表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界魔法使いVS東京ゾンビ   作者: 竹食いパンダ
PR
6/9

エレベーター防衛戦

悲鳴は複数聞こえていた。そしてそれはどんどんこっちに向かって来ているのが分かった。

俺は立ち上がってホウキを手に取り、杖を構えた。


「ねぇどうしよう!すぐにここまで来ちゃうよ!」

サヤは泣きそうになりながら震えた手で俺の腕を掴んだ。


「ウチがこの建物に連れ込んだせいだよね。ごめんなさい!ほんとごめんなさい。」


サヤはひどく動揺していた。でもその気持ちはわかる。俺もさっきまで死を覚悟するほどの境地にいたからだ。


だけど俺はあいつに助けられた。だから今度は俺が助ける番だ。


「安心しろ。俺が生きて連れ出してやるから!」


少しでも安心してもらおうと思って言ったが、本心もそのつもりだった。

というかこの世界に来たばかりで、早速やられてたまるかよ。初級魔法使いなめんな!


サヤは少し驚いたが、少しだけ落ち着きを取り戻し、「うん。」とだけうなづいた。


「まず建物からの脱出だ!」


やつらが上がってくるまでが勝負。その前に脱出経路を確保しておきたい。


「だったらエレベーターつかお?一気に一階まで降りれるよ!」


「わかった。そうと決まれば行くぞ。」


周囲の人はというとこの状況をまだ理解していないようだった。一応言っといた方がいいか。


「おいお前らも逃げろ!通り魔ってやつが来てるぞ!」


俺の掛け声を疑うようなやつらもいたが、誰かが立ち上がると他の人もみんな慌てて一斉に動き出した。


でも俺たちはすぐに問題に直面する。


そう、エレベーターに全員が入りきらないからだ。


仕方がない。まずは女性から優先的に最初のエレベーターに入ってもらい、戦えそうな男は残ってもらった。

サヤは離れたくないと言って聞かないので、残ってもらうことにした。


ざっとみた感じだと十代の男が多いが、三十代半ばくらいのおっさんもいた。

その人は見た感じガタイがいいので、がんばってもらわないとな。


できれば何か作戦でも組みたかったが、時間がないようだ。

階段の方から早速ソレがうめき声と共に現れたにであった。


「うわぁ、何あれ。血まみれじゃん…。」 と誰かが言う。


どう見ても異様な雰囲気だよな。もはや人間ではないのか?


「来るぞ!」


おっさんがそういうとみんなが一斉に構える。

全然気がつかなかったけど、みんな瓶とか椅子とかを各々に持っていた。


ソイツは手を伸ばして走って来た。思ったよりは速い!それを見て、サヤが俺をつかむ手に力が入る。


初動はチャンスだ。俺はすかさず構えていた杖で呪文を飛ばした。


「ディフェンシオニス!(防御せよ)」


空間に見えないバリアが現れ、ソイツは派手にぶつかって転んだ。


よっしゃ!まず第一ステップはクリアだな。でも重要なのはここだ。


「カープティス!(捕獲せよ)」


蜘蛛の罠にかかったハエのように、ソイツは動かなくなった。

捕獲成功だな!


「すごーい!ルイ流石だね!すごいよ!」

さっきまで震えていたサヤは元気そうにはしゃぐ。


「こいつはたまげた。あんたマジシャンか何か?」

さっきのおじさんがいぶかしげに尋ねて来る。


周囲のみんなは困惑ながらも安堵したような表情見せるけど、喜ぶにはまだ早かった。



続けて階段から数体、いや十数体のソレがぞろぞろと、登って来ていた。


「やはり一筋縄では行かないか。」

杖を握る手に汗が滲んだ。

「カープティス!(捕獲せよ)」

捕獲魔法。的に魔力を込めたバレットを発射し、当たれば見えない縄が瞬時に対象を捉える。

ハンターが狩りの際によく使われる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ