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おかえりホーリー
「―― それは、・・・まったくいつもの通りだね」
「でも、ブルブルしてました」
「・・・・ホーリーが、・・・震えてたって?」
「だから、ぎゅうってして、だいじょぶ、って、言ってあげました」
へへへ、と得意そうに笑うハウアーは、はずかしそうに両手の指をあわせた。
「・・・・そっか」
ジャックはこみあげる何かをごまかすように、すくいあげるようハウアーをだきあげた。
きゃあ、とよろこぶ子供を片腕に抱えたまま、食堂へ走り出し、ドアを勢いよく開け放した。
「おかえりホーリー!!どうやらきみはっ―――― 」
長細い食卓のむこうにその影をみたジャックは声を失った。




