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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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117/145

117★ソルス・ロス・エンダ村が廃《すた》れた理由


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 私は、ほぼ無人らしい(すた)れた状態に、少しビビッていたようだった。

 とりあえず、声を掛けてくれたソルス・ロス・エンダの村人に、私は自分の目的を言う。


「ええ、ここで冒険者登録をしようと思って………」


 認識阻害(にんしきそがい)のティアラと意識阻害(いしきそがい)のピアスのセイで、私がぎこちなく笑って答えても、それを認識していないおじさんは、冷たく言う。


 マニュアルに従って、(しゃべ)っているだけって判明(わか)ってしまう。

 冗談抜きで、まるっきのゲーム中のNPCキャラみたいだわ。

 決められた行動、決められたセリフを言うだけの、まさに名も無き村人ね。


 そんな(あたた)かみなんて、かけらも無い口調と声で………。


「残念だな、ここには、もうギルド職員はいないよ」


 と、今世(こんせ)のNPC村人が言い放った。

 一瞬、私は何を言われたか理解(わか)らなかった。


「?」


 だが、ほんの数秒ほど遅れて、私はその言葉の意味をやっと認識した。


 へっ? えっ? えぇぇぇぇぇ?

 このソルス・ロス・エンダ村の冒険者ギルドの職員がいないって言うの?

 どうして、ガッちゃんが()た時は居るって言ってたのに?


 私は想定外の答えに、驚いて何も言い返せなかった。

 そんな私に、おじさんはひとつ大きな()め息を()き出して、さも面倒臭(めんどうくさ)そうに言う。


「ここの冒険者ギルドは、もう(すた)れてねぇ~んだよ。冒険者ギルドの職員は、せいぜい2週に1回、確認に来るだけなんだ」


 その村人の言葉に、私は反射的に聞き返していた。


「どうしてですか?」


 なんで、冒険者で(あふ)れていたこの村が、(すた)れてしまうの?

 いや、たしかに私が知っている、この村の光景は、レイパレ(R18)の中だけのモノだけど………。

 それでも、このギャップに驚いてしまうわ。


 だから、村人が組織している自警団とか門衛とかが、影も形も無いの?


 いや…それにしても…ちょっと待ってよ。

 ここまで来るまでの(あいだ)に、私かなぁ~りの数の魔物を討伐(とうばつ)したわよ。

 いくら天使シリーズを()に付けて、バフをてんこ()りをしていたって脆弱(ぜいじゃく)なシルビアーナでも、なんとかなったのに………。


 と、コウちゃんというナビとガッちゃんという食いしん坊な先導者が私には居たことを棚上(たなあ)げしつつ考える。


 う~ん………もしかしなくても、ここを(おとず)れていた冒険者達のレベルが落ちたとか?

 本当に、他のダンジョンに(もぐ)ったほうが良いって思うほど、力の無い冒険者ばかりになってしまったの?


 それとも、私が前世で遊んでいたレイパレ(R18)の世界と、このリアル世界はこんなにも違うってことなの?


 認識阻害(にんしきそがい)で、正確に私を認識できないおじさんでもわかるほど、私は呆然(ぼうぜん)としていたらしい。

 そのためか、宿屋から出て来たおじさんは、より(くわ)しい説明をしてくれた。


「もう…だいぶ前から、この魔の森にある2つのダンジョンの転移ゲートから、地下迷宮に(もぐ)れるほどの冒険者がいないくなったからな………」


 うん、まるっとNPCみたいね。

 物語りの進行を助ける、説明キャラってところかしらね。

 いや、一応はちゃんと生きているソルス・ロス・エンダ村の村人だけどね。

 私には、そう感じるわ。


 まぁ…村人のお話しは貴重な情報だから、聞けるだけ聞いておかないとね。

 この世界の現状って、ほぼなにも知らない状態だから、ヤンデレ乙女ゲームのレイパレ(R18)との違いを確認しておかないとね。

 ここは、レイパレ(R18)とは違うリアルなんだから、相違点が多くて当たり前だしね。


「そうなんですか?」


 私が話しを促がすようにそう言えば、名も無き村人さんが情報と言う名の話しをしてくれた。

 

「ああ、どっちのダンジョンも、思うようにお宝は取れないって来なくなっちまったんだよ。わざわざ転移ゲートで迷宮内に入っても、奥に行くほど魔物が強力なり過ぎてな。(もぐ)っても割に合わないんだとよ。(いま)はもう、自分のレベルを上げるために(もぐ)るやつ()も来なくなったしな」


 その説明は、知りたくない真実でした。

 思わず、だから、私は思わず(さけ)んでしまいました。


「うわぁ~…そこまでぇ…来なくなったんだぁ……」


 いや、でも、まてよ。

 だったら、なんで冒険者ギルドがここに残っているの?

 収入を望めない、(すた)れてしまった支部なんて、冷たくポイッと捨てる冒険者ギルドが、何故(なぜ)、ここを拠点(きょてん)として維持(いじ)しているの?


 だから、私はまさにNPC村人のようなおじさんに聞いてみた。

 たぶん、聞けばちゃんとその理由は教えてもらえるようだしね…。


「ええー……だったら、どうして、ここは、維持されているんですか? 経費の無駄って言って…普通なら閉鎖しますよね? 冒険者ギルドは、慈善事業じゃないっ…何時もそう言って(はば)らないのが冒険者ギルドの基本理念(きほんりねん)だって言っていたのに………」


 そういう私に、村人のおじさんは言う。


「ここが維持されているのは、国の補助金が出ているからなんだ」


 そう言っても、おじさんは苦笑する。

 その内容に、私は首を(かし)げる。


 えぇ~とぉ~…冒険者ギルドと国って、基本的な理念(りねん)が違うから、そういう意味ではとぉ~っても仲が悪かったよね。

 なんで? 冒険者ギルドに補助金を出すの?

 それって、国にどんなメリットがあるの?


「えっとお~…補助金ですか? その………冒険者ギルドとは相容(あいい)れない気がしますけど………」




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