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梟と俺のミッション 〜想定外なんて言い訳にもならない〜  作者: ぽしょなれ


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215/229

215.Mission No.021 封印物調査(7)

『こやつ、下級悪魔じゃな』


『えっ、悪魔って居るの。そんな大虐殺を実行できちゃうの?』


『下級悪魔には無理だな・・せいぜい数人を殺せるぐらいか・・すぐに退治されるだろう』


『どういう事?』


『いや、おれ、たくさんの宗教被害者に頼まれてんだけどさぁ、

 いったいどうやって虐殺するのかわかんないんだよね。

 実はおれ、上級魔族直属の下働きしてんだけど、

 雇い主に頼もうにも挨拶ぐらいしかしたことがなくて・・

 どうしよう?』


なに、その変わり身の速さ、

なんでおれがそんな相談を受けないといけないのか・・謎だ


“どうしよう” って俺が言いたいよ


『その頼まれた願いを無視するってのは駄目なのか?』


『報酬をもらっちゃったので・・契約で』


『出来もしない約束をしたという事だな・・・詐欺師』


『いやあ、それで封印されちゃってね、ははは』


はははじゃないよ


『刑期は?』


『もう過ぎた、だしてもらえるはずが、神殿から持ち出されてしまって・・・そのまま』


『封印した者はもう死んでるよね』


『そうだね、じゃあ解放してくれる?』


『止めた、下級悪魔なんて使い物にならない』


『上級悪魔とコネがあるぜ』


『下働きの分際で、何が出来る』


『会わせてあげます』


『会ってどうする?』


『そのー、サインを貰うとか?・・・』


『要らない』


下級悪魔などを手下にしてたら笑われてしまうかもしれない。


『お前はその上級悪魔に返却しよう』


呪の短剣を創造の力で全く同じ3本分を複製した。


そして、それぞれの宗教組織に


「“同じ神を崇める宗教に垣根があってはならない。1つは3つ、3つは1つ仲良く保管しなさい”

 と言って短剣が自ら3つに分身した」


と説明して渡した。


オリジナルは下級悪魔が入っているので、その状態のまま仕えていたという上級悪魔に返品しに行こう。


『おい、お前が仕えていたという上級悪魔は何処に居る?

 連れて行ってやる』


『何処でしょうかねー、だいぶ前のことだから・・』


『当時の場所へ行ってみよう』


『だいぶ遠いですよ・・・あの世ぐらい・・・魔界ってとこです』


『師匠、魔界って何処?』


『こことは違う次元にある、儂がポータルを使えば行けるぞ、

 天界には行けんが、魔界なら行ける』


『へえぇー行ってみたいな、でも既に解放された封印物の調査が先かな?』


『大丈夫じゃ、移動時間は0だからな、

 それに既に解放されてしまっているなら今更焦ってもしょうがないぞ』


そうだね。


じゃあ支払いを済ませて、短剣の配布は館長に任せるとして、残りのリストチェックが終わったら行こう。


「ミディは・・行かないよね」


「何処へ?」


「短剣の主のふるさと」


「いきたい・・かな?」


『人間は入れんぞ』


え? 俺やっぱ人間じゃないの


「・・おれしか行けないみたい・・」


「じゃあお土産お願い」


「いいけど」


魔界饅頭とか、魔界せんべいってあるのかな?


ま、こいつに案内させれば良いだろう。


さて次の候補リストは・・・と、


「『呪の鏡』ですね」


「それって昔のなんちゃらっていう貴族が封印されているやつじゃないの?」


「それは迷信です。

 これは日本では『魔境』って呼ばれるもので、科学的に証明されているやつですよ。

 ほらね」


太陽光を反射させると女性の姿が映し出された


あ、ウィンクしてる・・・魔境じゃないよこれ

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