194.Mission No.018 龍の鱗(7)
そろそろ本題に入ることにする。
・・・かなり回りくどいことをしている気がする
「ところでもう一つ伺いたいことがあるんですが、最近話題になっている異能能力者に関してなんですが、
まずは、その存在を知っておられますか?」
「話には聞くが、実際に合ったことは無い」
「本当ですか?」
「嘘を言う理由もないと思うが?」
「では龍玉の適合者とは何だと思います」
「神龍に認められた者、龍玉を使える者・・だろうか」
「俺はそれは異能力保持者なのだと思っています。
では、異能がどうして使えるようなったのか・・・
と考えた時に、古い話を思い出しました。
昔、人間世界に居た神、妖怪、妖精などの異形の者たちです
もちろん神龍様も含まれます。
その異形の者達との交配?により遺伝子的に継承し、隔世遺伝した者が能力者である。
というのが俺の考えです。
龍玉は元々能力が持った者を覚醒させるようなものじゃないかと」
「なるほどね、そう考えるとなんか納得した気になれます」
「俺達は異能保持者を政治や軍から守るという活動をしています。
異能保持者として目をつけられると意図しない力に操られてしまうという事を懸念しています。
この国でその活動を進めるに当たって龍の鱗の力を借りたいというのが俺達の思いです」
「して、その代償は?」
「戦争を終決することです。
俺は神龍神聖王国の国王です。
我が国が表面上負けたことにしてこの国のメンツを保つという事ができます。
もちろん政府からはその代償は別途もらいますがね」
「今のこの国の状況は悲惨なものだ。
しかし、実際の勝ち負けは別にして戦争に勝利して終わったとなればメンツも保たれるという事だな」
「今のままでは勝てない戦争を起こしたと政府に批判が集まります。
この組織は国の政治にもかなり浸透していると聞きました、人ごとではないかと」
「神龍神聖王国としてのメンツは無いのか?」
「はい、元々弱小国家です。メンツよりも実を取ります」
「分かった、政府内で調整してみよう。
異能者保護は請け負わせてもらう事にする」
・・・・
「師匠良かったんですか?戦争に負けても」
「極めて有利な条件付き降伏だからな、メンツで飯は食えない」
・・・・
C国からは復興支援金の名目で毎年10億ドル、50年間の無償支給を受ける事で手を打った。
実際は賠償金だけどね
負けた国にも慈悲を与えるという栄誉も与えてあげた。公表された額はもっと少なかったけどね。
国際社会からは弱いものいじめだと批判するものも多かったため、その対策でもある。
メンツとは高値なものだな
我が国からは友好の印として龍玉のレプリカを寄贈した
龍玉のレプリカは新たに制作し 能力者が持つと “敗” の文字が浮き出る様になっている。
能力者かどうなのかを判断することが出来るアイテムでもある。
C国は勝利宣言をしたが、実質は大敗戦だ。
今まで対内外的には戦況は極めて良いと、いつものように偽の情報を流していたらしいので問題ない。
C国には新たに神龍神聖王国初の大使館を設ける事になった。
実体は治外法権を持ち、C国を監視する “監視館” だけどね。
弟子たちには、新たに神龍神聖王国の国籍を与え、この大使館で働いてもらうことにする。
そして、龍の鱗と共にC国の異能特殊部隊の監視と、異能能力者の保護を担当してもらう。
龍の鱗の過激派の連中は戦争の責任を取らされて財産を没収され粛清されたらしい。
弟子たちは神龍教の教会の下働きは出来なくなった・・・開祖様ごめんね。




