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梟と俺のミッション 〜想定外なんて言い訳にもならない〜  作者: ぽしょなれ


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218/229

218.Mission No.022 魔界探訪(2)

と、その時、俺を除いた部屋に居たものが一斉に倒れた。


ベルゼブブが周囲の魔素を一気に取り込んだらしい。


俺は換気を良くするために急いで扉を開けると、外に居た護衛も倒れていた。


いけない、ベルゼブブが大量殺人犯になってしまう。


風龍に頼んで宮殿の上空の空気と入れ替えてもらった。


ふぅーん、この感じが魔素だね。


魔素を認識できた・・・俺、一気に魔素をアイテムボックスに入れたらこの国の誰にでも倒せるんじゃ?


ベルゼブブ以外には勝てそうだ。 ・・いや、争いに来たのではなかった。


しばらくすると、みな意識が戻ってきた。


当然、ベルゼブブは皇帝からお叱りを受けた・・ただベルゼブブの苦しみも同時に身を持って理解したことで、罰せられることは無かった。よかった。


当のベルゼブブも急に魔力が戻った事で、魔素酔している様でお叱りも上の空だった様だ。


皇帝の話だと、ベルゼブブは一挙に中級悪魔の上のレベルまで上がったそうだ、よかったね。


帰ろう・・いやせっかく来たんだ、色々案内してもらいたいな。


ベルゼブブに聞くと、彼も長い間に変わってしまった魔界を知らない。


ということで、2人合わせて案内人を付けてもらえる事になった。


案内人は “リリス” と名乗った。これも聞いたことがあるが人間界の話とは別物だろう。


ベルゼブブは俺に合わせて人間サイズの体に変身した。


話を聞くと、魔界には人間界の様に、いわゆる宇宙というものがない。


まったくないわけではなく、ただ1つの太陽系がある。 その外は“無”だ。


だから夜空に輝く満天の星は無い。見えるのは太陽系の惑星だけだ。


夜は実に殺風景だ。


それはベルゼブブも同意見だった。


人間界が神話の時代にこの魔界で帝位争奪戦が行われたらしい。数千年前の事らしい。


その時に、厄災級の魔法が飛び交い、空間に亀裂が入る事が度々会ったらしい。


亀裂は自然とすぐに修復されるのだが、ベルゼブブは運悪くそれに巻き込まれたのらしい。


彼の部下たちが亀裂に巻き込まれるのを避けるために庇ったのがいけなかった。


部下の兵士たちは下級悪魔よりも下の、低級悪魔、彼等が魔素のない世界に行ったら即死してしまう。

たまたま魔素のある世界に飛ばされる可能性もあるが、そんな事はわからない。


彼は名誉の戦死者として二階級特進して名誉将軍になっていた。・・・戦果をあげたわけでもないのに・・


戦死してなかったけど、階級は将軍のままらしい。


俺は魔界を満喫するために彼に与えられた新居に間借りしてしばらく滞在することにした。


この惑星“セントラル”はその名のごとく魔界の中心的存在となる惑星である。


他の幾つかの惑星にも進出して街があるらしい。


この魔界は、原初の悪魔が創造した世界と言われている。


原初の悪魔とは言っているが、人間界における神に等しい存在だと思う。


ちなみに神龍様は全次元を束ねている神々の1柱であり、原初の悪魔より更に上の存在らしいけど。


「まったく変わってしまったな・・良くも悪くも」


「前はどんな感じだった?」


「昔の地球みたいな感じかな・・広大な森、広大な草原が広がっていた。

 当然、他の惑星など行ったこともない。」


浦島太郎状態らしい


ただ、帝位争いに負けた一派が、未開の惑星に逃げ延びて反撃の機会を狙っているとも聞いた。

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