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【なろう史上最悪の主人公!】デスイズザヒーロー!-悪の最強怪人がヒーローに転身して六年、やはり最強の弟子が偽りの英雄どもを蹂躙し無双する-  作者: 蠱毒成長中
第四章:濃州不破八傑編

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エピソード11:終盤の展開、実はとある有志の方(たいへん熱心に本作を愛読して下さっている読者様)からのリクエストでした。

 場面は前回から引き続き、

 五干(いつほし)育海(いくみ)海岸……


『ぶっ、ぴぎ――ごっぼ、

 ひっぶでっ、ばあああっ!?』

『『『『なあああああっ!?』』』』


 令和神殿騎士団"神殿十二勇将"の一人、

 鎧に"亥《猪》"のエンブレムを持つ力自慢こと

 格闘家くずれのラッシー・ドーマ・ブルガリン……


『う、ウソだろっ……!』

『ブルガリンが……死んだ……!?』

『バカな……あり得ぬっ!』

『あやつは我ら神殿十二勇将でも五指に入る頑丈さの持ち主ぞっ!?』

『それがどうしてあんな攻撃如きでっ……!』


 ヤツの実に凄絶かつ余りに呆気なさ過ぎる死は、

 元来"世界を武力で掌握するための怪人"として設計され、

 比類なき強さを誇るハズの神殿十二勇将メンバーを恐怖させた。

 自分達が"攻撃されて傷を負う"なんて、夢にも思ってなかったからだ。

 そして……


「\『筋肉じゃ、解決できなかったねぇ~~~』/」


 どこからともなく響く、拡声器越しの声!

 呆気なく死んだブルガリンを嘲るようなその口ぶりから、

 怪人どもは即座に察知する……『こいつが下手人に違いない』と!


『や、野郎! どこにいやがるっ!?』

『姿を見せなさい卑怯者!』

『この私がぶっ潰っ、ブチ殺してやるわっ!』

『ブルガリン如き殺した程度でイキんじゃねえぞ!』

『寧ろあいつなんて力だけの雑魚なのです!』

『そうですの! 私達は別格ですの~!』


 口々に武器を構え騒ぎ散らかす怪人ども。

 とは言え肝心の下手人(標的)の姿が見当たらなきゃ、

 攻撃だってしようもねえ。


 そして……


「何をそんなに殺気立ってんだよ。

 あたかも

『高給取りで二刀流のしぐれういは配信業界の大谷翔平』

 って比喩表現にキレ散らかしてる野球ファンが如き有様じゃねーか」


 虚空からぬるりと姿を現したのは、

 相変わらず黒ジャージにオールバックの破落戸じみた色眼鏡男……

 みんなお察し本作主人公

 "遺恨リーパームジョウ"ことホンゴウ・ユウトのお出ましだ。


「なんだよ、

 チームメイト九人に監督とマネージャー加えて合計十一人だから野球ネタだってかぁ?

 だったらさっき死んだ一人は何なんだよ。

 てか十一人はサッカーチームだろ、ボケが」


 ともすりゃ誰より驚いたのは、

 執務室のモニター越しに現場の様子を見守ってたヒナミに他ならず……


(な、何故ユウトくんが……!?

 異世界に逃げたヴィランを追っていたハズではっ……!?)


 まさか異世界での戦闘を切り上げて現場に馳せ参じたのか?

 ……冷静に考えて、然しヒナミは『有り得ない話じゃない』と結論付ける。


(異世界は異次元空間ほど理不尽でもなく渡航は比較的容易。

 彼ほどの凄腕ヒーローなら、

 即座に案件を片付け駆け付けたとて説明はつく……!)


 勿論仔細は後々問い質さねばなるめえ。

 だが今はただ"危機的状況の現場に心強い味方が現れた"っつー、

 その事実を認識し有り難く思うのが筋だろう。


『な、何をっ……!』

『ぬかせっ、このクズがっ!』

『卑怯者が!』『恥知らず!』

『悪しき現代科学の傀儡めが!』

『虚飾塗れのゴミがチョーシこくな、ですわ〜!』

『そうですの! ホンマそれなですのっ!』


 一方、敵が姿を現したもんで神殿十二勇将どもは一層調子付くが……


「……ンの筋肉豚野郎がぁ〜、

 貴重なサンプルをグチャグチャにしてくれやがって……

 これじゃ解剖できねーじゃねえか」


 対するユウト自身はといえば、

 残る神殿十二勇将になんぞ目も暮れず、

 ブルガリンが引き裂いた巨人の死体をチマチマと回収するばかり。

 というのもこの巨人こそは、

 まさに今回ユウトが異世界で始末したヴィランそのもの……

 それも令和神殿騎士団の構成員かつパッと見色々謎が多いってことで、

 急遽セキガハラ本部に持ち帰ろうと輸送中だったんだ。

 だが……


「や~、しっかしツイてねえよな~。

 あの境界航域にAランクの大型時空怪獣がいるなんて想定外だっつーのよ。

 しかも器用にコンテナだけぶっ壊しやがって……

 落ちた先が地球だからまだ良かったものの、

 それにしたって鉄火場のど真ん中とはな~」


 ……とまあ、帰路の道中不運な事故に見舞われ、

 積荷即ち巨人の死体を時空間の隙間に落っことしちまうアクシデントが発生。

 しかも更に落っことした死体を、ブルガリンに真っ二つにされ……

 とまあ、わりかし散々な目にも遭っていたんだ。


「ま、大体こんな感じか。

 ……ん、で、だ……」


 大小の肉片を回収し終えたユウトは続けざま、

 思わせ振りに神殿十二勇将どもへ向き直り……


「……死ぬ気で来い!」

[列席御礼♥]

()()()()()()()()()()っ!」


 ドライバーを出しながら、咆哮の如く啖呵を切る!


『『『『うっ……!』』』』

『『『『『くうっ……!』』』』』

『はうあっ……!』『んぎいっ……!』


 散弾の如く放たれた言葉……

 その意味合いを理解して、

 怪人どもは思わず足が竦んじまう。


 ユウトは言った……

 "最初の一人は必ず殺す"と!

 つまり自分たちの内誰か一人は確実に殺されるってこった!

 ……無論、ただの誇張(フカシ)と断ずるのは簡単だ。

 だがヤツにはブルガリンを殺してみせた実績がある!

 不意打ちとは言え一瞬で自分たちの仲間一人を殺して見せたんだ!

 その紛れもない事実……

 目前に迫る"死"の現実が、

 神殿十二勇将どもの意識に重く伸し掛かる……!


「……逃げねえ、か。

 つまりそりゃあ

 "死ぬ覚悟はできてる"って意味だよなぁ〜!?」


 怪人どもの心中を察しもせず、

 何なら最悪の形に曲解し、

 ユウトは芝居がかった仕草で構える。


「リーパー……転身ッ!」

[ガルムモード♥]

『遺恨リーパームジョウ【ガルムモード】!

 嚇怒の爪()て敵焼き裂くべし!』


 ヒロイックとも邪悪ともつかねぇ名乗り……

 読者諸君にゃすっかりお馴染み、

 "ムジョウ"の基本形態"ガルムモード"だ。


『要請-"番犬の爪牙よ、我が手元に"!』

[供給−ガルムガントレット♥]


 立て続けに武器まで形成しまさに"る気満々"といったところ。

 ともすりゃ対する怪人どもに残された選択肢は……


((((か、かくなる上は……))))

((((("巧く立ち回る"しかないっ……!)))))

("最初の一人"に)(ならないためにっ……!)


 選り好みできる状況じゃねえ。

『怪人になったんだから後は楽に世界を制圧できる』と、

 嘗てはそう信じて疑わなかった神殿十二勇将を取り巻く状況は一変……

 栄光行き寝台特急の特上客室に乗り込んだつもりでいた奴らは、

 何時の間にやら地獄行き貨物列車のコンテナへ押し込まれるが如き苦境に陥っていたんだ。


 とは言えそれでも奴らとて、

 大手ヴィラン組織"令和神殿騎士団"謹製の強豪怪人。

 まあ一応は"ユウトの撃破"っつー、

 那由他に一つ乍ら縋れる希望(勝算)とて無くもなかったが……


『くっ! ちょ、調子こいてんじゃ、ねえぞっ!』

『そうだっ! こっちは十一人もいるんだっ!』

『幾らお前がヒーローだろうと、

 じゅ、十一人に! 勝てるわけないだろっっ!』

『吠え面かかせてやります――わ゛あ゛あ゛あ゛っ!?

 じぎ、ぎっ! じんぎず、か゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!』


 刹那、

 "()"の鎧を着た怪人が、

 唐突に飛来した"燃え盛る炎の矢"に鎧ごと貫かれ、

 そのまま一瞬で跡形もなく焼き尽くされちまう!


『なあっ!?』

『こ、これはっ! どういうことだっ!?』

『そんな、バカなっ!』


(なんだ、増援か?)


 ともすりゃ残り十人になった神殿十二勇将どもは取り乱し、

 ユウトさえも困惑せずに居られねえ。


(……妙だな。

 この辺の弓矢系攻撃ができる火炎使いのヒーローで、

 たかが矢一本如きにあそこまでの貫通力と火力を付与する

 "一撃決着特化タイプ"なんざ居ねえハズだが……)


 ユウトは万一巻き添えを喰らわないよう警戒しつつ、

 果たして矢を放ってきたのが何者なのか考察しようとするが……


『は゛っ!? む゛う゛う゛っ!?』

『ぶもお゛お゛お゛お゛っ!?』

『か゛け゛ふ゛う゛っ!?』


 間髪入れず飛んできた不可視の刃が、

 "()"鎧と"()"鎧、

 そして"()"鎧の怪人を細切れに!


『いなっ!? ぶばあああっ!?』

『あっちょおおあああっ!?』

『へびろてえええっ!?』

『ら゛い゛す゛、た゛ん゛っ!?』


 更に続けて飛んできた岩の塊が、

 "()"・"()"・"()"・"()"を圧し潰す! 


『さるげ、ぢゅぶぼぼぼぼぼ!?』

『け゛ん゛た゛き゛びぶぼぼぼべべべぼっ!?』

『わ゛ん゛わ゛ん゛お゛ぼぼぼぼぼっぼぼぼぼおっ!?』


 そして残された"()"・"酉《鶏》"・"戌《犬》"の面々も、

 どういう原理だか空気中だってのに突然"溺死"しちまった!


(……全滅、しやがった。

 しかもまるで、エンペドクレスの四大元素みてーな、

 やけに凝った攻撃方法でっ……!)


 神殿十二勇将を全滅させた謎の攻撃……

 それは奇しくもムジョウ(ユウト)が用いる基本四形態

――火炎(ガルム)大気(ヤタガラス)大地(ギルタブリル)流水(フォルネウス)――

 の各属性を彷彿とさせる代物だったんだ。


(……どうにも味方って感じじゃ無さそうなんだよなァ~)


 目に見える敵が軒並み死に絶えて尚、ユウトは警戒を解かない。

 そりゃ既に神殿十二勇将は死に絶えたが、

 奴らを殺した下手人が敵じゃないって保証はどこにもないからだ。


(まさか"あの噂"は真実だったってのか~?)


 ユウトの言う"噂"ってのは

 予てよりセキガハラはじめヒーロー業界で囁かれていたモンだ。


 曰く

『令和神殿騎士団がネオフェミニス党の残党を母体とし、

 怪人製造にクロカミ・メイナの技術が流用されているなら、

 "遺恨リーパームジョウを模倣したような怪人"がいるんじゃないか』

 みてーなヤツで……


(てっきりこの神殿十二勇将ってのがそうだとばかり思ってたんだがなぁ。

 黄道十二星座よろしく、十二支の三人ずつに属性を持たせて、みてーな。

 ……だが考えてみりゃ、

 俺の四元素形態を真似るつもりなら

 "一匹の怪人に全部盛り込む"のが普通っちゃ普通、か)


 凄絶な殺戮現場と化した海岸を、緊張と沈黙が支配する。

 張り詰めた空気の中、当事者のみならず周りの誰もが意識を研ぎ澄ます。


 そして、遂に……


「……ふう。ゴミが片付いて、スッキリしたのだわ」


 沈黙を破るが如く現れたのは、

 所謂"清楚系"って感じの高そうな衣類に身を包んだ謎の女……


「たかが"()()()()()()()()"風情が息巻いて、

 目障りったらありゃしない……」


 上等なアンティークの西洋人形が如き端正な顔立ちをしたその女……

 歴史に名を残すほどの美人なのは間違いねえが、

 同時にやけに不自然っつーか、いっそ不気味な印象を抱かずに居られねえ。


 そしてまた……


「……ねえ、アナタもそう思わないかしら?

 ()()()()()()()()()()……

 ()()()()()()()さん?」

(やっぱり、こいつ……!)


 ユウトは女の発言で全てを察した。

 そう。この女こそ噂の上でのみ語られていて、

 末端の怪人どもには存在すら知らされていなかった、

 "令和神殿騎士団の最高戦力"であり

 "遺恨リーパームジョウを模した戦士"その怪人(ヒト)だったんだ……!

~今回の質問というかクイズ~

Q.ラストで出て来たこの女はサブタイにある通りの存在なわけだけど、

実は作者はこの女を設計する上であるとんでもないミスを犯してしまっているよ。

それはどれかな? 理由も含めて考えてみよう。


1.そもそも登場させるのが遅くなり過ぎた


2.まだこの女の名前も詳細な設定も考えていない。


3.実はリクエストをくれた読者様から大まかな設定データを頂いていたけど、

その頂いたデータを相方の蟒蛇ロクショウ共々色々あって(主にXの不具合で)紛失してしまっていて、

かと言って件の読者様も多忙な方だからご迷惑はかけられないということで、

仕方なく曖昧な記憶だけを頼りに何とかキャラクターの設定を練っている。

加えて何ならそのことをまだ件の読者様に明かせずにいる。


4.実はリクエストをくれた読者様からの要望では

『仮面ライダークウガ』の強敵ゴ・ガドル・バを忠実にモデルにしたパロディキャラクターにして欲しいと言われたのに、

読者ウケを気にし過ぎた結果急遽性別から言動、キャラクター造形そのものを丸ごと別物に変更した。


5.実はリクエストはかなり前、第二章ぐらいの段階で頂いてて

件の読者様からは「この女をヒロインにしてくれ」と要望されていたけど、

その辺ガン無視でヒナミをヒロインとして動かす方向に舵を切ってしまった。

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― 新着の感想 ―
 さすがは読者密着型の作者様、やることがニクい。  とはいえ作品は作者のもの、あまり振り回されないようにしましょう。でないと後々不満が出てきかねないですから。  私たち読者はあくまでも作品を楽しむこと…
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