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デスイズザヒーロー!-極悪非道の死神ヒーローが悪党どもを徹底的に鏖にするようです!怖い!-  作者: 蠱毒成長中
間章:タイムスリップ2017!

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113/114

第三陣:あまりにひどい難癖である

 場面は"イイ感じに"混雑したとあるファミレス。


『……さて、とりあえずなんか頼むかァ。

 テリテスターター、お前はどうする?』

[Please don't worry about it, Mujo.

I am, so to speak, a hybrid-like being of

a magic item with self-awareness and a machine.

I do not possess, from the start, any need for

energy supply or anything similar to that function.]

(和訳:どうぞお構いなく、ムジョウ。

 私は言わば自我を持つマジックアイテムと機械のハイブリッドめいた存在です。

 元よりエネルギー供給の必要も、

 それに類する機能も持ち合わせてはおりません)

『なるほどな……』


 運よく辛うじて余っていたテーブル席に腰掛けることができたユウトは、

 あくまで自然な客を装うべくメニュー表を手に取る。

 来たことのねえ系列店とは言え、

 果たしてだからこそ品揃えを確認する楽しさがある。


(……鶏、豚、牛のみならず羊に山羊、

 果てはイノシシ、シカ、クマにクジラ、ダチョウ……

 随分と肉の種類が豊富なもんだな)


 そう。この店は実際"取り扱う食材の種類"に特徴があった。

 肉のみならず野菜や果物、魚介に至るまで、

 この当時の日本の飲食店じゃ中々見ねえモンを取り扱っていた。


(どれ、ここは試しにこの――

「コラァァァ! そこの貴様ァァァァ!

 何をやっとるかァァァ!」


 かくしてユウトが注文を決めようとした刹那、

 店内へ若い――或いは"幼い"――女の声が響く!

 明らかにユウトへ向けられた金切声に店内は思わず静まり返る。

 客の誰もが食うのも話すのもやめ、

 店員も含めた全員の視線が声の主へ注がれるが……


(……いや、待てよ。

 カンガルー肉よりまずはヌートリア肉にしてみるか?

 このワニ肉ってのも捨てがたいんだよな~)


 当のユウトだけが微動だにしないまま、

 ああでもねえこうでもねえとメニューと向かい合っていた。

 ……だがその対応がかえって火に油を注いだのは言う迄もねえ。


「店の掟を守らぬどころか、

 指摘してきた我を無視するとは……!

 許せぬ~~~っ!」


 怒り心頭らしい声の主はバンッ! とテーブルをブッ叩き立ち上がる。

 ……と言って凡そみんなの予想通り、そいつは子供も同然の見た目だった。

 全体的には際どい衣装を身に纏ったドラゴン型のモンスター娘ってトコか。

 やたら大ぶりな角と翼と尻尾、

 あと洗髪が大変そうな星井美希風(毛虫)ヘアの所為で表面積はそこそこだが、

 だからこそ本体の貧相っぷりが際立っていた。


「おいっ! そこの! 貴様!

 ()()()()()()()()()()()貧乏くさいアンデッドめ!

 我を無視して何を呑気に振る舞っておるっ!?」


 同伴者を押しのけてまで席を立った毛虫ヘアのガキ竜は、

 そのままずかずかとユウトの傍へ歩み寄り怒鳴り付けるが……


『……よっしゃ、コレにすっか~』


 ユウトは尚もガキ竜を気に留めず、

 当然言葉なんて返そうハズもねえ。

 となれば必然、プライドの高いガキ竜は毛虫ヘアが逆立つほどに怒り狂う。


『えーっと、店員呼び出す奴は……』

「貴様ぁぁぁ~~~っ!」


 ユウトが手を伸ばそうとした瞬間、

 店員呼び出し用のインターフォンが木っ端微塵に砕け散る。

 ガキ竜が叩き潰したんだ

 ……どうやらこのガキ、見た目以上に"できる"奴らしい。


『……』


 実害を被ったとあっちゃ、

 さしものユウトとて無視を決め込むワケにもいかねえ。

 これ以上下手に刺激すれば、どんな被害が出るか分からず、

 DORAARSの奴らにも隙を曝しかねねえ。


『……お嬢ちゃん、さっきから随分と賑やかなようだが……

 まさか自分めに話しかけてるつもりじゃないだろうね?』


 振り向きもせず答えてみる。

 さて、ガキ竜の反応は……


「お、じょ、う、ちゃ、ん、だとぉぉぉぉ~!?」


 どうやら地雷を踏んじまったようだ。

 ま、とは言え『地雷なんてモンは埋めた奴が十割悪い』ってのは

 対人地雷禁止(オタワ)条約で1997年から決まってるワケだが……


「きっさまぁああああぁっ!

 店の掟を守らず我に無礼を働いたばかりか、

 言うに事欠いてこの我を稚児扱いするか~~~っ!」

『……なんだ、ガキじゃねえのか。

 そりゃあ悪かったな。

 立ち振る舞いが余りにクソガキのそれだったもんでよぉ、

 つい「あ、クソガキだな~」って思ってクソガキって言っちまったぜ。

 いやあ、悪い悪い。全く本当に申し訳ない。

 パッと見でクソガキっぽいからって、

 種間だけでクソガキ呼ばわりしてちゃ失礼だよな』

「づぁぁぁまぁぁぁれぇぇぇぇい!

 我はクソガキなどではなぁい!

 畏れ多くも火炎魔界オブシディムを統治せし

 ヴェイドス王家が当代、ヴェイドス四世であるぞ!」

『ほ~、要するに異世界の王族ってワケだぁ……。

 で、その高貴で偉大なヴェイドス四世陛下ともあろうお方が、

 こんなたかが貧乏臭えアンデッド風情に一体何の御用かな?

 店の掟を破ったとか言ってたが……

 こちとら別に何ら迷惑行為らしき真似などしちゃいねえハズだがね?』

「なぁぁぁにぃぃぃぃ~~!?

 この下賤なアンデッド如きがぁ!

 今己が何をやらかしておるか、理解できぬと申すかあっ!」

『ああ理解できないねえ。何せこちとらアンデッドだぜ。

 性根は腐ってるし倫理や常識も死んでらァ。

 一丁前に腹は減るが脳味噌は欠片も残ってねえもんで、

 そもそも考える能力ってモンが欠如してんだよ』

「ぐっぬぬぬぅ~~~~! 減らず口をっ!

 ならば"脳"無しの死体に過ぎん貴様にもわかるよう教えてやる!

 よいか腐れ生ゴミよぉく聞け!

 この我ヴェイドス四世はなぁ!

 貴様がこの家族連れなどで賑わう飯屋に!

 事もあろうに一人ぼっちで来店しそのまま席についたのが!

 店の掟に反する許し難い蛮行であると!

 そう言っておるのだぁっ! 理解したかあっ!」

『……は?』


 ヴェイドス四世の主張ときたら、

 全くもって意味不明で馬鹿げた妄言だったんだ。


https://mond.how/ja/69440_Uwabami


↑匿名で質問したり感想書きたい方向けに、

相方が管理してくれてるmondのリンク貼っておきます。

そもそも七カ月で112話も書いて、

しかもこんなに面白いのにブックマーク9件っておかしくありません?

え? 『そんなもんつまんねぇんだから当たり前だろ』って~?


ハッハッハッハッハッハッハッハッハ



殺すぞ

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― 新着の感想 ―
 作品以前に普通に作風のアクが強すぎるだけでしょ。  でも個性で押したい故にこれを貫くんですよねぇ。  なんとも難儀な。(苦笑)  
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