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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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103/146

103★早く回復系の子が欲しい


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。


すみません、セットしたつもりでセットされていませんでした。




 いや、チートもいっぱいつけていたから、討伐自体(とうばつじたい)は、一部を(のぞ)いて、そんなに苦労した覚えは無いんだけどねぇ………。

 ただ、(いま)の私に(たお)せるかしら?


 いや、天使シリーズを()に付けて、死薔薇(しそうび)(むち)装備(そうび)しているけどね。

 単独(ひとり)だと、かなぁ~りきついんだよねぇ。

 ああ、冒険者仲間が居た時期(=前世のゲーム内での仲間)が恋しいわ。


 いや、(いま)はコウちゃんとガッちゃんが側に居てくれるけどね。

 それでも、冒険者仲間と連携(れんけい)して魔物の討伐(とうばつ)って感じじゃないのよねぇ。

 特に、ガッちゃんは魔物(獲物)をまんま丸齧(まるかじ)りだから………。


 なんて思う私に、コウちゃんが続けて言う。


『ちなみに、もっと(めず)しいブルーローズスネイク、パープルローズスネイクもいるよ。トドメのブラックローズスネイクもね』


 コウちゃんから提供(ていきょう)される情報に、ちょとクラクラする。

 だって、(いま)たしかに何でも食べれるガッちゃんと色々(いろいろ)できるコウちゃんがいても、私は単独(ひとり)なんだもん。


 だいたいローズスネイク系って、通常はパーティーを組んで討伐(とうばつ)する(たぐ)いの魔物だからね。

 はぁ~………そんな簡単に、こっちにローズスネイク系が来るよって言わないで欲しいんだけどねぇ………。


「えっぇぇぇぇ~……ローズスネイク…それも、ブラックなんて……マジで勘弁(かんべん)して欲しいんだけど。それってアレだよね、別名デススネイクって呼ばれてた、ヤツでしょう」


 思わず、私は苦労した時のことを思い出して、(ため)め息を付く。

 嗚呼(ああ)(しあわ)せが()げて()くぅぅぅ~………じゃないっ。


 いくらレアな武器に防具があっても、(いま)脆弱(ぜいじゃく)シルビアーナ(わたし)には、流石(さすが)(きび)しい魔物だから………。

 なによりも、この世界での経験値(けいけんち)があまり無いのが痛いわぁ。


 ローズスネイク系の出現報告(しゅつげんほうこく)に、私はちょっと躊躇(ためら)う。

 そんな(およ)(ごし)の私に、コウちゃんがクスクスと笑いながら言う。


『でも、ブラックローズスネイクは、死の攻撃呪文のディズやディディーズにも()える防具や楽器、装飾品も作れるんだよ。魔石も高いし、採取(さいしゅ)できる毒は、色々(いろいろ)な毒の解毒薬の原料(もと)になるから高く売れるよぉ~………。お肉だって、精力剤(せいりょくざい)媚薬(びやく)の材料になるしね。それに、黒地に金や銀の薔薇模様(ばらもよう)って好きでしょう…ママ』


 そうコウちゃんに言われて【黄昏(たそがれ)解放(かいほう)】イベントをやっていた時に………前世ではゲーム内での装備品を(そろ)えるのに資金が足らなくなって、高値買い取りされる獲物として………(さが)し求め(ある)いた時のことが脳裏(のうり)によぎる。


 ええたしかに大好きだったわよ、売ると高いモノだったからね。

 それに、ローズスネイク系のアイテムは、なかなかに高価すぎるアイテムだったから、普通に買えるモンじゃなかったもの。


 なにより、ローズスネイク系の魔物を自分で()ってきて、細工依頼するのが1番効率良かったのよ。

 だって、防具とか作ったあとの残り部分は、大概(たいがい)は買い取りしてもらえたんだもの。


 でも、ソレは【黄昏(たそがれ)解放(かいほう)】というゲーム内のことで、ここでの私という存在にとってはリアルなのよ。

 下手(へた)すっと、即死に(つな)がるのからキケンは()けたいのよねぇ………。


「いや、たしかに好きだけどね。でも、コウちゃん、アイツは、音も無く無味、無臭、無色の毒霧を()くから、冒険者泣かせだったじゃないのぉ~……通常の風魔法の結界なんて、いっくら頑張(がんば)って作っても、全然効(ぜんぜんき)かないんだから……」


黄昏(たそがれ)解放(かいほう)】の時の知識を引っ()り出せば、そんな言葉しか出ない。

 だって、ガッちゃんもコウちゃんも回復系じゃないから………。


 コウちゃんの瘦身美容の施術(せじゅつ)って、(じつ)は回復系じゃないのよねぇ。


 ただ、私の全身(ぜんしん)()(めぐ)らされている魔力繊翅(せんし)(=魔力回路)のあちこちに濃縮(のうしゅく)されて(こご)った無数(むすう)魔力塊(まりょくかい)()(ほぐ)して、体内に(あふ)れかえっていた魔力を吸収しただけなのよねぇ。


 魔力塊(まりょくかい)が全身にできたのって、あの忌々(いまいま)しい呪具(じゅぐ)が私の魔力を(いびつ)強制抽出きょうせいちゅうしゅつしていたセイなのよねぇ。


 それも、あぁ~んな脳内お花畑の勘違(かんちが)いボンクラ俺様の、ひっくぅぅぅ~い魔力を人並み以上って誤魔化(ごまか)すためにって言うんだから、やってらんないわよ。


 お陰で、私の魔力は体内循環(たいないじゅんかん)(とどこお)って魔力塊(まりょくかい)無数(むすう)にできちゃったんだから。


 そのセイで、細胞に濃縮魔力(のうしゅくまりょく)(たくわ)えられちゃって、脂肉(あぶらにく)(=内臓脂肪?)や贅肉(ぜいにく)(=皮下脂肪?)が、たらふくできちゃってブクブクに太っていたって言うんだから、(たま)らないわ。


 (つね)に息苦しいし、思考は(さだ)まらないし、爵位が下位の者達にすら嘲笑(わら)われて(さげ)まされて来たんだもの………。


 ズルズルとネガティブな方向へと精神が落ちて()きそうになって、私はハッとして軽く首を振って()め息を()く。

 本当に、(しあわ)せが逃げちゃうそうだわ………じゃないっ。


 ガッちゃんはガッちゃんで、元々(もともと)が防御特化の子だしねぇ。

 ついでに言えば、魔力枯渇状態まりょくこかつじょうたいで生命力まで(けず)って意識を(たも)ち、ずっと周囲(しゅうい)観察(かんさつ)していたから、(たと)え回復系の素質があったとしても使えないのよねぇ。


 はぁ~…早く回復系が欲しいわ。

 って………ハッ…そうよ、私にはあの子が居るじゃない。

 (いま)はまだ、この右の腕輪の中で仮死状態(かしじょうたい)で眠って居る、回復系特化の一角天馬(ユニコーンペガサス)




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