第九話 魅惑の狐姫サユリ
注意
この話はとても15禁じゃ済まされない気がします。
16~7禁ぐらいな気が…
とにかく注意です。
午前八時
やや遅い起床だが気にしない。
俺は早起きが苦手だ。寝起きの悪さはこれまた酷いものだと自分でも痛切に思う。
だがそんな俺の最悪の寝起きから目を覚まさせてくれる我が女神。フィーゼル。
今日は服を着たまま、加えて寝たまま、俺に全ての体重を乗せてくる。
「呑気なヤツだな。」
そっと頭を撫でる。その髪は旅に出てまだ洗っていないが全然汚れていないように見える。むしろ綺麗だ。
髪をすいても引っかかることは決してなく、最後までスルーっとなぞれる。
「撫でてるほうが気持ちいいわ。寝てるからダイジョブだよな?たぶん。」
こいつのことだ。まったく気づかないほどの寝たフリは出来るだろう。王子だった頃はよくそれでイタズラされたもんだ。
警戒しつつ、髪を撫で続けたが、まったく起きる気配がなく、ずっと寝息を立てたままだった。
「そんな疲れてたのか?無理はしないでほしいが…」
ここまで無防備なフィーは久しぶりに見る。
いつもは俺が無防備な状態で必ずスタートするからな。
それにしてもさっきから柔らかいんですけど。ちょっと。
「………」
い、いいよな?よーし!いっきまーすっ!
心の中の叫びとは対照に、そっと俺の胸辺りで潰れて変形している二つの山の側面を指先で突ついた。
ぷにぷに。
しばらくそれを続けた。しばらくと言っても数分だが。体感時間は倍以上だな。
「……ーんーーー」
「あっ!……」
やばい、今起きたのか?それとも起きてたのか?
後者の方が圧倒的に確率が高い。
「……なにもったいぶってるのさー……」
「え?」
言うとフィーは、クイっと上半身を起こし、俺の腰に乗っかる。いつもの体勢だ。
「もっと強く揉んでよ。ねっ?」
了解です。隊長。
「え!?あ!ちょ、そんな急にぃ、あぁ!」
ぐにぐに、たぷたぷ、むにゅむにゅ、クリクリ、ぐにーん。
「あぁぁぁぁぁぁ!!」
幸せです神様。すごく。
その後もフィーの声が出なくなるまで揉み続けた。気がする。なぜかよく覚えていない。魔法でもかけられたのだろうか。まあ、どうだっていい。肝心な所は覚えてるから。
フィーは敏感すぎる故、気絶してしまった。あ、もちろん、胸を揉んだだけで気絶したわけじゃないぜ?
色々しちゃった☆
青龍都、都主の城。都主の部屋。
全てが木造。床は畳。この部屋には、様々な芸術品。
「サユリ様、お客様がいらっしゃいました。」
「ん。入りぃ入りぃ。」
両者とも独特の訛り。アクセントが若干違うだけで、かなり言葉の印象は変わるものだ。
一方は召し使いの猫耳の茶髪のショートカットの女。瞳が若干細く、本物のネコの様だ。
一方は狐。
長く尖った耳。
とても長く伸び、床についている綺麗な髪。
妖艶。その言葉がとても似合う顔立ちだ。やや細くつり上がった両目。唇は桜色に輝き、光を反射している。
今は黒に様々な花の刺繍が施された浴衣姿で、大きく開いた胸元から、豊満な谷間がいやでも目に入る。
そして一番目立つのが大きく丸い尻尾。半身ほどあるその尻尾は、大きければ大きいほどこの国では称えられる。ちなみにそれは同時に性感帯でもある。これは青龍の女性全員に共通することだ。
召し使いは、そっと部屋の戸を閉めた。
「サユリ、なんの用だ?」
青龍の都主である“サユリ”に向かい、悪びれもせず平気でタメ口を使う少年。サイファ。
「いつも通り、依頼じゃ。じゃが、今回はちと内容が面白いもんでな。」
「面白い?それは信用していいのかな?」
心の内で何を考えているのかまったく読めない、その美しくも不気味な笑みのまま、彼女は甘い声を返す。
「ウフフ…心配せーへんでも大丈夫や。そこまで危険なもんとちゃうよ。」
右手の扇子を器用に片手で開き、口を隠すようなポーズになる。
「ただ、あんたの兄弟に関わることやから、受けるかどうかはじゆ………あんっ!」
目ではとても追えない早さでサユリの背後まで移動したサイファ。彼女の尻尾荒く引っ張っていた。
サユリは大きく仰け反る。
「詳しく聞かせてもらおうか?」
なおも引っ張り続ける。
「いやぁん!もぉ…焦らんといて…」
「フン……」
手を放し、またも素早く正面に戻る。
「ま、あとでいくらでも触らせてあげはるから……」
「それで?俺の“どの兄弟だ?兄貴か?”」
あぐらをかき、リラックスした様子で問う。
「んいや。弟さんのほうやね。名前はたしかー……」
「ジェニファス。」
ジェニファス。
“アルクリア王国、王族兄弟三人の末っ子”。
「そうそう。その子が今、ウチの国に向かってるらしいんやわ。」
「なんだと?アイツがなんのため?」
「そりゃウチにもわからへんよ。でもきっと、あんたのことを探しに来たんとちゃう?」
サイファは、その問いの意味が理解出来なかった。
「なぜ俺を探す?家出した俺に用なんかねぇだろ。」
「あの子も、家出したんやろ?仲間がほしい、とか。」
「知るか。今更仲間などいらん……ま、まあ、む、無論お前は別だ。」
顔を反らし、頬を赤くしながら腕を組んだ。
「ウフフ。ありがとさん。めんこいね?サイファは。」
「だ、だまれ!それより、俺にそのジェニファスをどうしろと言うんだ?お前にとって俺の弟など必要あるのか?」
「もちろん。」
肘置に肘をつき、その動きで浴衣がずれる。谷間の見える範囲が少し広くなり、さらに目のやり場に困る状態だ。
サイファも男だ。身体は正直に反応し顔がまた赤くなる。
もちろん、サユリはそれを狙ってのこの行為だ。
「あんたには、その弟さんをここに連れてきてほしいんや。」
「は?」
またも理解しがたいワードに戸惑うサイファ。
「なにやら、その子は人間をはるかに越えるほど、ぎょーさん魔力を持ってるそうやからな。ちょっとウチも分けてもらおかとおもて。」
「なるほど。ジェニファスの野郎も、俺と変わらずこの国の“兵器”ってわけか。」
不機嫌ではないが、どこか気に入らないところが彼にはあるようだ。
だがサユリはそれを半分否定する。
「あんたはただの兵器ってわけちゃうよ?ウフフ……なんせ、ウチが唯一身体を許している相手やからね?ウフフ……」
今度は直接手で胸元を隠す布を大きく左右にずらす。かなりわざとらしく。
それと同時に、胸の突起物が布からその形を主張していることが、遠目にも確認出来た。
どうやら下着は着けていないようだと、気づいたサイファはかなり動揺する。
「ほ、報酬は弾むんだろうな?俺はあまり兄弟とは関わりたくないんだ。今回は特別だぞ。」
「もちろん、報酬はいつもよりあげるで。ただ………」
その瞬間。
「!!」
サユリの身体はサイファの目の前まで移動していた。そして彼女の顔は、彼の顔とほぽ零距離。こんなに近くまで寄られたのに、まったく見えなかった。恐ろしい早さだ。
「ウチの身体と、お金、どっちがええ?」
甘い囁き。
サイファは胸の動悸を抑えられず、目を見開いている。だが口からでた言葉は彼も意識しないで出たものだった。
「両方……欲しい…」
サユリは彼の唇に指先を当て、魔法で操っていた。
「な!?ち、違う!お、お前!おいこのや………ん!?……」
最後まで言わせてはくれず、その唇は、唇で塞がれた。
(はあ、まったくこいつは……最高だな……)
気づけば彼も舌を絡ませ口付けを堪能し、その豊満な胸も心行くまで堪能した。
「あーん……ほんと。めんこいねーサイファはー……んー……あっ……」
その後、二人は長い夜を過ごした。
その夜は、サユリの凄まじく大きい“あの声”のせいで召し使い達は、まったく眠れなかったという。
大変ながらく休んでしまいました。色々ありまして………
言い訳を言っても仕方ないのでこれからはなるべくあげていきます、すいませんでした。




