Ⅰ.おでかけ
深く考えたら、負けです(何に?)
昔々、あるところに大変奥ゆかしい娘がおりました。
「おいコラ昼飯まだかよ!さっさと作れよババァ!」
「ごっ……ごめんなさい……シンデレラ……」
「ちっ……たく、使えねえなぁ」
その娘は、心……ゲフンゲフン。
その娘は、見目がいつも薄汚れていたので
灰被り――……シンデレラと呼ばれていました。
「ったく、暇だよなぁ~……ん?何だコレ……へぇ、パーティーか」
ある日、お城で舞踏会が催される事になりました。
「おやまあ、可哀相に……シンデレラのせいだね?」
「ああ!魔女様!救いの手が!」
「お母様、舞踏会だなんて、まるで夢のようだわ」
義母と義姉は、シンデレラに仕事を押し付けて舞踏会へ出掛ける準備を始めました。
義母と義姉はシンデレラに言います。
「お前に舞踏会何て似合わない」
「しっかりと働いておくんだよ」
シンデレラは、何も言い返せず、ただ黙って見送る他ありませんでした。
「おい、何勝手に行こうとしてんだよ。ナメんじゃねえよ……ババアさっさと馬車出しやがれ」
「なっ……なんて心に灰を被った娘なんだいっ……」
シンデレラを恐れ……ゲフンゲフン。
シンデレラを哀れに思った魔女は、素敵な魔法を掛けてあげました。
「おい。しっかり掃除に励めよ!」
「ああ……やっぱり、行けなかった」
「お母様、強く生きましょう」
こうして、シンデレラは舞踏会へと旅立ったのです。
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