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こんな世界で頑張れるもんか 〜今さら娘といわれてもねぇ、知らぬ存ぜぬでございます〜  作者: 与謝野竜胆


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第二十八話

 決戦の時に備えてポーションを作ってみることにしたよ。

 前国王にポーションはありますか?と聞いてみたら、今はないけど昔はあったんだと。

 何で前国王に聞いたかっていうと、文献に詳しそうだから。

 あとは、あなたは何でも知っている、この国の生き字引です、的なねっ!

 そして、私の目に狂いはなかったのさよ。

ポーションの書籍を貸してくれました。

だから試してみることにした。


 本当はさ、精霊とか聖女がいたらポーションだってポイポイポーイと作れちゃうんだろうな。

 憧れるよねぇ、ポーションになあれーホイホイホーイみたいなやつ。

 だから、ちょっとだけマネしてみるって感じ。

少しでも陛下の医術後の助けになれば有り難いからね。

作れたら安心安全が増えるってもんよ。

精々、滋養強壮か感染予防かって思ってるけどね。

あれば助かります。うん。


 そして、作ってみた。

かなり苦労した(泣)

 やっぱり魔法って、ちょっと感覚的なとこがあるから、『ここで魔力をつかう』と書かれても、何の?どんな?どの位の量の魔力?ってなるわけよぉ。なんじゃこりゃー

 そ・し・て、やりましたよ。何回も

試行錯誤しながら、努力って、忍耐って、根性って、こんなんなんだよーーーって何回も思った。

 で結果、よくわからない物ができたよ。ポーションなのか?

 ポーション(一応ね)を魔獣に飲ませるわけにいかないから、まぁ、試したね。ヒッヒッヒ

 いやいや、流石に父上には申し訳ないから、ジョンさんでね。

 そしたら、ジョンさん!精力気力漲りました。

みなぎっちまったね…やたら元気になりました。

自主訓練をこれでもかとやりました。マジか

 そして、どーして疲れないんだろうと言ってました。(スミマセン、ポーションのせいです)

 ジョンさんに元気ねぇ良かったねぇて言っていいのか分からんけど、効果はあったんだよ。

 だから、試しに私も飲んでみた。

何で先に飲まなかったかって?えへへ、怖かったからです。自分で作っといて、ごめんなさい。

 飲んだら、疲れない!動いても、歩いても、走っても、踊っても疲れなかった。持続時間は半日程度だけどね。

 ポーションは、ないよりマシと思っておくよ。

 

 そして、決戦の時はきた!!

 陛下とその他の色々な人達の段取りが整ったそうです。

 陛下は三日間の休養に入ることになったのだと?

ええっ?三日で足りる?って思ったけど、そこからの延長は何かと理由をつけながら長々とするらしい。


 陛下が、イフメのマリアに全てを託すとおっしゃいます。でたよ、イフメのマリア

 もういいよ、元気になってくれるなら、イフメでもなんでもさぁ。信じる者は救われて欲しいからさぁ。

 陛下に何かあったら、後継者問題が勃発なんかして

可愛いルイス様が巻き込まれでもしたら、許さん!!おばちゃん大暴れするからね(怒)

 純粋で真っ直ぐて一所懸命なルイス様が、今のままの可愛いルイス様でスクスク育ってほしいのだよ。

 分かってる。ショボーン

思春期がきたらルイス様が大人に変わってしまうってこと(トホホだよ)

だ・か・ら、それも含めてコミコミで、楽しんでいくことにしたいわけさ。

 そのためには、陛下に元気でいてほしいわけなんだよ。


 そして、そこに立ちはだかる懸念事項は、ジャックだよ(泣)

何かと面倒ごとを持ってくるからさぁ。

 父上に聞いてみたよ。

 心穏やかに医術の日とそれからの回復を見守る日々を迎えたいのですが、ジャックの襲撃が回避できるでしょうか?とね。

 そーしましたら、なんと!

ジャックには天敵がいて、その人を呼ぶことにしたそうだ。(拍手)

 ジャックの天敵とは、幼い頃のジャックに剣術を教えてくれていたお師匠だそうです。

 お師匠には、全く頭が上がらなかったジャックは、数日前にまた勝手に公爵家に来たそうで、怒りの父上が「ジャック、これ以上礼儀をわきまえないなら、師匠に一から鍛え直してもらうからな、覚悟しろ」と言ったそうだ。

 ジャックは青い顔になり、早々退散していたという。

 へぇ〜、そんな凄い人がいるんだね。

早く教えて欲しかったよ。

 まぁ、今となってはジャックの襲撃が、色々とご縁を繋いでくれたかもしれないと思うこともあるからね。

ルイス様とかルーナやエルサ、あと陛下もだね。

 だからって、許されると思ってはいけないよ。

今後も関わりは持ってほしくないからね。


 そして、お師匠様がいらっしゃった。

お師匠様は、おネエ様だった(アッ然)笑笑

 こちらの世界にもおネエ様がいらっしゃったわ。

「こんにちわ、あなたがジャックの娘ちゃん?

カワイイわぁ♡

怖くないからねぇ、ちょぉーと抱っこしてもいい?

えっ?いいの?マジ?

あぁ、子供って天使だわぁ

(スンスン)子供って、お日様の匂いがするってホントだったわぁ(スンスン)

(ギューからのつんつん)キャー、柔らかいのねぇ

ほっぺがツルツルぷにぷによぉ〜

ねぇ〜ウチに来ない?きっと楽しいわよぉ〜」私を抱えてクルクル回るおネエ様

「シルビオ、いい加減にしないか。

マリアがくるしそうだ。」

「これは、これは、閣下。ご無沙汰しております。」スゴっ、ピタッと止まって敬礼姿勢ができるんだ。急に声が地声になったね。

「マリア、ジャックの師匠のシルビオだ。」

そう言ってシルビオさんから私を引き剥がした。

「いやーん、折角子供を抱っこできたのにぃ

もっと堪能したーい。」

「シルビオ、落ち着け」

「御意、閣下」(地声)

なんなんだぁ、このやり取りは…


 お師匠のシルビオさんは公爵家騎士団の第一騎士団長を務めている人だ。

 辺境領の次男さんで、魔物討伐のために実家に帰っているそうだ。

 急遽、ジャックを抑え込むために帰還してもらった。

父上が、「シルビオ、魔物討伐で大変な思いをしているところを呼び戻してすまない。

しかも、公爵家の私的な内容で、戦力であるシルビオをこの時期に呼び戻すなど、辺境伯にも誠に申し訳ないことだ。」と頭を下げた。

 お師匠のシルビオさんは

「閣下、頭を上げて下さい。辺境領の魔物討伐は思っていたより早く片がつきました。 

日頃から魔物討伐と隣国を警戒して訓練を行なっていたことが功を奏したのでしょう。

私の参戦などなくてもやれたのではないかと思うくらいです。」

「気を遣わせるなシルビオ。お前の活躍があってこそ、今回の魔物討伐を難なく終えられそうだと辺境伯から聞いている。こちらに帰って来てもらうことも苦渋の決断だっただろうに快諾していただいた。辺境伯には感謝しかない。」

 2人が見つめ合った。

 ちょっとぉ、イケオジと美形マッチョのBLが始まっちゃう?なーんていけない妄想をしている私に父上が、マリア、始まらない。と首を横に振って言った。

えっ?なんで?何で分かった?父上はエスパーなのぉー???

 そして、お師匠のシルビオさんは公爵家の第一騎士団長に復帰してジャックに目を光らせることになった。

 何故、お師匠のシルビオさんがジャックの天敵かというと

 ジャックは、ああ見えて漢気が強いらしい。

身体の弱かった兄(長男)を支えるのだと、ジャックの希望でシルビオに剣術を習っていた。

そして、シルビオに何度も試合を持ちかけ挑んでは、コテンパンにやられる。完膚なきまでに。

 シルビオだってジャックより三つ上なだけで、お互いが血気盛んな時期だったから両者とも負けるわけにはいかないとやり合った。

 そして、ジャックはシルビオに一回も勝つ事ができないままなのだ。

 今でもジャックはシルビオに頭が上がらないということだ。

 そして、それは喋りでも勝てないでいる。

 ジャックはシルビオの前では借りて来た猫状態なのである。

 ジャックは礼儀知らずに見えるが、あれでも公爵家のために奮闘していると自身は思っているのだ。

やり方は大いに間違っているけどな。と父上がため息をついた。


 へぇ、ジャックを少しだけ見直したよ。

少しだけだよ。雀の涙程度ね。

 私は忘れないよ。私をのぺりなシワクチャと言って放置したこと。忘れないからねー

 だけど、まぁ、関わりを持たなければ攻撃はしないことにするよ。関わりを持たなければね。(そこは、念押ししとくよ)

 これでジャックは暫くの間、大人しく過ごせるね。


 そして、いよいよです。

 私は今、陛下の自室におります。しかも寝室でございます。

 一応王宮にある医療班には、陛下が療養にはいるので、何かあれば迅速に対応するようにと指示を出してもらっている。

 その指揮をとってほしいので、父上に同室で待機してもらっている。

 あと、王弟にも近くで執務を行なってもらっている。

 王妃には詳しい説明はしていないそうだ。

子供達に心配をかけたくないということみたい。

 王妃は、陛下に何かあると心配し過ぎて顔や行動に出てしまうから、反対に王妃の方が子供達に心配されるそうだ。

 知らぬが仏ってことだね。

 王族の関係性はCoolなイメージに考えていたけど(私の勝手な思い込みよ)

陛下の家族は愛情いっぱいなんだね。

家族仲が良くてよかったですよ。

 何故なら、病気を克服しようという原動力になるからね。免疫力が上がるし力が湧くんだよ。

思いが届くってあるんだよね。


 ヨシ! では、ぼちぼち準備も整いましたので

   はじめまーす!!!

評価やブクマ登録をしていただいて

ありがとうございます!!

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