197.Mission No.019 スカウト(3)
「私、リュー・リンと申します。 リンとお呼び下さい。
実はある方のお招きで、ここに居る3名をご招待したいと思います」
えっ? 候補生君と、隠れ覚醒者と俺?
「俺は構わないが・・・君たちは?・・安全は保証できないよ。
「心配いりません、お二方も主にお会い頂くだけです」
「俺は行く・・飯は出るよな」「飯が出れば行く」
ちょっとぉ俺がお膳立てしたセミナーなんですけどー、ちょっと利用された感があった。
「俺も3方を勧誘しようと思っていたのですが・・・」
「主に会ってからご自由にどうぞ」
仕方がない、第一希望のリンが言うのだ。話に乗るしか無さそうだ。
・・・・
会場を出ると、長ぁーーいリムジンが待っていた。
「お乗り下さい」
なんとなく格差を見せつけられている様な気がする。
いや、そんな事は無い、黒龍玉はリムジンなんかの比ではない。
いつか見せびらかしてやろう・・・正に貧乏人根性丸出しの俺であった。
車は1時間ほど走った後、大きな屋敷の中へ入っていった。
ここでも格差をしみじみと味わった。 神龍神聖王国の俺の王宮よりはるかにでかい。
いや、ここには結界が無いだろ。 俺の方が上だ。
あ、結界あった・・・薄っぺらいけど・・
頭にきたので入る直前に結界を崩壊させてやった。どうせ入る時に結界を一旦解くだろうから、単なる見せしめだ。 貧乏人を舐めるんじゃない。
それに俺は常にバトルスーツを着ているので、わざわざ結界を崩壊させなくても干渉して自然に崩壊する。
ただ、金塊だけは俺のほうがたくさん持っているはずだ、国庫から押収したからね。
変な所で張り合っている俺だった。
正面玄関で降ろされた。
「主がお待ちです。中へお入り下さい」
無駄に長い廊下をただただ歩く・・・
「この部屋でお待ち下さい」
応接室・・宴会場みたいな広さである・・貧乏人は落ち着かない。他の2人も同じようだ。
変な所で仲間意識が生まれた。
「お茶やお菓子は出ないのか」「お腹すいた」
いや、俺はそこまではひどくない、ちょっぴり仲間意識が薄れた。
そんな俺の感情が右往左往するうちに、ここの主と思われる人物が部屋に入ってきた。
一応、椅子を立ってお辞儀をする。
他の2人も慌てて起立し不器用に頭を下げる
「よくいらした、私はリュー・レンチンここの主だ、ま、お座り下さい」
「すみません、落ち着かないので壁の向こうにいる大量の護衛は下げてもらえませんか?」
「おわかりですか・・流石ですね、下げさせなさい」
後ろに控えている執事っぽい人に命じた
「いえ、主、そういう訳にはいきません」
「客人を怯えさせてどうする」
「はい、では2名だけでも」
「わかった、そうしろ、
えっと、猫山様? それとも ミュー様と呼べば宜しいでしょうか?
これで勘弁願います」
「ミューで良いです。 別に怯えてはいませんが・・」
横の2人を見るとビクビクっとしていた
「彼等のためにお願いします。 そのかわりすぐ後ろに護衛を控ていただいて構いません」
その能力がうえに2人にもなんとなく分かっていたみたいだ。
「ご理解感謝します」
「それで、この部屋にある盗聴器類は、自身で準備されたものですか?
であれば構いませんが・・・窓にもレーザタイプの盗聴器が向けられているようですし・・」
「何だと、屋敷の中に! おい、すぐに調べさせろ」




