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どう思う?
「なかなか的をえた解釈だと思うよ。 でも、そのうち《ノーム種族》がやる、って意味がわからないけど」
「酒場の《クアット種族》が、よく口にしてたさ。そのうち、この世界は《ノーム種族》がどこにでも出張ってくるってな。 まあ、たしかに数は多いが、あんな弱い種族だぞ?って、みんなでよく笑い飛ばしたさ。 なあ、ジャック、どう思う?」
「その通りだと思うよ。ぼくたち《ノーム》なんて、ほんと弱いもんさ。 じゃあ、―― とにかく彼らは、あの杭の壁の、内側にいるんだね?」
あの、気配のない柵の内側に。
赤茶の目と青い目に、じっとみられた《マード種族》は、顔の中にめりこんだような小さな目を、きょろきょろ動かした。
「―― いる、とは思うが、小屋が燃えてから、あいつらが外にでてくるのを見てねえ。 だいたい、おれは、ここ何十年も、酒場のおやじ以外の《クアット》を、見かけてねえ」




