかなぁ? 遠見で冒険者ギルドの職員がちゃんと居るのを、確認してもらって来たのに………」
私のひとり言に、おじさんがピクンッと反応した。
そして、きつい口調で私に問いかけて来る。
「お前さん、何処から来た?」
その質問に、私はここに来るまでに、あらかじめ考えていた設定を口にする。
「学園で…魔法の実験をするからって言われて………。謝礼の半額をもらって、転移の距離を確認するために飛ばされたのよ」
この世界にはネットもスマホも無いから、遠くの話しは伝わらないから大丈夫だしね。
それに一応は、レイパレ(R18)のイベントにそう言うのがあったので、ソレを流用しての設定なので、後から調べても不審に思われないと思う。
「そうかぁ………そりゃ~御気の毒様ってやつだなぉ。この村の冒険者ギルドは、まだ公式上は運営しているってことになっているからなぁ………。まっ…実際は、2週に1回程度るの巡回で、魔物の量と質を確認すのが関の山だからな」
おじさんの言葉に、私はぼやくように言う。
「…この村の近くに……その証明に、この村の冒険者ギルドで登録することになっていたのよ。それなのに登録できないなんて………。せっかくもらった報酬の半金が旅費になっちゃうわ。予定では冒険者ギルドから学園に連絡を入れてもらって、迎えに来てもらえたのに………。私って、運が無いのかしら?」
肩を落として俯きながらそう言う。
ちなみに、コウちゃんとガッちゃんは、姿を透明化させて、私の左右の肩で黙って座っていてもらっている。
だって、下手に念話なんてすると、変な子って思われちゃうもんね。
一応は、ここソルス・ロス・エンダ村に着く前に『何故こんなところに来たのか?』という問いかけをされた時に、どうやって答えるかをあらかじめ考えていたけど………本気で、考えていて良かったわね。




