第二十三話
ジョンさんがなんとかジャックを送り返してくれた。(ほんとっ!あきらめの悪い男です)
父上からの情報だと
歓迎会は夜に行われるということで子供の参加はないそうです。
ただ別件で子供達の交流会があるらしい。
隣国の王太子のご子息、ご息女と我が国の王族、公爵家、侯爵家と一部の伯爵家の子供が参加するみたい。
警備などの関係で大々的にはしないらしい。
だったらその時に陛下の様子を観察しよう。いい機会かもしれない。
魔法は使ってもいいのかな?スキャンできるならやりたいなぁ。
何もなければそれで安心だしね。
私の勘が外れただけのことだよ。
ルイス様やエルサ、ルーナに会えるかな?楽しみよ。
3人にアイスクリームを持って行きたいけどダメかしら?持ち込み禁止かしら?
あっ!そうだよ。私が出席するならジャックの息子、またの名を私の兄ともいうが参加するんじゃない?
お初のご対面だね。
ジャックに似ているのだろうか?
念のため情報収集しとくかなぁ。
父上に交流会は魔法が使用可能なのかとジャックの長男はどんな子供なのかを聞いてみた。
まだ、素直に兄とは言えないねぇ。(ジャックのせいだからね)
今回、子供達だけの交流会は魔法禁止になっていないようだ。故意に使うと罰せられるようだけどね。
とりあえず良かった。遠慮なく診させていただくことにするよ。
王宮医師は陛下に血液の検査とかしていないのかな?
えー、そんなのしないの?マジか
父上が血液検査ってなんだと聞いてくる。
う〜ん、今度話すよ。今は説明できるデータがないからね。
だけどさぁ魔法に頼りすぎなのも問題だと思うけどね。
この国の魔法は、使える人は限られるし万能じゃないからさ。
ジャックの長男については、公爵家と関わりが薄いからよく知らないらしい。
ジャックの奥方(私を産んだ人)が、会うといい顔をしないらしい。
自分が計画した通りに進めたいから、口出し手出ししてほしくないんだと。なんだそれ?
見た目は母親に似ているらしい。大人しい性格の様だが、滅多に会うことがないし、会っても短時間の交流だから本当のところは分からないらしい。
もう一回言うよ、なんだそれ?
ジャックの奥方(母親ともいう)は、かなりのはっきりキッパリした性格なんだなぁ。
だからジャックと上手くやれるのかな?
義理の両親に私の邪魔になるから孫には会わないでって言える人ってことでしょう。
母上が、「あの家族とは揉めなければいいの。私達には可愛いマリアがいるからいいのよ。」だって。テヘッだね。
ルイス様から3人を王宮にご招待しますと手紙が届きましたよ。定期的に4人で手紙のやり取りが続いています。仲良しなんだよ。
ということで、王宮にお邪魔します。
今回、陛下にはお目にかからずに済みます。
隣国のお客様対応の準備に追われていて非常にお忙しいということです。
良かったよ。もう面接は懲り懲りです。
私はお土産にアイスクリームを持参する予定。
3人が喜んでくれたらいいなぁ。
それについて父上はちょっと心配してます。アイスクリームメーカーを王宮の料理長が欲しがるのではないかと。
しらんがな。そこは父上が上手にやってよね。丸投げしゃうね。また陛下に面談されるなんて嫌だよ。
しっかりやってね、ち・ち・う・え!
そして、王宮に遊びに行きました。
私的にはお友だちのところに遊びに行くという感覚です。
案内されたのは、王族のプライベートルームにあるサンルームです。
全面ガラス張りですか?開放感あっていいですねぇ。
強化ガラスとかかな?
庭園が見えて素敵だわ。
3人にお久しぶりに会いました。みんな元気そうで良かったです。
女子2人は初めは緊張していましたが、お茶の準備が済んで侍女や護衛が離れた場所に移動したので、4人しかいない空間に気持ちも楽になったようです。
お茶と一緒にお菓子が出てきました。持参したアイスクリームも出されました。毒見終了したんだね。
これはねぇアイスクリームっていうんだよ。3人に食べてほしくて持って来たんだよ。溶けちゃうから1番に食べてみてねと勧めます。
3人が一口食べて、パァァと幸せな顔になりました。
そう、それそれ!
その顔を待っていたんだよ。美味しいよね。とろけるよねぇ。
ルイス様が「スゴイ、スゴイ」とまん丸おめめで手を叩いて喜んでくれました。
エルサとルーナも「初めて食べました。冷たくて甘くて美味しいです。」と喜んでくれました。
3人はおかわりしたいようです。
気に入ってくれて嬉しいよ。
残念だけど冷たいものを沢山食べるとお腹が痛くなるから、食べ終わったら終わりなのです。
3人ともとても悲しそうですが、王宮のお菓子も美味しいですよ。
暫くお喋りして、私が持参したトランプで遊びました。
これは母上にお願いして商人の方に作ってもらいました。
簡単なババ抜きからやってみます。
フフン♫そりゃあ、大盛り上がりしましたよ。
ルールは簡単だけど心理戦だよね。
運とタイミングもあるしね。
勝負ごとは子供でも熱が入りますね。
3人が家に持って帰りたいというので、品物が出来上がり次第送ってもらうことにしました。
うんうん、3人が喜んでくれて良かったよん。満足
3人は純粋で素直なんだよね。そして気遣いができる。良い子達だよ。
このまま真っ直ぐに育ってほしいものです。
数日してトランプが出来上がりました。
3人から、いつ届くのか楽しみにしていますと言われていたし手紙も来ていたから出来上がって良かったです。
其々のお家に送ってもらいました。
そして、母上からトランプを増産したいと相談がありました。
そこは母上が善きに計らっちゃって下さい。また丸投げします。
私は3人が喜んでくれたらそれでよいのです。
四歳児が金勘定に走るのもどーかと思いますよ。
申し訳ないが、今は楽しく過ごさせてほしいのですよ。子供の自由な時間は有限ですからね。
そして、やってきましたぁ。
そーです!
隣国からゾロゾロと王太子御一家と使節団が。
街中を馬車が何台も走ります。警護なのだろう、馬に騎乗した騎士が何人も追従しています。
初めての体験ってことで、見物に連れて行ってもらいました。
そして見物人の多さに(ギョ)早々退散しましたね。
そして、迎えた交流会、いよいよ開幕でーす。
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