211.Mission No.021 封印物調査(3)
ストゥーパの中身を認識して、紙と文字は炭か・・
折られている紙を脳内で展開していく・・・そして炭素残留物を中心として頭の中で黒塗りしていく・・
『これを読んだ時は既に封印が解けた後』
知ってる。無意味な紙片だった
そこには せめて“何が” を書いて欲しかった。
「館長、これは何処で入手したものです?」
「これはインド北部の山中で出土したものだ。
第一発見者が一度開けてしまったらしい」
封印が弱まっていたので開ける事が出来たのかな?
「その時の様子とかはわからないか?」
「約二百年前に発見された。第一発見者は数日後、原因不明の死を遂げた。
それから、関係者も何人か立て続けに死亡したという話だが、
よくある都市伝説のたぐいだろう」
「いや、都市伝説ではないな、おそらく封印されていた者の仕業だと思う」
「封印?」
あ、館長には言っていなかった
「いま、古代の封印物に関して調べているんだ。
その候補のひとつがこれなんだ」
「私はてっきり博物学に興味が出たのかと・・」
そんな訳はない
「次の、候補に行こう、時間がない」
時はなれてしまったものを追うのは大変なので今回は放置
「次は、隣の倉庫ですね・・行きましょう」
・・・
「猿神の石像ですね・・・これが候補ですか?」
「封印呪の紋が掘られている。猿神なのに封印呪なんておかしいだろ」
『師匠、現在も封印されているみたいですね』
『そうじゃな、おそらく猿邪神じゃな』
『俺、猿嫌い』
『儂もじゃ』
『じゃあ封印を強化しておこうか』
『・・・おい、そこの・・・』
猿石像から話しかけている様だ・・・無視しよう
『・・・おいこら、無視するな、封印を解いてくれたら従おう・・・』
『従うのは当たり前・・何よりも猿嫌いだし』
『儂は猿じゃない、猿邪神だ』
『猿も邪神も嫌いだけど、封印解いても全くメリット無いし』
『そうか・・じゃあ宝石はどうだ?』
『要らない』
『じゃあ金はどうだ』
『いっぱい持ってるし、特に要らない』
『では力をやろう』
『バカじゃないの、力がないと封印解けないのに、“力”は持っていない者にしか意味無いの。
俺は神龍の力を持っているから間に合ってます』
『ええいっ、神龍の使徒か・・うぬぬ』
『じゃあ最強の封印強化しておくからね』
『やめろ、もうすぐ封印が解けそうなのに・・・いつか仕返ししてやるからな』
『じゃあ封印は止めてアイテムボックスに入れてしまおうか』
『あ、それは勘弁して・・お願いです。 なんでも言う事聞きますからぁ〜』
『じゃ命令、あおとなしく封印されてて』
封印上重ね! 不壊の属性を追加した
よし、一つ封印物を確認できた。
昔話で鬼退治のお供にするのは、猿と犬と雉だっけ。
既にお供はいっぱい居るから特に要らないのだ、
きびだんごも持っていないし、きびだんごにつられてお供するような食い意地の張ったお供は要らない。
食い意地の張ったのはプクゥだけで充分だ。
『おい、神龍の使徒よ、猿邪神の封印を解いてやってくれぬか』
何処からともなく声が聞こえた
『誰?』
『我はハヌマーンじゃ』
猿神様か
『彼は邪神でしょ? 封印を解くのはまずいんじゃないですか?』
『奴はもう罪を償った許そうと思う』
『野放しはまずいでしょ』
『お主に仕えさせる』
何勝手なこと言ってるの?
『それって面倒みろってことですよね。 なんで俺が?』
『お主にしか出来ぬ』
『見返りは? 縁も縁も、好きでもない奴を託すって事ですよね。
神龍様は縁の無い俺に全権限を与えてくれましたよ』
『わかった、お主に動物を従える能力を与えよう』
『嫌です、お肉食べづらくなるでしょうが』
『ではガルーダに頼んで、空を飛ぶ力を・・』
『鳳凰を従えてますから要らないです』
『では、ナーガ神に頼んで・・』
『リバイアサンとミズチ従えてますから被るでしょ』
『では、・・・どうしよう』
『じゃあシヴァ神から創造と破壊の力の一部をもらえませんか。
今でも疑似生命体とかを使って色々なものを作れるんですけど、
もっと自由度の高い錬金術とかを使えるようになりたいです』




