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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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114/143

114★ソルス・ロス・エンダ村に到着しました


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 廃嫡(はいちゃく)された元婚約者のルドルフが失意のどん底に(おちい)っているとは露知(つゆし)らず。

 シルビアーナはルンルンで、難攻不落の深淵(しんえん)の絶望ダンジョンから一番近い村、ソルス・ロス・エンダ村をひたすら目指して歩いていた。


 勿論(もちろん)、地図も持っていないシルビアーナを先導するのは、遠くまで視通(みとお)す力を持つ紅輝獣(カーバンクル)のガッちゃんである。

 コウちゃんは甘えたでシルビアーナの肩に座りこんで、周囲を警戒しつつも、気が向くと首や(ほお)にスリスリしていた。

 

 そんなコウちゃんの甘えに、内心ではえへへへとデロデロしているシルビアーナは、当座の目的地であるソルス・ロス・エンダ村に向かって邁進(まいしん)していた。


 え~とぉ~…たしかに、この方向だったわねぇ~………。

 そうそう………ひときわ高い木もあったから、道に迷う心配はないわよねぇ………。

 地図も無しに、魔の森にある難攻不落の深淵(しんえん)の絶望ダンジョンの周囲を歩くのは危険だけど、今回は先導してくれるガッちゃんもいるものねぇ~………うふふふ。


 そんなことを考えながら、半分スキップで私は歩き続けた。


 そして、見えて来たのは、レイパレ(R18)で見た光景そのものだった。

  

 あぁ…よかったわぁ~…道に迷わなくて………。

 ガッちゃんという先導者が居ても、ちょっと心配だったのよねぇ。

 私の体力という意味でね。


 いっくら天使シリーズとバフで色々(いろいろ)()っても、シルビアーナの身体(からだ)の基本スペックはあまりにも脆弱過(ぜいじゃくす)ぎるからねぇ………はぁ~……マジで良かったぁ~。


 じゃなくて、この世界にちゃんとアレはあるのかなぁ?


 と、マジマジとソルス・ロス・エンダ村を見る。


 うふふふ………あったわ、ソルス・エル・ピーシェの大樹。

 まだ、完全に視認(しにん)できないけど、アレで間違いないわね。


 ソルス・ロス・エンダ村に到着したと言っても、町中に入るには、まだちょっと………いや、かなり距離のがあるのよねぇ。


 でも、もう少し進めば、はっきりとソルス・エル・ピーシェの大樹を視認(しにん)できるわね。


 はぁ~……あの難攻不落の深淵(しんえん)の絶望ダンジョンの転移ゲートから結構(けっこう)な距離があったわねぇ………。

 いや、本気で遠かったわ。


 イベント【黄昏(たそがれ)解放(かいほう)】の時は、移動手段を持つ仲間もいたから、距離に(たい)して何にも感じなかったのよねぇ。

 それに、ゲームの時はちゃんとレベルもかなり上げていたから、移動距離を負担(ふたん)に思うこともなかったし。


 でも、実際(じっさい)をリアルで(ある)くと、あの難攻不落の深淵(しんえん)の絶望のダンジョンの転移ゲートからかなぁ~り距離があるわね。


 難攻不落の深淵(しんえん)の絶望ダンジョンの本体の本来の出入口からだったら、どんだけかかるかわからないものね。

 コウちゃんのナビとガッちゃんという先導がなかったら、かなりキツかったわね。


 深窓のお姫様育ちと言うのは言い得て(みょう)だけどね、(せま)い空間でほぼ監禁されるようにして育ったシルビアーナの脆弱(ぜいじゃく)さを(なめ)めていたわ。


 だって、天使シリーズを()に付けて、(さら)色々(いろいろ)と底上げしても、ここまで歩いて来るのは大変だったもの………本当に。


 それに、途中(とちゅう)で何度も魔物と遭遇(そうぐう)したしね。

 本当に、やたらと魔物と遭遇(そうぐう)したことを考えると、異様なほどエンカント率が高かったわ。


 それって私の気のセイかしら?

 いや、やっぱり気のセイじゃないわよねぇ。

 ダンジョン内ならいざ知らず、あんなに高ランクの魔物とポコポコと出くわすなんてありえないもの。


 まぁ…イベント【黄昏(たそがれ)解放(かいほう)】の難攻不落の深淵(しんえん)の絶望ダンジョンの周辺(しゅうへん)って、近くには

永遠(えいえん)の牢獄ダンジョン】もあったセイで、魔物との遭遇率(そうぐうりつ)がものすごぉ~く高かったのはたしかだけどねぇ………。


 転移ゲートの周辺でそうなんだから、本体の正真正銘の出入口付近だったら、もっと多かったかもしれないわね。


 いや、それにしても、冗談抜きで魔物が多すぎるわよ。


 だって、ある程度(ていど)は、ソルス・ロス・エンダ村に来た冒険者達の手で間引(まび)かれていたはずなのに………。

 転移ゲートの周辺(しゅうへん)に近寄らない限りは、そこまでじゃなかったはずなんだもの。


 まぁ良いわ………ソルス・ロス・エンダ村の聖なる木である、ソルス・エル・ピーシェの大樹がはっきり見えるところまで来られたんだから………。

 ってことは、ソルス・ロス・エンダ村にほぼ到着したってことで良いよね。


 ここまでずっと歩いて来た私は、思わず立ち止まって、ソルス・ロス・エンダ村の目印となる聖なる木ソルス・エル・ピーシェの大樹を見詰めて、心の中で(つぶや)く。


 やっと、リアルなソルス・ロス・エンダ村に到着したわ。

 そう思った私は、まずコウちゃんを見た。

 コウちゃんは肩に乗ったまま、私と視線をあわせて(うなず)く。


 ガッちゃんはと言えば、私の肩から飛び降りて、ソルス・ロス・エンダ村までの道筋を先導していたのだが、止まって私を()り返っていた。


 うふふふ……ガッちゃんって見た目てきにはトテトテ歩きだけど、意外と足が早いのよねぇ。

 そんなガッちゃんとも視線が合い、私は思わず(うなず)く。


「ようやく、ソルス・ロス・エンダ村のソルス・エル・ピーシェの大樹の魔物()けの結界に辿(たど)り付いたようね」


 思わずそう感慨深(かんがいぶか)げに(つぶや)けば、コウちゃんが言う。


『とりあえず、ここに来たら、まずはソルス・エル・ピーシェの実をゲットだね、ママ』


 そんなコウちゃんの言葉(=念話)に、食いしん坊のガッちゃんが思わず誰にともなく問い掛ける。


『ソルス・エル・ピーシェの実って、魔石より美味しいのでしょうか?』


 2人の発言に、私は思わずクスッと笑ってしまう。


「そうね、美味しいって設定になっていたわね。実際(じっさい)はどうなのか? ソルス・ロス・エンダ村に来たんだもの、せっかくだから、コウちゃんもガッちゃんも、私と一緒にソルス・エル・ピーシェを食べてみればいいわ。厄除(やくよ)けも()ねてね」


 そういう会話をしている間に、ソルス・エル・ピーシェの大樹が結界となるようにぐるっと()えられた、ソルス・ロス・エンダ村に到着する。





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