217.Mission No.022 魔界探訪(1)
『お前、名前なんだっけ?』
『おれは、“ベルゼブブ”いいます』
どこかで聞いた名前だな・・・ルシファーの部下・・ってあれは強いやつか
まあ、人間の話はいい加減だからね、間違って伝えられている物もあれば、想像ででっち上げたものだから、実際の話しは別物として考えよう。
『仕えていた上級悪魔は?』
『“ルシファー”様です。今はどうか知りませんが、当時はまあまあ強い魔族だったですね』
また、名前が物語と被ってる・・ルシファーだって、一番偉いやつだよ・・・実際はしらんけど。
『どうして人間界に来たんだ』
『なんとかスポットって特異点にひっかかっちゃってね、すぽーんとこの世界に落ちてきたんだよ』
『その特異点から戻れなかったのか?』
『いや、この世界じゃ能力がほとんど使えなくて。
それに特異点は1つの場所に留まってないんだよ』
『逆に特異点から魔界に行った者はいないのか?』
『ほぼ即死だな、あちらにはここにない魔素というものが充満している。人に対しては猛毒だ。
こちらに魔素が無いことで俺の力も制限されちまってる』
だから人間は行けないのか
俺は神龍の使徒だから大丈夫らしい。
なんか神力とかで守られているらしい。
始めていくところなので師匠だけでは心細い、いつもの仲間は連れて行こう。
国の守りは必要だろうから、リーサンとミズッチは置いていこう。
タマリンは日本の拠点の守りだ。
過剰戦力かもしれないけど、師匠と、風龍、プクゥ、鳳凰、指輪の精ぷよよ
鳳凰はふかふかのマフラーに変身している。魔界って極端に寒いところとか暑いところがあるらしい。
乗り物は特に要らないと思うけど、黒龍玉で行く事にする。 野宿になってもベッドとかあるしね。
『師匠、行きますか』
『魔界の熊は美味しいかのぅ、久々じゃ』
移動時間は0、魔界に到着した。
『師匠、ここは何処』
地理に詳しいわけでもないのに聞くのは変だけど聞いてしまう
『魔界の辺境の森だったと思っとったが、街中じゃな。
長い間に発展したみたいだのう』
「おい、お前、怪しいやつだ・・・人間か?・・だが生きている・・怪しい」
衛兵らしいものが数人集まってきた、見慣れない格好をしているので目立つ
「怪しいものではない、敵意はない、人探しをしている“ルシファー”という者だ、知らないか?」
「なんだと、皇帝がお前と知り合いとは思えん、何奴だ」
「俺は面識は無い、“ベルゼブブ” は知っているか?」
「ベルゼブブ殿は帝位争奪戦の中、亡くなられた」
『ベルゼブブ、お前死んだんだって』
『良かった、逃亡したと思われてたら殺されちゃう』
「ベルゼブブは異世界に飛ばされただけで生きている。
ルシファーに合わせたい」
「何処に居る」
「今この短剣に封印されてしまっている」
「武器を持つな」
『ベルゼブブ、奴らと話せるか?』
『ああ、やってみる』
衛兵達も納得できたようで、宮殿に案内されることになった。
丸く収まってよかった。争いに来たわけじゃないからね。
・・・・
ベルゼブブは下級悪魔とは言ってもルシファー軍の中枢を担っていた者らしい。
あと、ベルゼブブは長い間魔素のない世界で過ごしていたことで魔力の扱いがものすごく上達しているらしい。低酸素運動みたいなもので、低魔素運動によって鍛えられた様だ。
ただ、封印を解かないと周りの豊富な魔素を使うことは出来ない。
俺が契約してしまうとルシファーからベルゼブブを奪った事になってしまうので、俺は封印を解けない。
急なことにも関わらず、ルシファーと面会できる手筈が整ったらしい。公式な場ではないのでルシファーと護衛と従者達だけだった。
「お前が、人間界から来た者か」
「猫山といいますが、“ミュー”と呼ばれています。この度は突然の訪問に対応頂きありがとうございます。
なにぶん連絡方法がなかったので先触れも出せず申し訳ありませんでした」
「それで “ベルゼブブ”の事と聞いたが 説明してもらえるか?」
・・・
俺が知りうる範囲で経緯を説明した。
会話はバトルスーツの機能で出来るが、ニュアンスは伝わらない。
苦労してなんとか1時間ほどかかって理解してもらった。
「これがその封印の短剣じゃな、ふむふむ、かなり強力な封印だが・・
少し劣化しているようだな。解呪してみよう」
・・・
「ふむ、異なる術式のため、うまく出来ないな」
「俺の師匠がこじ開けるので、隙間から召喚してもらえればいけると思います」
いつもの様に師匠がこじ開けて、ルシファーが契約すると
しゅるっと出てきた
ぶぅ〜ぅん、ぺたっ
「ベルゼブブ、くすぐったい、顔にとまるな」
ルシファーの顔にへばりついて叱られている




