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こんな世界で頑張れるもんか 〜今さら娘といわれてもねぇ、知らぬ存ぜぬでございます〜  作者: 与謝野竜胆


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第十四話

 私はジョンさんに薄くて強固なシールドを展開した。これで、私の攻撃を受けても傷はつかないはず。

私は戦いが好きなわけじゃない。人を相手に戦うことは嫌いだ。痛み痺れなど苦痛を伴うことは避けたい。傷ついたりするのはもっての外です。

 だから、強固なシールドをかけます。私の攻撃を私で防御するのだ!

 私は魔法が好きだ。前世でありえなかったことがこちらでできる。しかもかなりチートだよ。

へぇ、なんだか楽しいことになってきたね。

ごめんけど、容赦しなくていいんだよね?ジョンさんに傷がつかなきゃお試しも許される?

上手いことやったるで!!

 ジョンさんに最初の魔法は火からいきます。弱いファイアーボールを一回当ててみます。衝撃はきますが、痛みや熱さは感じないと思います。避けてもらっても構いません。

 そう説明していると、タッタッタッと軽快な足音がする。振り返るとそこにキラキラした目の父上がいた。

アレ?忙しいんじゃなかった?何しに来た?

 父上が、防御壁の要請があったそうだが、どういうことだ?と聞いてくる。

 えっ?危ないから安全安心のためじゃん。

 マリア、何を企んでいる?

 えっ?何も企んでないよ

 じゃあ、なんで防御壁を使う?

 安全安心のためよ!

と父上と私が堂々巡りな会話ん繰り返す。

 父上、まぁ、見てなさいよ。今からやるからさぁ。あっ、父上にもシールドを纏ってもらうね。安全安心のためよ。

 じゃあ、いきますねぇ。とジョンさんに声をかける。

ちょっと威力弱目のファイアーボールをジョンさんに向けて放った。

 ジョンさんは条件反射でファイアーボールを叩き落としたようだ。

 マリア、今のファイアーボールは何割の威力だろうか?とジョンさんから質問があった。

 威力は2割でスピードが3割かな?

 父上がまたピキッてなりました。父上、前に経験したよね?人形が木っ端微塵になったよね?忘れちゃった?

 マリア、私は忘れてなどいない。ジョンは、この国で一番強いであろうと言われている剣術の腕を持っている。そのジョンの対応が、先程の攻撃に対してかなりギリギリの様に見えたのだ。ましてやその攻撃力が2割3割とは。おい、ジョン。違うか?

 あらぁー、私ったらまた顔に出ていたかぁ。

 ジョンさんが、その通りです。多少の油断があったとはいえ、かなりギリギリの反応できました。次は心して立ち向かいます。と言った。

 じゃあ、次からは速度と威力の程度も先にお知らせするね。何が訓練になりそうですか?風ですか?水ですか?氷ですか?という質問に、ジョンさんから次は風でと返事があった。

 ウインドカッターを3個ほど時間差で撃ちますね。威力は2割、スピード3割

 ジョンさんが全ての攻撃を剣で叩き落とした。

もう一度ウインドカッターで威力とスピードを1段階ずつ上げた。これも全て対応できた。しかし、かなりギリギリらしい。

 続いて、アイスカッターを5連打、衝撃が強いと思うので威力2割スピードも2割でいきます。

 サスガです。ジョンさんは全てに対応できました。

 横にいる父上が、ソワソワして私をチラチラ見ています。

 なに?やりたいの?待っているの?って、やる気満々です。

 父上の腕前を知らないけど大丈夫なの?訓練はしているみたいだけどさぁ。まぁねぇ、シールドも張ってるから怪我とかしないと思うけどね。

 そして、ジョンさんと父上が立ち位置を変わった。

ジョンさんが、父上は現役を退いたがかなりの腕前だ。現役であれば私など軽くあしらわれる程度だったことだろうと話してくれた。

 よーし、やっちゃうよ。

ちちうえー、ウインドカッター5連続いくね。威力3割スピード4割よぉ。

 そう言って父上目掛けてウインドカッターを放った。

 父上、素早いよ。完璧に対応してる。本物だね。

直ぐに次行く?ヨシっ!

 アイスバレットは、小さめで5連打威力4割スピード3割。

 弾が小さめだから手こずったね。だけど全てを弾き返した。

 あらぁ、体力回復したジョンさんがウズウズしてるよ。

 これじゃあ、ただの訓練になっちゃってるじゃん。

そして、父上とジョンさんが交互に次はこんな感じで攻撃してみてを繰り返し、日が傾いた頃に帰宅した玄関ホールにアマルさんが、表情は笑っているのに恐ろしく冷たい目をして仁王立ちで待っていた。

 父上とジョンさんが、直立不動になったあとにあわあわあたふたゴニョゴニョ、そうです!叱られる前の幼稚園児です。

 ジェームズ、こちらにいらして。ゆっくりとお話しを聞かせてね。あっ、ジョンはジェームズが終わってからね。マリアはお腹が空いているのではなくて?先に綺麗にしてから夕食にしなさいね。

さっ、ジェームズ行きますよ。

 あー、父上。そんな目で私を見ても何もしてあげられそうにないです。

 母親に引き摺られながら執務室へ連行されていく父上の背中にファイトだよと応援の気持ちだけを送った。


 簡単にお風呂に入って汚れを落とした。

お腹がぺこぺこです。魔法を使うとかなりエネルギーを使うようで、お腹が空きます。

 美味しく夕食をいただきました。ハーブを使うようになってから、格段に美味しくなったよね。あとは、お出汁の活用だね。

 私は料理長にお菓子を作るので厨房を借りたいとお願いした。仲良しだと二つ返事で了承されるんだよ。

 気の毒な父上とジョンさんにチーズとブラックペッパー入りクッキーと甘さ控えめナッツたっぷりクッキーを焼くよ。

 母上にはプリンがいいかなぁ。何となくなんだけど、ご機嫌が悪い時には、優しいプリンが癒してくれそうじゃない?

 公爵家は、男性の割合が多いからなのか?スイーツ類の種類が少ない気がするんだよね。

時間があれば、アイスクリームも作りたいんだよねぇ。アイス最高!!アイスクリームメーカーを作らないとね。好きな時に食べたいのが、アイスクリームよ。

 今は時間がないから直ぐに出来るクッキーとプリンにするよ。

 家の中はギクシャクしたくない。ほんわか幸せ空気でいたいよ。

 チーズとブラックペッパー入りのクッキーと甘さ控えめナッツたっぷりクッキーを作っていると料理長がお菓子が甘くなくてもいいの?というから、お菓子は甘いだけじゃない、ビシッ

 そう、スナック系もいいよね。その内作りますよ。揚げおかきとかできるんかな?

 今回のプリンは蒸します。ほろ苦カラメルソースを失敗しないようにするよ。卵液はしっかりと濾して滑らかな口当たりにしまーす。温かいがいいか、冷たいがいいかはお好みだよね。

 ジョセフさんに状況確認します。


 母上の機嫌が最悪に悪くなっているらしい。今は2人を目の前に座らせてお説教タイムのようです。1時間は経過しているらしい。行くなら今しかない。

 私は作ったクッキーとプリンを持って、お疲れ様でしょうからティータイムを挟みましょうと部屋を訪れて提案した。

 父上とジョンさんがジト目で見てくるけど、おすまし顔します。

 私が作ったクッキーとプリンを召し上がれ。

フッフン♫ 糖分塩分を摂取することは大事なことです。そして、クールダウンタイム。

クッキーもプリンもどんどんなくなります。三人が大絶賛です。お腹が空いていたのね。

 母上が、今度のお茶会にクッキーを持って行きたいわとおねだりをされたので、快くお引き受けしました。

 三人と一緒に食堂に行きます。私は夕食を食べたからお茶だけいただきます。三人が夕食を食べながら私の今後を話しています。

 領地の見学は近日中に行くとして、私のうっかりをどうやって隠すかということらしい。

 えー、ついうっかりとかやらかさないと思うけどなぁ。もう、常識についてかなりマスターしたと思うんだけどなぁ。

 母上が、安全安心を怠らないようにするのよ、大事なことでしょって私に言いますの。

確かに、用意周到に越したことはないです。ハイ。

 あのー、私、何も言ってませんけど、また顔に出てました?父上も母上もエスパーなんですか?

評価をありがとうございます!!

頑張ります。

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